夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2020年 2月10日(月)「海外依存」

2020年02月10日 21時48分31秒 | 「政治・経済」
中国武漢での新型肺炎の発生により中国に依存する企業の多さから日本のGDPが1%程度下がるのではないかと言われている。(東京新聞
一昔前ならば日本企業が中国に進出する場合中国の安い労働力を求めてより安い商品を製造することが狙いだった。しかし現在は中国経済の発展により、中国の内需による消費をあてにした現地生産となっている。アメリカやヨーロッパでの現地生産と同じである。
このことから日本企業は中国の内需に依存する構造ができてそれを企業利益につなげる。ですから中国の新型肺炎の蔓延により日本経済のGDPに与える影響は大きくならざるを得ない。
同時に中国人観光客が落とす金にも国内消費増として依存をしてきた。それが新型肺炎により訪日する観光客が激減する。これもまた個人消費の落ち込みと同じ影響を日本経済に影響してくる。
日本が内需中心の経済で個人消費を伸ばして仮に3%のGDPがあったなら、今回1%下がっても少なくともマイナス成長(ゼロ成長)にはならずに済んだでしょう。
もちろん現在はグローバル経済が発展していますから海外の経済の影響は大きくなるでしょう。しかし日本はアベノミクスと日銀緩和によりその結果としては内需を増加させるような賃上げも起きずにマイナスにすらなっている。企業利益を国内労働者からの搾取や収奪に依拠した経済になってしまった。こうした内需の弱さは安い労働力として競争力をつけるが、同時に海外依存とならざるを得ない。
世界第3位の経済大国はすでにその地位を落とそうとしている。世界経済を引っ張るような経済ではなくて海外に依存する脆弱な経済の矛盾をはらんでいるのでしょう。もちろんこれは日本だけではなくて先進国全体の問題だと思いますが。

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