みっく・じゃがの「ひとりごと日記」

日々思うこと、考えること、時には写真も

ばん曳競馬のこと

2010-09-09 14:23:45 | 日記
帯広のばん曳競馬の記事を読みました。ちょっと前にもTVで観ました。
なんでも引退勧告を受けていた馬がカムバックして優勝したのだとか。
それを“中年の星”と勇気をこめて報道されているのです。
引退後は『肉』になるのが決まっているので、引退後に
悠々自適の生き方が待っていたわけではありません。

が、ばん曳競馬で重いものを引っ張る生活が
はたして馬にとって幸せなんでしょうか

私は生まれて高校を卒業するまで北海道の田舎町で過ごしました。
家の近くに馬市場があり、農閑期には『ばんば競争』というものがありました。
馬市場に競技場を作り、所々に砂の山が作ってありました。
馬そりを馬につなぎ、その砂山をいくつも越えるのです。
まだ競馬ではなく、馬主さんたちのお遊びでした。
が、馬そりを引っ張って砂山を越える馬の苦しそうな顔が
今でも目に残っています。
歯をむき出しにし、力をこめた腰から下、後ろ足まで血管が浮き出て、
今にも肛門から腸が絞り出されそうな姿を見て、
子供ながら、囃し立てる気にはなれませんでした。

あれは完全に動物虐待でした。

それがいつしか『ばん曳競馬』となって賭け事になったようです。
2、3年前、不景気でこの『ばん曳競馬』が廃止されることになったのです。
遠い故郷になった北海道のこの情報にホッとしたのもつかの間、
「北海道の文化を消しちゃならない」と
廃止が中止になりました。

何が文化なもんか
この苦しさから逃れることもできず“中年の星”などと言われる馬が
可哀想でならないのです。
ばん曳競馬はすぐさま廃止されるべきです
コメント
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