夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2015年 1月 5日(月)2「資本主義的統制経済(2)」

2015年01月05日 22時24分22秒 | 「政治・経済」
資本主義的統制経済の続きです。やはりツイッターより。
自由経済を自任する資本主義と統制経済というものは矛盾すると思われるが、実は密接に結びついている。何も統制経済が社会主義や社会民主主義に結び付けられるというだけではない。
資本主義が統制経済に結びつくことはどのように行われるか?「国家独占資本主義」という言葉は戦後の古くから規定される言葉である。自由な競争とグローバル化(これは古くは植民地主義としても存在する)の中に競争は激化して国内だけではなくて世界レベルでの資本の集中が行われる。
様々な産業は独占化されていく。しかし独占化されてもそれが競争を排除するものではない。独占化されるが故に競争は熾烈になる。この独占企業と国家とは深く結びついてその熾烈な競争は進む。国家独占資本主義といわれる形をとる。
もちろん今ではこの独占企業はグローバル化の中で国籍を持たないとも言われているが、それが真に国家から離れた自由な行動としてのグローバル化かといえばそうではないだろう。一方に自由がると同時に一方ではその独占企業は国家(母国)と結びついている。
ここに後進国が追い付いてくるだろう。かつて植民地主義時代にその植民地を再分割しようとした国に日本もあった。今は植民地時代ではないが、商品の世界市場に進出する後進国は現れる。それは先進国がグローバル化することで加速されるだろう。
国家独占資本主義に突入する資本主義の競争の熾烈さは、その競争に勝つためにどのようなことが国内に起きるだろうか?GDP第1位と3位の国を見ると国民の相対的貧困率が高まっている。格差の拡大とその格差の醜さが表れている。国民生活は競争に勝つほどに貧困・低所得層は拡大する
また、その競争のためにはアメリカの軍事戦略や最近の日本の右傾化を見てもその答えは出ている。常に軍事的な衝突(かつての代理戦争のようなものも含めて)の危険性は増していく。同時に軍需産業への依拠も増大するだろう。冷戦が終わっても戦争の危機はなくならない。
国民生活を犠牲にした競争との排除と平和主義の存在感は増している。それが同時に資本主義の更なる発展と結びつくだろう。

日経平均の円建てとドル建ての差の拡大は進まざるを得ないのだろうか?日銀は緩和をさらに進める?円安は何も経済全般に好影響は持たずに国民生活は疲弊する。独占企業の生き残りのために。しかしその競争に勝つことが国民生活全体を豊かにしないだろう。
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2015年 1月 5日(月)「資本主義的統制経済」

2015年01月05日 09時35分14秒 | 「政治・経済」
昨日のツイッターのまとめです。

ロゴフ教授、黒田日銀の異次元緩和を支持。。。好景気での物価上昇傾向(消費の拡大)と今の悪性の物価高を混同すると大変なことになる。
日刊ゲンダイ|水野和夫氏が警鐘 「今年は日銀が自ら資本主義に幕を引くそもそもアベノミクスの成果といわれるものは、円安とそれによる物価高。そして株価と企業への資本の集積です。それで経済が好転したのかといえば、矛盾は深まるばかり。
景気が拡大する中での物価上昇傾向(インフレ)があるということから、逆立ちして物価が上昇すれば景気拡大になると嫌やまった考え方は捨てたほうがよい。
経済法則によらない人為的な物価上昇政策は、国家による統制経済に導かれる。そのためには強力な政府が必要で、日本は年末の選挙でこの強力な数の力を持つ政府が出来上がった。
国家による統制経済は、その国家の富をある階級あるいは組織に集中させるだろう。もちろん国家による統制経済は本来の経済成長ではないのだから、集中すべき富をどこから作り出さねばならない。それは一般的勤労国民からでしかあり得ない。または支配することのできる他国からだろう。
経済の力が衰えた国家においてこのような統制経済が行われるとき、経済による他国への影響力がなくなればすぐに思いつくのは短絡した軍事力である。そして国内的には窮乏化する国民の当世統制である。
実はこのような国家は強い国家ではなくて弱さの露呈した国家なのです。何も日本だけではない。先進資本主義国が陥りやすい一つの傾向なのです。しかし政治思想的には先進国においては資本主義の理念が国民の中に定着をしている。それは第二次世界大戦を総括したものだろう。
ですから国家による統制経済は現代資本主義においては古臭いものになっており、資本主義の発展はその逆を求めているのである。
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