2019/05/07(火曜日) 曇り
最近は200MHz~400MHzぐらいの自励発振回路が組み立てられるようになった。
切り張りランド式の回路基板の効果が大きいかもしれない。
ランドはホットグルーをハンダ鏝で熱して溶かして接着している。
溶けたホットグルーはあちこちに流れて基板は汚くなってしまうが、熱すれば溶けて張り付けたランドは
自由に移動することができるので実験回路を組み立てるには便利だ。
それに測定器も以前よりも充実した。(というほどでもないが)
今まではGDMで発振出力の有無ぐらいは確認できたがスペクトラムを確認するなんて夢のまた夢だった。
今はSDRドングルとアプリケーション(SDR#とかHDSDR)で発振出力を目で確認できるようになった。
更に簡易スペアナ(NWT4000)で広範囲のスペクトラムも確認できる。
そしてSDRドングルと組み合わせたRTLSDR Scannerでの確認もできるようになった。
発振出力を目視で確認できると工作の楽しさも格別だ。
そんなわけで今日も発信回路を組んではバラすを繰り返しているが、ちょっと疑問なことが見付かった。
簡易スペアナ(NWY4000)の測定ではスプリアスと思われる波形が沢山表示される。
しかし、同時に測定している RTLSDR Scanner の出力はそれほどでもない。
そこで、そのスプリアス信号を SDRドングルで受信して確認してみる実験をした。
実験構成。 RTLSDR ScannerとSDR#は同一PCで動作させると互いに干渉して波形が乱れる。
実験の様子。
機器の結合は今まではドングルに付属していた小さなアンテナで電波を送信したり受信したりしていたが
今回の実験ではアンテナが4本も必要になることや(手持ちは3本しかない)、アンテナの位置によって
信号強度が変化したり、付近のノイズが入ったりするので、簡易な分配器を工作して使用してみた。
入力信号を3つの出力に分配するがインピーダンス整合などの高等なことは考慮していない。
ドングルへの過大入力を防ぐために約10dBのATTが入っている。(いい加減なもの)
UHF発振回路が発振している基本波は275MHZ(のはずです)。
NWT4000のスペクトラムでは6本ぐらい見えるが、RTLSDR Scannerでは3本ぐらい。
其スペクトラムに相当する周波数をSDRドングルとHDSDRで受信してみた。
基本波(275MHz)を受信。
すぐ隣の290MHzを受信してみるが、シグナルは見つからない。
上下の範囲を探してみるが検出できなかった。
上位周波数の306MHzにはスペクトラムが確認できた。
さらに上の小さな出力の340MHzを受信してみるとスペクトラムが確認できた。
基本波より下位の241MHzを受信してみる。 スペクトラムは出ている。
さらに下の204MHzではスペクトラムは見つからない。
306MHz付近ではこんなごちゃごちゃスペクトラムが表示されるし・・・・・・
299.38MHzではすっきりした波形が得られるし・・・・・
実験中のUHF発振回路はきれいなスペクトラムが出ると思うと、ちょっと周波数をずらすと
ガシャガシャとしたスペクトラムになってしまう。
結局のところこんな測定は意味がない・・・・・ということだろうか?
(ただ、波形を見るのは面白いけどね。)
早いところ回路を組み上げて実際の電波を受信してみようっと・・・・