2006/05/XX(XX曜日) 雨
友人Birderに案内していただき、ヤマセミさまを拝みに行った。 降りしきる雨の中で根気よく待った。
やがてカッパも湿ってきて体温が下がったみたいだ。 ちょっと気持ちが悪くなって吐き気がする。
でもこんなことで引き下がってはヤマセミさまにはお会いできないのだ。
温かいコーヒーを飲んで体を温めて、じーっと待ちつづけた。
「来たっ、来たぞっ!」友人が教えてくれた。 指差す方を見つめた。 何か動いている。
えっ、あれがヤマセミさまなの!? 初めて見るお姿に興奮してしまった。
林の木の陰に見を隠しながらそーっと移動した。 デジスコを向けた、そのとたん飛び去ってしまった。
「あぁーっ!」悲鳴をあげてしまった。 が、ちょっと間をおいて大きな魚をくわえて戻ってきた。
急いでファインダーに捕らえてピントを合わせた。
暗い、暗くてよく見えない。 ISO感度を最高の800に上げた。 やっとシャッターを切った。
初ゲットできたヤマセミさま、なんと魚くわえだ! ピンボケだが超嬉しかった!
ヤマセミさまはすぐに飛び去ってしまった。 「すっごい! ヤマセミさまをゲットしたよ!」
興奮したお陰で体も熱くなってきた。 気持ちの悪いのも吹っ飛んでしまった。 現金なものだ。
また、降りしきる雨の中でじーっと待機した。 鳴き声が聞こえた! 実習生は体を固くして息を殺した。
ヤマセミさまは我々が待機していた場所からは離れたところに止まった。 またそーッと移動して、
木の陰にデジスコをセットした。 先ほどの木に止まっている。 先ほどより明るくなっている。
ヤマセミさまがよく見える。 胸がどきどきした。 シャッターを切った! ついにやった!
ついにゲットしたヤマセミさま。 雨降り、距離あり、であまり鮮明ではないが、やっと撮れたお姿。
ちょっとズームを引いて大きめに撮ってみた。
最大ズームで撮ってみた。 ちょっとピンアマになってしまった。
ヤマセミさまはしばらく止まっていてくれた。 友人Birderの話ではこんなことは珍しいとのことであった。
会いたい、会いたい、と切に願っていた実習生の気持ちが通じたのだろうか?
やがてヤマセミさまは飛び去っていった。降りしきる雨の中、再び静寂が訪れた。
しばらく待機したが、ヤマセミさまは戻ってきてはくれなかった。
着ているカッパはびっしょり濡れて冷たかったが、実習生の心はぽかぽかと温かかった。
こんな雨の中、わざわざご案内くださった友人Birderさん、ありがとうございました。
ヤッ、ヤッ、ヤマセミさまだ!の巻 完