9月9日
スペインは夜遅くまで陽が沈みません。
そして朝はなかなか明けてくれません。
暗いのが少し明けた時間にバスに乗って、今日はトレドへ向かいました。
トレドは「もし、1日しかスペインに居られないのなら、迷わずトレドへ行け」と言われるくらい
有名な観光地だそうです。
そしてかっての首都でもあるのです。
スペインに来ると【レコンキスタ】という言葉をよく聞きましたが、
これは”国土回復”という意味で、”キリスト教の国家にすること”を言うんだそうです。
私はどんな宗教も信仰していませんし、キリスト教に敵意もありませんが、
キリスト教国にすることが”国土回復”とは嗤わせます。
それが戦争かもしれませんが、そのために部族を皆殺しにして征服することが
国土を回復するとは、何たる奢った考えでしょうか。
それにしても、トレドは美しい町でした。
上から順に左から右へとトレド旧市街地です。タホ川対岸から眺めました。
どこまでも青空が広がり美しい町でした。
トレドは奈良市と姉妹都市だそうです。
なので、街路には英語・スペイン語・日本語の道案内表示がありました。
余談ですが、ここへ来る途中のサービスエリアで買ったものがあります。
愛馬ロシナンテに乗ったドン・キホーテの像
何で出来ているのか知りませんが、かなり重いものです。
子供の頃に読んだ『ドン・キホーテ』の本を改めて読もうと思っています。
カテドラル
【レコンキスタ】により、ゴシック様式の建物ですが、
イスラムの影響は消すことができずムデハル様式も残っています。
それがスペインらしいのですね。
サント・トメ教会
エル・グレコの名画『オルガス伯爵の埋葬』の絵があることで有名です。
大変な人が並んでいました。
写真は禁止なので入口に貼ってあった絵の一部のポスターです。
この絵は上方に天界、下方に現生の埋葬を表現していて、宗教的に見たら
さぞかし素晴らしいものなんでしょう。
絵の中にはグレコ本人も描かれています。
街中には家の角に〈ユダヤ人が住む〉ことを表示したものがあります。
この一角が居住区ということです。
トレドには”ダスキナード”と呼ばれる象嵌細工のお土産品があります。
その工房を見学しました。
鋼板に金糸や銀糸を叩いてはめ込んでいました。
もちろん、私も買いました!うふふ
ペンダントとピアスです
このあと、昼食後にセゴビアへ行きます。
レストラン・エントランスで見た”ドン・キホーテとサンチョパンサの像”
いい味出してますね
セゴビア
ここは時間が過去に戻ったような場所でした。
ローマ水道橋
紀元1世紀ごろに造られたスペイン最大の水道橋で728mに及ぶそうです。
壮観でした。
縦に眺めたところです。だんだんと下がっていく様子がわかります。
カテドラル
スカートを広げたような建物でした。
希望者は中に入りましたが、カテドラルは強制されなきゃ入らない私です。
アルカサル
ここはディズニー映画の『白雪姫』の城のモデルとなった建物だそうです。
ここでは王女イサベルが即位を宣言したり、スペインを大きくしたフェリペ2世が結婚式をしたそうです。
城内見学は個人的にパスしました。
マドリードから行ける世界遺産の町は今日で終わり、今夜もマドリードで宿泊です。
明日・9月10は高速鉄道でアンダルシアへ行きます。