2014/11/13(木曜日) 晴れ
青空が広がって気持ちの良い朝、友人から野鳥撮影のお誘いがあった。
「毎日、狭い部屋でじーっとしていたらボケてしまうよ。 たまには野鳥撮影に出てお出で。
この頃は赤い子が姿を見せているよ。」
そりゃそーだ・・・・ 外装工事で取り付けられた足場のために薄暗くなった部屋に閉じこもって
狭い机に向かってなにやら分けのわからない工作ばかりしていたらほんとうにボケてしまう。
たまにゃー広い野原にでも出かけて気晴らしをしてこよう。
ところが出かけるとなると何だかんだと用事ができてくる。
自転車を駆って現場に急行して状況確認してから相手先に電話で用件を伝えてやれやれと、
車にカメラや三脚を積んでいると、また別の用事だ。
「すみません、これはあーして、あれはこーして、他は適当にお願いします・・・・」
早く行かないと赤い子は引っ込んでしまうかも知れない・・・・と気が急く。
車に積み込んだ荷物のチェックもそこそこに、フィールドに向かった。
現地について支度をしてみると、肝心のデジスコにメモリーカードが入っていない。
ありゃー、こりゃーえらいこっちゃ・・・ リュックサックのポケットを探ってみると、昔使っていた
記憶容量が少ないカードが見つかった。 やれやれ。
さて、と双眼鏡を探すが見つからない。 ありゃー、双眼鏡も忘れてきたよ・・・
仕方がない。 野鳥は友人に探してもらおう。
えーと・・・・帽子はどうしたかな? ありゃりゃ・・・帽子も忘れてきたよ。
なんてぇこったぃ・・・こんな剥げ頭でフィールドをうろうろするのは格好悪いよぉー・・・
仕方がない。 しかしまぁ、何と忘れ物の多いことか、やっぱりボケが始まってしまったのか・・・
土手を歩いてポイントに向かうとき、散歩中の人とすれ違った。
会釈を交わすと、
「大勢の皆さんが集まってますよ」
と教えてくれた。 もしかすると赤い子が現れて皆それを狙ってるのかも知れない。
息せき切ってポイントに急行した。
ところが着いてみると、皆さんは何だか手持ち無沙汰そうに談笑中。
赤い子は全然姿を見せないそうだ。 アー、疲れた、ガックリ・・・・・・・
そのポイントで待機したが、依然として赤い子は現れない。
待ちくたびれて友人と連れ立ってフィールドを一巡りしてみた。
カメラマンが二人、何かを狙っている。
カワセミが止まっていると教えてくれた。
その方向を見つめるがどこにいるのかさっぱりわからない。 双眼鏡もないのでどうしようもない。
友人のナビゲートだけが頼りだ。
「あの右側の手前の曲がった枝の緑の葉っぱの生えた先の左側」
えっ、右側の手前の曲がった枝? 皆曲がってるけど・・ 緑の葉っぱ? 皆緑色だけど・・・
なかなか見つけられないよぉ・・・・
あっ、あれがそうかな? おぉー、やっと見つかったよぉー
↓ カワセミは葉っぱの茂った暗い影に止まっていた。
↓ ちょっと手前の明るいところに出てきてくれた。
フィールドを一回りしてポイントに戻ってきたが赤い子は姿を見せていない。
と、またカワセミが飛んできた。
何とカラスウリが生っている枝に止まってくれた。
カラスウリとカワセミなんて初めてだ。
とうとう赤い子には会えずじまいだった。
まぁ、いいか、カワセミでも撮れたから・・・・・
(うーむ、何と言う言い草だろうか、 昔はカワセミを撮りたくて毎日、毎日、川原を歩き回って
やっと出合え 夢中でシャッターを切ったものなのに)
「カワセミにお謝りっ!」(ミカワ・ケンイチ風に・・・・)
へい、すみません。 カワセミさまのおかげでやっとブログの更新ができます。 ありがとうごぜーます。