猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

嵐の夜には時空を超えて   -バック・トゥ・ザ・フューチャー-

2007年09月06日 22時15分04秒 | アルバム

そういえば先日。

ご近所にあるのに、今まで一度も行ったことのなかったここへ行ってきました。

 

     

          『新横浜ラーメン博物館』で『龍上海』のラーメン

 

前夜にTVで見たラーメンがあまりに美味しそうだったので、お店がどこにあるのか調べてみたら、本店は山形県でがっかりしたのだけれど.....

なんと、このラーメン屋さん。

我が家のすぐ近くにある(徒歩圏)にある『新横浜ラーメン博物館』に出店していることが判明して。

では、さっそく行ってみようと、二人してチャリに乗って行ってみたわけです。

 

この『ラーメン博物館』。

今まで、ただラーメンを食べるためだけに300円の入場料を払うなんて、馬鹿馬鹿しいと思って行ってみる気にもならなかったけど、なかなかどうして。

この美味そうなラーメンに惹かれただけ、という単純な理由で行ってみたら.....

これが意外にも楽しい。

 

     

          

 

逆行する時計を眺めながら階段を下りると、そこは昭和30年代の日本。

 

汚くって、ゴチャゴチャしていた.....

活気のある『昭和』そのものがそこにはありました。

(とは言っても、30年代には私はまだ生まれてないから、そのままを知っているわけじゃないけど)

 

          

          

 

私が子供の頃は、確か街はまだまだこんな感じだった。

そこらじゅうが生活感に溢れ、人々は貧しさを残しながらも生き生きと笑い、子供たちは悪臭を放つドブ板を踏んではガタガタと走り、路上にはロウ石で描かれた輪があって。

 

          

          

            ...ん?そこでケンケンパをしてるのは...

 

大人は手打ちのパチンコに興じ、夜の裏通りはあくまで怪しく.....

チンドン屋さんは郷愁溢れるメロディで、怪しげに、哀しげに、子供たちをつかの間の異世界へと誘い.....

人ゴミにはただの混雑ではなく、にぎわいがあって。

 

     

          

 

なんでも手垢にまみれていたけど、それでも誰も何も言わない世界。

ものは多くなくとも、それぞれに愛着があった世界。

 

          

          

        コラ!そんな細かい演技は入れんでもいいから(笑)

          

 

 

無秩序と秩序が混在していた.....懐かしい世界。

 

『新横浜ラーメン博物館』。

なかなかに侮れず。

 

そういえば、あの大ヒット映画。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では、主人公が嵐の夜に過去へ旅していたけれど。

今夜は関東地方も嵐だから.....

あなたも時空を旅してみませんか?

 

          

 

 

懐かしい顔が、そこらにヒョイッと出てきそうなあの光景。

誰の心にも、そんな街があるものですよね。

 

          

           いや...ゴンザよ。そういう意味では...(爆)



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6 コメント

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大爆笑 (いなひこ)
2007-09-07 09:23:21
ちょっと・ちょっと そこの立ちションのお兄さん 
思いっきり笑わせてもらいました。ガハッハハ・・。
いつもいつも ありがとう。台風を忘れる位大笑い。
私も行きました。でも もう随分前です。
私は、この年代に在中?してましたから、懐かしいというより、もう 「そうそう、そうよ」「あった、あった」の連発。一緒に行ってる友達も同じ年代だから、連発の連発でした。

でも肝心のラーメン 美味しかったか・・・覚えてない。  
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気分は三丁目の夕日 (くてくて)
2007-09-07 09:45:55
数度行ったんですが、なぜラーメンをたべるのに入館料?と思うんですが、ま、この30年代博物館とおもえばいいんですよね。
三丁目の夕日の世界です。
私も体験している年代ですから、公衆電話BOXとか駄菓子屋とか懐かしいものです。

ゴンザさん、絵になりますね(笑)。
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ミスター・フォトジェニック (まきまき)
2007-09-07 14:12:36
ラーメン嫌いの私は、ラーメン博物館はオープン当初、まだまだ博物館に入るのに外にまで行列が出来ていた頃に、例のお仕事の一環で案内係のおねいさんとして何度か通ったのが最初で最後。
ラーメンの何たるかも分からないまま、初日に自分の持ち場のナレーションを覚え、ひたすら大勢のお客様に案内をしておりました。
その時はこの昭和30年代の町並みのある地下へは行けず、1階のみでお仕事。
ディズニーランドのホーンテッドマンションなどでエレベーター前にいるおねえさんと同じような役割ね(笑)。
交代でお昼を食べるんだけど、もちろん博物館内のラーメンであろうはずもなく、離れの従業員用の大きなプレハブの中で配られたお弁当を食べるという味気ないものだったっけ。

ラーメン博物館、儲からずになくなってしまうっていう噂を何度か聞いたけど、なんとか生き残ったんだね。
こんなにもいい博物館なら是非残すべき!

昔の町にはやっぱり風情がある。
そう、erimaちゃんがいうよう、無秩序と秩序が違和感なく両立していたっていうイメージ。
今は、都市計画なんかもあって綺麗なところは綺麗になっているかもしれないけど、住んでいる現代の人が無感動で味気なく暮らしているからなのか、心にゆとりなく暮らしているからなのか、温かみを感じるところって本当に少なく思える。

昔は昔で親にしてみれば子供を行かせたくないようなところってあったのかもしれないけど、今は子供を絶対に近寄らせたくないところも沢山あるし、そうじゃないところでも無作為に危険が迫っているような冷たさ、危なさを感じるし。

しかし、ゴンザ君の名優っぷりには毎度笑わせてもらえる!
ミスター・フォトジェニックです☆
まさか、本当に立小便はしてないよね?(笑)
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大人のための場所 (erima)
2007-09-08 01:59:30
いなひこ様

この日は平日だったにも関わらず、人がたくさん入っていたラーメン博物館。
(私が見たのと同じ番組を見た人たちが押しかけたのかも)
人目も構わず小さなボケを連発してゆくゴンザに私は笑いながらも少々冷や汗ものでした(笑)
しかし、当のご本人は、子供のために置いてあるクイズを、館内各所に隠されているヒントを見ながら解いて遊んだり...(笑)
まさにこの昭和の風景がぴったりな悪童ぶり。
この昭和の街並みも「ああ、そうそう!あったわ~」。
そしてかつてそこには、ゴンザみたいな悪童もいっぱいいましたね。

ラーメン。
このお店のものはとても美味しかったです♪
博物館では一定周期で店の入れ替えがあるようですが...。

でも、きっとどこのラーメンを食べてもそこに入場料300円を足して考えると、「高いのにそれほどでも...」になっちゃうのかもしれないですねぇ。
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全然知らなかったもんなぁ (erima)
2007-09-08 02:09:26
くてくて様

こんなにご近所に住んでいるのに、この昭和の街並みが中にあるなんて全然知らなかった『ラーメン博物館』。
もう少し前面に入場料がなぜ発生するのか、わかりやすくなっていればいいのになぁ。
(知ってみて納得、でしたから)

大人が大人のために、心をこめて、思い入れもたっぷりに作ったであろう30年代の街並み。
駄菓子屋でたむろするのが当たり前だった『昭和』に子供時代を過ごした人々は、皆それぞれ、心に自分だけの幸せな情景を持っているのかもしれないですね。

ゴンザ...
鼻を垂らして走り回っても、いまだに似合いそうな昭和の悪童です(笑)
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そのプレハブは今。 (erima)
2007-09-08 02:33:58
まきまき様

あら!
まきまき様はラーメンが嫌いだったの!?
それじゃあ、あんまりここへ行く機会はないわね~。
でも、食べ歩いてみると、ラーメンってなかなかに奥が深いし、ご当地によってベースも全然違うから、好きになるきっかけさえあればなかなかに楽しいと思うわよ~。

この『ラーメン博物館』。
もう出来たのは何年前かしら。
確か例の仕事では「女なのに叔父貴」ことNさん(爆)
がこちらとご縁が深いから、その関連でまきまき様は「案内のおねいちゃん」をしたのね。

んでねぇ、そのプレハブだけど、今はたぶん、別館みたいになって何かの営業をしているんだと思う。
あ。そういや、ここの向かいにはもうすぐ場外馬券売り場(ウィンズっていうの?)が出来るから、そのうち治安も悪くなって...
この博物館の命運もそれにしたがって決まってゆくのかもね。
繁盛するか、それとも今より寂れるか...
なんにせよ、一度は入って楽しんでしまった以上、私も今後の行く末が気になるわ~。

で、この昭和の街並みだけど、昔はさ。
本当に手から手へ、っていう温もりが街の中にもどこにもあったよね。
決して綺麗ではないんだけど、いや、むしろ不潔だったりするんだけど(笑)そこにはそれぞれの場所独特の匂いや、感触があって。
今みたいになんでもかんでものぺっとつるっとしてないの。
質感があった、っていうかさ。

だから今の子供は不幸だと思うのよ。
手で触って確かめられないものがたくさんありすぎて...
温度が伝わらないから。
つまり、今こそこんな昭和に子供時代を過ごした人々が、世の中の方向性を今一度考え直す時期なのかも、とも思うの。

あ。
お母さんの言うことはまったく聞かないゴンザは、実際に立ちションはしなかったものの、この後も細かいボケを連発して周囲の失笑を買ってました。
ま、おかげでblogに載せる写真が撮れるのは助かるんだけど...
はぁ~...ねぇ?(笑)
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