グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

処分されても、不起立で「晴れやかな」気持ち

2013-01-20 13:02:26 | 

※グループZAZAの一員である山田肇さんが、ブログ「ブラックボードに義を」で、

昨日の集会における田中聡史さんの発言を紹介されていますので転載します。

ブログ「ブラックボードに義 山田さんを支える会」よりhttp://sky.geocities.yahoo.co.jp/gl/yamada55132

 

2013年1月20日(日)

処分されても、不起立で「晴れやかな」気持ち

 昨日、1月19日、『君が代』不起立処分撤回! 人事委不服申立者を支援する集いが開かれました。そこに、東京都立支援学校に勤めている田中聡史さんが、東京から来て発言してくれました。以下、その発言の要旨です。

  2003年10・23東京都教委の通達「『君が代』で起立・斉唱せよの職務命令」などに、何か抵抗をと考え、職場新聞を出したり、予防訴訟の原告になったりした。

  しかし、自分一人で座るのは、度胸がいる。2007年4月から、腹を決め、「立たない、歌わない」ことにした。が、入学式では現認されず。2008年、根津公子さんが転勤してきた。2009年、根津さんの隣で不起立。根津さんは、停職6カ月の処分。私は、現認されず。

  2010年も座るが、現認しない。2011年入学式で初めて不起立を現認され、その後、2012年3月卒業式、4月入学式で、3回とも戒告処分。2012年入学式では、東京での不起立はただ一人。

  2012年1月16日の最高裁判決「『君が代』起立・斉唱せよの職務命令は、憲法19条の思想・良心の自由に違反しない」というものだったが、しかし、「加重処分、つまり、戒告処分以上の減給や停職は、都教委の裁量権の逸脱」とした。それで、3回目も戒告処分だった。

  都教委は、戒告処分しかできないが、「再発防止研修」と称して、思想転向をせまり、今年度はそれを強化してきた。都の教育センターに呼び出され3回。都教委の指導主事が学校に来て3回。校長から週1回の研修が計12回。そのたびに、ふり返りレポートを書かされる。

  2012年4月の入学式では、転勤して初めての式となったが、大阪の『日の丸』『君が代』起立・斉唱を強制する状況が厳しくなっているので、どうしても引き下がることができず、いろいろ悩み迷いながらも、『君が代』で不起立した。

  「処分されて大変ですね」と言われますが、気持ちとしては、命令に従っていた時期よりも今の方がずっと解放されていると感じます。晴れやかな気分です。

  『日の丸』『君が代』天皇制をはずした人権教育は、うすっぺら、貧しいもの。そういう教育を子どもたちが受けるのを避けたい。東京と大阪で力を合わせて闘いましょう。

  田中聡史さんは、以上のことを、静かにたんたんと話されました。大阪で不起立し不服申立をしている7人と対照的と言った人がいました。確かに話し方は違いましたね。私たちは、声高にしゃべりすぎか?わずか1回の処分を受けただけだが、言いたいことはいっぱいある!

 それは、さておき、東京でただ一人でも、『君が代』不起立を貫く田中聡史さん、その静かな語り口の中に、深く強い決意を感じました。大きな勇気をもらいました。大阪でも、がんばりましょう!

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橋下市長の桜宮高校入試中止発言に保護者ネットが要請書を提出

2013-01-20 12:30:36 | 

橋下市長のあまりにも独善的な「桜宮高校入試中止」発言

今回の事件が私たち大人に教えていること、つまり、教員やおとなの「指導」や「判断」が子どもを死にまで追いやってしまった、

そのことを振り返りもせず、

追い打ちをかけるように、橋下市長の一方的な発言がいかに子どもを苦しめることになるのか、そのことを考えてください。橋下市長!

「発言する保護者ネットワークfrom大阪」が橋下市長に要請書を出されました。 (1/18)

桜宮高校の入試中止など、一方的な提案は問題解決になりません。さらに生徒を苦しめる言動を中止してください。


―― 痛ましい事件が起きた緊急事態だからこそ、慎重で冷静な対応が必要です――

2013年1月18日
大阪市長橋下徹殿
発言する保護者ネットワークfrom 大阪
【連絡先】〒534-0024 大阪市都島区東野田町1-6-16
ワタヤ・コスモスビル6階大阪京橋法律事務所気付
電話06-6167-5270 FAX 06-6351-3603
(代表大前ちなみ)

【要請事項―――― 私たちの思い】
1 市長は、桜宮高校の在校生・受験生を傷つける言動を繰り返さないでください。
2 桜宮高校の入学試験実施のための予算執行を停止しないでください。
3 体罰をなくす方法について、保護者・生徒・教育関係者から十分に意見を聴取し、その合意の   もとで解決策を推進してください。

【要請の理由】
私たちは、現役子育て世代が集まるネットワークです。「子どもに寄り添う教育」を願って、学んだり語り合ったりしながら、情報や意見を発信しています。
大阪市立桜宮高校で体罰を受けた生徒が自殺するという痛ましい事件が起きました。その後の橋下市長の言動には、次のとおり問題点があると考えています。生徒や保護者をさらに苦しめる言動をとらないよう、次のとおり要請します。
1 市長は、桜宮高校の在校生・受験生を傷つける言動を繰り返さないでください。
橋下市長は、桜宮高校の全生徒・全教師が責任を負うべきであるかのような発言を繰り返しています。
一例として、1月15日の記者会見では、「仲間が死んだのだから、今何をすべきか考えてもらいたい。
この状況で部活をやったら、人間としてはダメだ」と発言しています。
この発言は、体罰が横行するなかでの学校生活を余儀なくされていた在校生が、さらに罰を受けること
2
を当然視するかのようです。また、生徒や保護者の意見を聞くこともないままに、こうした発言を繰り返しているという点にも問題があります。
いま大切なのは、今回の件を受け止めて、在校生・教員・保護者が深く話し合う機会を設けることです。
上からの「禁止」や「命令」を振りかざすのは、体罰の延長線上にある同じやり方です。これでは、体罰の温床をなくして本当の解決を実現することは難しいと思います。
2 桜宮高校の入学試験実施のための予算執行を停止しないでください。
橋下市長は、1か月後に迫った桜宮高校の入学試験を中止すべきと発言し、その予算執行を停止すると述べています。たとえば1月17日の記者会見では、「(桜宮高校は)子どもを迎えられる体制ではない。
受験生がかわいそうといったことよりはるかに深刻な事態」、「(今春の入試は)あきらめてもらう」と述べています。
しかし、今年の受験生にとって、自分が目標として目指してきた高校への入学試験は、一生に一度の大事な機会です。そして、このために長い期間をかけて勉強と準備を重ねてきたのです。それを直前期の今になって、受験生自身には責任がない事情に基づいて、突如として目標が失われることの喪失感や無念は重大です。
入試を中止する権限をもたない市長が、教育関係者や学校現場の意見も聞かないままに入試の中止を強く主張して妨害しようとするのは、まさに体罰と同じく一方的かつ強圧的な手法であり、真の合意形成や問題解決とは程遠いものです。
3 体罰をなくす方法について、保護者・生徒・教育関係者から十分に意見を聴取し、その合意のもとで解決策を推進してください。
生徒の自殺という痛ましい出来事が起きた場合に必要なことは、教師や学校に対するバッシングではなく、その背景事情を含めた十分な事実解明と再発防止策の策定です。
今回の件についても、市長および市教委から独立した公平・中立な第三者機関による調査が必要です。
その際には、2011年6月1日付の文科省通知「児童生徒の自殺が起きたときの背景調査の在り方について」に沿った内容(遺族への適切な説明や意見聴取、弁護士だけでなく教育・スポーツ・医学・心理など他の領域の専門家も第三者委員会に入れること等)により調査が進められるべきです。
橋下市長は、桜宮高校とその関係者を対象にした攻撃的な言動を繰り返していますが、これは桜宮高校で生じていた問題の解決にならないばかりか、他の学校に通う生徒やその保護者の不安にこたえることにもなりません。
橋下市長は、私たち現役子育て世代の声をじっくりと聞いていただき、子どもと保護者を苦しめる言動を繰り返さないように、強く求めます。
以上

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