カルチャースクール教室内です
誰も来ていない教室で考えさせらえれることがありました。
月2回の教室ですが、前回 「体験したい」という希望がありました。
こちらは織り機と糸を用意して待っていたわけですが、おいでになりませんでした。
講習費も事前に払っていたので、事務局担当者も「えーっと」と戸惑っていて、
この月曜日、教室がある日に 事情がわかりました。
そもそも、この体験は体験者の娘さんが考えて申し込んだそうで、
その言い分が驚く内容だったのです。
「母が最近どうもぼんやりとしているので、元気をつけるために申し込みたい」のだそうで、
ご本人はちっとも乗り気じゃない様子だったというのです。
それどころか事務局担当者から見て、どんな言葉にもぼんやりとした反応しかなく、
はっきり言うと「言葉が通じない感じだった」というのです。
なので今週「体験希望を取り消したい」と言ってこられて、担当者は「ホッとしました」と言うのです。
「体験したい」という人を選別できるはずもなく、どなたにも体験はしていただきたいです。
ですが、日常の生活に滞りがある人を「元気にさせたいから」という理由で申し込まれたら、
教室では混乱してしまいます。
それは私が未熟だからではなく、熟練の講師であったとしても、同じではないでしょうか?
ご家族の気持ちはわからなくもありません。
いつか私も〝行く道”なんでしょうから、心を込めて対応しなければならないのかもしれませんが、
心は沈むばかりです。
毎日疲れている日々の上に、この事態、ドッと疲労が広がりました。