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田中伸尚さん著『憲法を生きる人びと』出版のご案内

2021-05-04 12:21:00 | 憲法
グループZAZAの一員であり、現職府立高校教員の増田俊道さんに取材された田中伸尚さんの新刊が憲法記念日5月3日に出版されました!!
ぜひ、皆さん、お読みいただければうれしいです。


増田俊道さんより

田中伸尚さん著『憲法を生きる人びと』が2021年5月3日に出版されました。田中さんは、『日の丸・君が代の戦後史』(2000年、岩波新書)、『ルポ良心と義務「日の丸・君が代」に抗う人びと』(2012年、岩波新書)など、私たちの先輩の反「ひのきみ」運動を丹念に追ってこられたノンフィクション作家です。

しかも、今回の出版社は、最近、下地毅さんの『ルポ東尋坊 生活保護で自殺をとめる』や、永尾俊彦さんの『ルポ「日の丸・君が代」強制』でもおなじみの「緑風出版」です。

この『憲法を生きる人びと』には、田中さんが取材された10人の生きざまが描かれているのですが、私もその中のひとりに選んでいただきました。学生のころからの被爆二世の会の活動、教員になってからの反「ひのきみ」運動、そして現在の組合活動など、とても丁寧に描写していただいています。私が生きてきた60年間を振り返る意味でも、大変貴重な機会になりました。

私以外の9人の方の生き方も、ワクワクするものばかりです。その中には東大阪で教科書問題に取り組んでおられる詩人の丁章さんもおられます。ぜひ、みなさんに読んでほしいと思い紹介させていただきました。

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憲法を生きる人びと
  田中伸尚[著]
 四六判上製/272頁/2400円(2640円税込)

 日本国憲法は1946年に誕生して以来、ずっと揺さぶられつづけているが、市民のなかにしっかりと根を下ろしている。それはここに登場する10人の市民の物語が語っている。
 彼らは、海の汚染に立ち向かい、食の安全を求め、戦争孤児として国家に抗い、日本の植民地支配がもたらした分断の歴史のなかで「無国籍」を貫いて生き、思想・良心の自由を抑圧する「日の丸・君が代」に職を賭して抵抗し、親の侵略責任を背負って贖罪の営みをつづけ、生活の場を移してまで日米合作の新基地建設に反対し、南京に通いつづけて戦争とその責任を受け継ぎ、1人の法曹として憲法を実践し、天皇のための死から脱して主権者として生きる──戦後市民が戦争と敗戦によって生まれた憲法を生きて、鮮やかに闘っている姿だ。本書は、かれら憲法を生きる人びとを追った。(2021.4)

■内容構成
1 沖縄を再び戦場にしてはならないと琉球絣に惚れた越後の人(松井裕子さん)
2 海の破壊と漁村の女性史を追って「起承転々」(川口祐二さん)
3 隠された戦争孤児を追った戦争孤児(金田茉莉さん)
4 「平和の条」の輝きに託す無国籍の「在日サラム」(丁章さん)
5 南京へ通いつづける接班人(山内小夜子さん)
6 不当な命令への不服従は教員の責任(増田俊道さん)
7 食を通して大地に「平和の種」を蒔きつづける(森山幸代さん)
8 「五分の虫、一寸の魂」で実践する(岩場達夫さん)
9 父の侵略責任への自責と贖罪に生涯かける(吉岡数子さん)
10 「元・戦争ロボット」の主権者革命(原田奈翁雄さん)    
あとがき





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