個展向けの染色がとうとう最後になりました。
ここ数日の暑いこと!
ただでさえ、この窯焚きの暑さ、何時間もかかるわけですから、夏になる前に終わりたい!
という目論見が見事に裏切られ、今季最高の暑さの時にかかってしまいました。
特に、〝オレオレ詐欺”の電話中が一番暑かったのか、ふとTVを見ると なんと
今まで見たこともない『モニター温度』という赤文字が 液晶部分にペッカペカと点滅してるじゃないですか
すぐに≪取説≫を見たら、「温度が高くなると点滅する」「TVの裏側の清掃をする」「それで解決しなければコンセントを抜く」
「それでもダメなら製造元に連絡する」とありました。
電話の件でイライラしている私に、いつものように何もしない(いえ、できない)夫が 「なんとかしたら~?」
などとの~んびり言うのです。
まず、清掃(ほこり飛びました、たっは)、でもダメ。
次にコンセントを抜き、リセットしてから、やっと解決しました。
そこで、今季初めてエアコンをつけました。そんなに暑い日々でしたよ。
と言っても夏はこれからが本番です。
昨日、最後の染めを終えました。これで個展用の染めは終わり、織り機にかけるばかりです。
さて、前置きはここまで(笑)
ログウッドは原産地は中央アメリカだそうです。
日本には明治の初めに渡来し、染め材店では、液体か幹のチップで売っています。
私はチップを愛用しています。
これは煮出すと染め液は黒に近い赤で、とにかく〝どぎつい”という表現がぴったりの色です。
今回、お見せしようと思いましたが、湯気でできませんでした。
時間を置くほど待てませんでしたので、染めた糸だけの公表となります。
そういうわけで、チップの量が多いと媒染が効かず、茶色にしかなりませんので、
少な目、糸総量の1割しか使いませんでした。
ログウッドは黒を出せる数少ない自然染料です。
これはミョウバンで先媒染した糸です。
ミョウバン媒染すると紫に染まります。正当な染めあがりです。
これは木酢鉄で鉄媒染をしたログウッドです。
ミョウバン媒染の糸より、いくらか濃い紫になりました。
これは染料が少なすぎたんでしょうね。失敗かな?とも思いましたが、
黒みがかった紫も貴重です。
糸が乾いて「これで染色はしばらくお休み」だと思うと、少しホッとしました。
個展準備も、もう大詰めです。
ギャラリーHPに私の作品とプロフィールが紹介され、あとは〝その日”を待つのみなんでしょうが
まだまだ〝その日”まで、織り続けます。