ゆるい感じで。

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皮肉屋といじっぱり(ロンハー)

2013-09-12 19:39:47 | その他版権小説
どもども!急にこのブログの「その他版権小説」カテゴリを増やしたくなりまして、書きました(*´∀`)笑

ハリポタのロンハーです。大好きなんです。私のノマカプの原点かもしれない。

アズカバン映画ネタ。みじかめ。
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ハグリッドの最初の授業、マルフォイのせいでめちゃくちゃになるまでは、悪くない授業だったと思う。
ただ、バックビークはちょっと怖かった。
...だから、びっくりした拍子にロンの手なんか握ってしまったのだ。

考えながら、ハーマイオニーは髪の毛をぐしゃぐしゃにした。
せっかく図書館で勉強しているというのに、マグル学の宿題が全然進まない。ハーマイオニーの羊皮紙は珍しいことにまだ半分しか埋まっていなかった。

──ロンだって、私と同じタイミングで私の手を握った。
あれは、ロンもバックビークが怖かったからに違いない。
だから、あれは全然たいした出来事じゃなかったし、むしろ二人してバックビークに怖じ気づいて、ちょっと情けない話なのだ(対してハリーは凄く勇敢だった!)。

......なのに。
──どうしてあの時の事を何度も何度も考えてしまうのかしら。

ロンの手は私のより少し大きくて、本ばっかり読む私の手よりたくましかった。男の子の手。
「......私ってば、どうしたの?」
気がつくと、羽ペンが勝手に羊皮紙に落書きをしていた。慌てて呪文で修正して、ほっと息をつく。

──ハリーやロンと握手する事くらい沢山あるじゃない。
「駄目だわ、集中出来ない」
ハーマイオニーは本をばったり閉じて、グリフィンドールの談話室に向かった。


「やあ、ハーマイオニー」
談話室に入った瞬間、一人でスキャバーズの世話をしていたロンと鉢合わせした。
なんてタイミングなのかしら。

「浮かない顔してどうしたの?あの化け猫がバカでかい毛玉でも吐いたのかい?」
いつも通りのロンの皮肉。今朝の授業の事なんか、きっと忘れているに違いない。
「クルックシャンクスの事を化け猫って言わないで!」
さっきのもやもやした気分なんか吹っ飛んで、ハーマイオニーはつんつんして歩き出した。

──ロンの事を考えてドキドキしたなんて、きっと何かの間違いだわ!
「馬鹿げてるわよ!」
思わず声に出していた心の声に、後ろにいたロンが飛び上がった。
「な、なんだよハーマイオニー」
目を丸くするロンにちょっぴり赤くなる。
「...別に!ちょっと考え事してただけ。独り言よ」
「ハーマイオニー、君は独り言をもっと小さくする訓練をする必要があるね」
「ほっといてちょうだい」
結局いつもと変わらない会話になって、ハーマイオニーは苦笑した。
なんだか安心しちゃったみたい。今なら宿題も捗りそう。

嫌がるロンをよそに、ハーマイオニーはロンの隣で嬉々として宿題を
始めたのだった。


終わり

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素直になれない両片想い。それが私的ロンハーのキーワードです(`・ω・´)b


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