みっく・じゃがの「ひとりごと日記」

日々思うこと、考えること、時には写真も

新聞記事から

2014-12-22 16:48:57 | 日記

今日の東京新聞朝刊一面に〈心にふれる話〉として載っている記事を読んで

数年前のことを思い出した私です。

この記事は記者が知った事件(?)を書いているようなのですが、

今日は 朝の通勤電車に目の前に立った女性がバッグに「おなかに赤ちゃんがいます」のマークを

ぶら下げていたことに始まります。

仮にO氏とします、O氏が席を譲ったところ女性は申し訳なさそうに座ったそうです。

翌日も同じことが続き、毎日それが続き、交わす会話は

「どうぞ」「すみません」だけ。

とうとう早起きして「座らせてあげなくっちゃ」という使命感にかられ、

少し早く起きるようにまでなったO氏。

そして、今月1日、普段通り席を立つO氏に女性は言ったそうです。

「今週で産休に入ります。これまでありがとうございました。」

手作りの焼き菓子をプレゼントされたそうです。

最後まで名前もどこの駅で降りるかも知らなかったそうですが、

ただ、これだけは言っておけばよかったと悔やむ「出産、頑張って」と。

 

そんな記事を読んで思い出したこと。

数年前に忙しく荷物を山のように持って電車に乗る私。

カルチャースクールの教材を何人分も持っているので大荷物です。

座れれば ホッとする瞬間なのですが、

隣の駅に着いたら、老婦人が乗ってきて私の前に立ちました。

足腰が痛そうな顔をして私をジッと見つめます。

私はそんなに若くはありませんが、その老婦人よりは若かったのです。

そこで大荷物を持って「えい!」と掛け声を掛けて立ちました。

「どうぞ」と言うと「あら、悪いわねぇ」とにこやかに座る老婦人。

指が真っ青になるくらいになって最寄りの乗換駅に到着したのです。

ところが、次の週も、その次の週も、老婦人は同じ時間の電車の同じ口から乗ってきて

私の前に立つのです。

それもニッコニコして。

明らかに私に席を譲れと言わんばかりの態度に、この温厚な(?)私も、さすがにムッとしました。

そして、人間ができていない私は(どうせそうですよ)、次から別の車両に移動して乗りました。

さすがにそこまではお会いすることもなく、自然解消しましたが、

席を替わるときは、今でもそのことを思いだします。

おそらく、自分の対応の未熟さと幼稚な態度に引っ掛かりを感じてるのでしょう。

席くらい、毎回替わってもあげてもよかったのに・・・

話は変わりますが、私の母は存命の時、東京で電車に乗り、誰も席を替わってくれないのを見て

「東京の人は常識がないのね。札幌なら誰でも年寄りに席を譲るわ」と大きな声で言うので

恥ずかしかったです。はっきりものを言う母でした。

コメント (10)
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