猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

そういうヒトに、私もなりたい。

2008年06月12日 18時09分47秒 | 

ここのところの体調不良やら、蛍観賞の夕べやらで、
三日ほども怠ってしまった畑行き。

この時期は植物の成長期でもあるし、
それはまた言い換えれば雑草の成長期でもあるのだから、
ホントはこんなことはしていられないのだが......

なにやらここのところ、やる気が出ない。

 

ちゃあこの顔を見ると、どんなときも心が和む。
この小さな柔らかい手が私の指をギュッとつかむ時、
「他のことはもうどうでもいいや」と思う。

 

これはお天気のせいなのか、はたまたおかしな夢ばかり見るからなのか.....

いや。
そもそも、その変な夢ばかり見る、というのも、ストレスのせいなのか、
人間、体調がすぐれないと、色んなことが連動して、
なし崩しにおかしな方向へ行くものだ。

 

数日ぶりの畑では、ラズベリーがこんなに熟してました。

 

......が。

そんなことを言ってる合間にも、雑草はその丈を伸ばすし、
畑の作物は日々変化する。

渇けば水も欲しがるだろうし.....
雨が降れば降ったで、それなりの問題も起こるのだ。

 

おお、ブルーベリーも大きくなったねぇ。
早く鳥避けネットかけなきゃ!

 

そこで。

気合一発。
やる気の出ない身体と心に鞭打って、昨夕畑へ出かけてみれば、
なぜかその真ん中に黒いビニールポットが落ちていて、
私は一瞬「ああ、またゴミか.....」と、がっくりしてしまった。

 

ありゃ、イチゴもこんなにでかく...♪
熟したところにはアリが入り込んでいたけど(笑)
(この後丁寧にお引取り願いました)

 

が、それを拾おうと腰をかがめたとき、あるものに気づいたのだ。

つい先日、にんにくを収穫したばかりの場所に、なぜか、
すいかの苗が三つ、きちんと植えられているのを。

 

「ハレ?これはすいか.....!?」

 

また、そこにはきちんと藁が敷いてあり、その他にも、
なす、トマトのそばに、「さあ、これを敷きなさい」とばかりに、
束ねた藁がたくさん置いてある。

きっとこれは、畑を貸して下さっている方のお母さんかお父さんが、
見るに見かねて置いていってくれたものだろう。

 

頂いた藁は、こちらのトマトちゃんにもしっかり敷いてあげました。
しかし鈴なりだねぇ。

 

実は、私が少し前に植えたすいかの苗は、
なぜか接木の土台にされたカボチャに乗っ取られてしまい.....
(一般に園芸店で売られている野菜苗は、接木されているものが多い)
それはもう、とても収穫の望めそうにない状態になっていたので、
そのことを可哀そうに思ってくれたに違いないのだ。

 

ベランダから畑へ移植以来、ものすごい成長を遂げたラズベリーは
その収穫量もまた激増。
しかしすごい量だな。

 

拾ったビニールポットを手にしたままで、私はその場にしばらく立ち尽くす。

黙ってそっと、無償の好意を示してくださる人の優しさに打たれて。

思えば、畑仕事を始めてから、どれだけのことを教えていただいただろう。
どれだけのことをしていただいただろう。

 

無農薬、手間要らず。
でもこんなにどっさりぶりんぶりん♪

 

畑を貸して下さっているご家族にしろ、隣の畑のお兄さんにしろ、
収穫があったといっては、新鮮な野菜を持たせてくれ、
「苗がたくさんあるから」と言っては、「植えなさい」と分けてくれる。

私はなにひとつ、自分だけでは出来ないのだ。

本当に何ひとつ。

 

そんなダメ人間の私でも、食欲だけは一人前(笑)
昨年に続き、また濃くし過ぎてしまったラズベリーミルク。
う~ん...飲む直前にまた牛乳で薄めればいいか。

 

なのに、それに比べて、私たちに親切にしてくださる人の、
なんと優しく温かいことか。

なんと大きいことか。

見返りを求めないその大きさに、私はただただ感謝し、作業に励む。

 

こちら、獲れたてラズベリーを使って、以前、ばく様に教えて頂いたレシピで
『ラズベリーブラウニー』
うう~ん、いい香り~♪
冷凍じゃなく生のラズベリーで作れるなんて夢みたい~。

 

私はまだまだ、畑仕事もシロウトだし、人間的にもちっぽけだけど。

いつか、いつか、
『そういうヒトに、私もなりたい』

見返りなど考えることなく、そっと何かが出来るヒトに。

皆さん、本当にありがとう。

 

ゴンザが帰ってくる前に、一切れ「お先~♪」
う~~ん!美味いっ♪