みっく・じゃがの「ひとりごと日記」

日々思うこと、考えること、時には写真も

やっと織り上がりー絵織り『シチリアへ』

2015-03-01 11:14:29 | 日記

    ホントに1カ月かかりました。

    今回の個展のメイン作品『シチリアへ』が、昨夜 織り上がりました。

    この1か月間、毎日毎日 雨の降る日も 雪の日も 風が吹く日も 晴れの日も

    織り続けていました。

    どんなに頑張っても1日5㎝も織れない日々でしたが、ひたすら織り続けていました。

    個展のタイトルが『シチリアへ』

    これです(70㎝×75㎝) タペストリーとなります。

         

   シチリア島の都市タオルミーナのギリシャ劇場から眺める眺望です

   左にイオニア海、正面にエトナ山 今でも この眺望は目をつぶっても浮かびます。

   ギリシャ劇場は、円形の観客席で、現在でも使われています。

   エトナ山をボヤ~っとした色と細い糸を使うことで遠近感を出しました。

 

   景色を絵織りにすることは、〈家〉と〈木々〉が難しいです。

   さらっと流したいところですが、今回 思わぬところで知恵をもらいました。

   それはFacebook仲間です。

   FB(Facebook)は付き合いで入っているだけですが、

   ギャラリーの勧めもあり、作品ができるたびに アップしてきました。

   これがギャラリーのメディア対策だそうです。

   ですので、一般公開してきましたが、当然 未知の方からのコメントもあります。

   その中で「自分はこういう織り方をしています」みたいなものもあり、

   今回は、それを参考にしたものもあります。

   まさに〝目からうろこ”の内容があり、おかげさまで「私はまた進化できた」みたいな

   新鮮な喜びがありました。

   〈家〉は1軒ずつ織りました。これ 大変です!

   どれだけの糸を使ったか数えられませんが、この糸たちを助けてくれた部品がこれです。

      

        『杼(ひ)』と呼びます。

        小さいものは13㎝、15㎝、17㎝、19㎝ となっていきます。

        これに糸を巻き横糸として織ります。

        数が足りなくて、何度もほどいて、別の糸を巻いて使います。

        絵織りには欠かせない小さな杼です。

 

   まだ、織り上げたばかりで、これから糸始末をして、裏に硬い芯を張り、裏地を付けて出来上がりです。

   これさえ織り上げれば、DMも作成できるので、昨夜はホントにホッとしました。

   まだまだ、同様に作品を織りますが、毎月 1作品に決めて織って行きます。

   ホッとした夜、ジャックダニエルの濃い液体は私の喉を熱く潤してくれました。

コメント (16)
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