私が猫と共に暮らすようになって20年が経つが。
今夜はその20年目にして、危うく大変な過ちをおかすところだった。
画像がボケボケですが、
「どうも!ワタクシが本日の主役・ちゃあこです」
erimaの腕枕で熟睡中です.....
夕方ゴンザを仕事に送り出した私は、
いつも、そこから洗濯や掃除といった家事を片付け始めるのだが.....
最後の仕上げのひとつであるトイレ掃除の最中に、
それは起った。
そう。
あれは、トイレ内の床も小物も拭き終わり、
洗剤を便器につけて、ゴシゴシとブラシでこすっているときのこと。
私は、ふと、リビングで鳴りはじめた電話をとろうと、
うかつにも掃除真っ最中のトイレのドアを開けたまま移動し、
そのまま話し始めてしまったのだ。
トイレ掃除の話なんかで恐縮です.....
お詫びにきれいなジャガイモのお花を。
品種によって、色や形が微妙に違います。
いつもなら、洗剤を扱う現場になど、ちゃあこを絶対に近づけはしないものを、
何をボーっとしていたのか。
私はちゃあこの居場所を確認しないまま、
電話の相手であるゴンザと少しの会話を交わし.....
受話器を置いてトイレに戻ると、そこにひとつの光景を見つけ、
飛び上がらんばかりに驚いてしまった。
そこには.....
トイレ洗剤の泡がまだついた便器のふちにしっかり手をかけ、
中を覗き込んでいるちゃあこの姿があったのである。
「バカッ!」
叫んだ瞬間、私はちゃあこを抱きかかえ、
キッチンまで走って、シンクに放り込み、
とにかく夢中でその小さな手をざぶざぶと洗った。
暴れる本人を無理矢理押さえつけ、
石鹸と水で入念に入念に洗い流して、
手の水気を拭き取ると、念のため全身も拭きあげた。
匂いをかいで確かめて......
再び水気をしっかり拭きとって。
そして、一切の処置が終わってちゃあこの安全を確かめると、
急に「どうしよう」という不安に襲われ、
あらためてパニックに陥ってしまった。
もし、もし、あと数秒タイミングがずれて、あの瞬間を見逃していたら、
私はちゃあこの手に洗剤がついていることも知らず、
彼女はそれを舐めとってしまい、大変なことになっていた、
と。
20年前。
ぶっちゃんやちびくんが我が家にやってきて、
17年前に、いたずら好きのちゃあこがやってきて.....
その間、私は神経質すぎるくらいに彼らの周辺から、
危険を取り除いて暮らしてきたのに。
こちらは隣の畑で咲いていた、春ウコンの花。
初めて見たけどきれい.....
事故には水にまつわるものが一番多いからと、
屋内に洗濯機があった前の家では、
「もし万が一洗濯槽に落ちたら大変」と絶対にいつも洗濯機の蓋は閉めていたし、
お風呂のお湯も、我々が出たら、絶対すぐに抜くことにしてきた。
人間が使うトイレに貯まった水さえも危険と思えば、
トイレのドアも開けっ放しにしたことなどなかったし、
(洗剤云々以前に、実際人間のトイレで猫が溺れた例もあるから)
我が家では、そうやってずっと暮らしてきたのだ。
なのに.....。
なんで今さらあんな油断をしたのか、
今考えても、「もしあのとき...」と思うと、ぞっとして涙が出てくる。
そしてあらためて誓う。
もう、二度と、ちゃあこを危険な目に遭わせてはいけない。
もう二度と、油断はしない。
「.....ん~?頼むよ、ホント~。ちゃあこ、自分じゃ何が危ないかわからないもん」
自分がどんな危険なものを触っていたか知らないちゃあこが
洗われた手を一心に繕う横でへたり込み、
反省と安堵でしばし呆然とした、20年目の夜だった。
ところで皆さん、これ知ってますか?
『コウガイビル』 → 略して通称KGB(爆)
昔の女性の髪飾りである笄(こうがい)に頭の形が似てるからコウガイビル。
でもヒルではなく、まったく異なった動物。
肉食で、カタツムリやナメクジを食べるんだよう~。
しかもプラナリア同様、切断されても再生するすんげ~ヤツ。
ずっと実物を見たいと思っていたから、畑で会えて感激(爆)
ゴンザが「なんだこりゃあ~~!」と叫んだときには、
すんごく得意げに「知らないの?KGBだよ」と、威張ってやりました(笑)