みっく・じゃがの「ひとりごと日記」

日々思うこと、考えること、時には写真も

セイタカアワダチソウを染めて織る

2014-12-10 15:38:09 | 日記

    昨年 秋の終わりに近くのスーパーの敷地からセイタカアワダチソウを刈ってきました。

    いつもは近くのお宅を回って頭を下げて分けていただくんですが、

    ふと見ると、スパーの敷地にたくさんのセイタカアワダチソウが生えておりました。

    「貰いに行こうかな」と呟いた私の声が聞こえたのか、

    ある日、夫が外から帰ってきて「スーパーに頼みに行ってきたよ」と言うのです。

    私の領分なのに、何たる勝手なふるまい!

    「せっかく言ってきてやったのに!」と これまた逆切れされて、

    おとなしい大和撫子の私は、それ以上何にも言えず、翌日 二人そろって(仲よくとはいかず)

    スーパーへ行きました。

    お互い仏頂面のまま(笑) 大量にもらって帰りました。

    前年 染めた糸もあったので、今年は貰わず、昨年染めた糸を使います。

    セイタカアワダチソウは『花』の部分と『茎』に分けます。染まり方が違います。  

    これは花の部分を染めて鉄媒染しました。

    糸の種類は6種類です。種類によって染まり方が違います。

    モスグリーンの何とも言えない素敵な、大好きな色です。

           

    これは茎の部分を染めて銅媒染しました。やはり糸の種類によって染まり方が違います。

           

 

    今回は花で染めて鉄媒染にした絹糸21/12廿双を織りました。

    この糸は超極細で、先日のコチニールの超極細と同程度です。刺繍糸程度の細さです。

    上の写真の一番右側、すでに玉巻にしてあります。

    この小さな玉で2540mもあるんですよ

    いやもう、〝地獄の織り”の再現でした。

    綛から玉巻するのにシッチャカメッチャカ、織り機にかけるのに1週間強かかりました。

    ですが、コチニールの例の〝天女の羽衣”で、私は鍛えられました。

    風にそよぐ〝天女の羽衣”こと〝風のストール”は両端を鋭角に織ることで軽くしましたが、

    今回は正統的に織って、ふんわりと軽やかに、しかも温かみのある、おしゃれなストールにしました。

           

            幅50㎝ 丈210㎝

    薄いです、とっても薄いです。

    セイタカアワダチソウは嫌われものです。

    ですが、こんないい色を出してくれます。

コメント (13)
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