不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Apertura di Acquario di Livorno

2010-08-05 21:19:59 | 日記・エッセイ・コラム

水辺が好きだし、海ももちろん好き。
小さいころは素潜りも良くしたし、
できればダイビングライセンスも取りたいと思っていた。
でも、海の中の生き物が怖いので
いつからか潜ることに執着はなくなったというより
むしろ海の中は覗かないほうがいいと思うようになった。

それなのに、水族館は好き。
やっぱり怖いんだけどね、魚見ると。
水族館が好きというより
イルカとかアシカが好きなだけだと思うけど。
海の中の生き物で本物を見て
ぞぞっとするのはタコとカメ。
なんかねぇ、怖いんです。

で、水族館の話題に反応して
7月31日に10年の修復を終えて
リニューアルオープンした
リヴォルノの水族館に出かけてみました。

オープン前に報道された水族館は
かなりの高評価だったので期待大。
1937年に建設されたもので
ここ11年間ずっと閉鎖されてましたが
修復を終えて
イタリア第3番目の大きさを誇る水族館として復活。
ちなみに1位はジェノヴァ(Genova) 、
2位はカットリカ(Cattolica)。
2階建て総面積3000平方メートル、
20個の水槽に150種の海の生物がトータルで1200匹。
150種ねぇ、見応えあるかな。

フィレンツェから約1時間30分のローカル列車の旅。
片道6,70ユーロ。
ピサを越えると急に鄙びた雰囲気になりますが
海が近づいている感じが
窓からの景色にも垣間見られます。
リヴォルノ駅は海からちょっと離れているので
駅で降りたら市バスに乗ります。
駅構内にあるキオスクでバスチケット往復購入。
1枚75分有効で1,00ユーロ。
駅前から出る1番のバスに乗り込むと
市街を抜けてメディチ家が築いた港に出て
そこから左へ曲がり
さらにもう少しいくと有料の海水浴場。
そのゾーンに水族館もあります。
Terrazza Mascagniの手前。

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水族館のロゴかわいいよ。
お魚の形と水族館の形の両方を表してます。

バスから降りると海辺の街っぽい
開放的なバールが並んでいて
その先に水族館らしき建物。
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水族館に背を向けてバス通りを見たところ。

水族館はあちら。海側。
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車がいっぱい停まっているじゃん!!
と思ったのですが、
大半は有料海水浴場に来ているお客さんの車だったらしい。

しかし、小さくないか?
と一人不安になったりしながら入り口へ。

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8月中はオープン記念で割引中。
通常は大人15ユーロ、子供8ユーロ、
4歳以下は無料。

建物の中に入ると入り口にチケット売り場があって
そこに大量の新規採用されたスタッフが溜まってました(笑)。
入り口のチケット売り場のブースを挟んだ向こう側に
出口とおみやげ物やさんがあって
ちょうど一組のお客さんが水族館のほうから出てきたところ。

「いやぁ、すばらしい」
「本当にいい仕事したねぇ」
「さすがイタリア第3番目規模!」
と褒めまくっているので、
建物の外観の小ささに落胆して
疑心を抱き始めていた私の心も鼓舞。

チケットは割引なので12ユーロ。
しかもキャンペーン中で
いつでも使える無料入場券一枚もらいました。
楽しかったら友達誘ってまた来てねって
スタッフのお姉ちゃんに言われました。

フラッシュたかなければ写真撮影もできます。
ピクニックはしちゃいけません。
ガラスに張り付いて凝視してはいけません。
えさも与えてはいけません。

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ということでいざ中へ。

入るとすぐに「地中海の生物」というテーマの
すっごく美しい写真パネルの展示。
ひらひら泳ぐきれいな色の魚や珊瑚、
海底に沈むローマ時代の遺跡跡などの
美しい写真を見て期待が高まります。

が、しかし。
その先の光の中に見えたのは・・・。

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あれ、失敗作のジオラマ?

リヴォルノ周辺の海を再現。
ふむ。
そんなものかな。

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それにしても魚、少なくないか?
あぁ、密集していると可哀想だからかな?
と納得させて先へ進む。

そして次にはなんと「ふれあい水槽」。

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エイとヒラメだよ。
なんかあまり触れ合っても嬉しくないような・・・。
でも触っていいっていうのですから
触ってみようかなぁと近寄ってみたら
そこにいたエイが水面に上がってきた。
おぉ、調教されているのか?!

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尻尾はつかまずに目やエラに触らないように
胴体を優しくなでてあげましょうって説明があったので
いわれたとおりに触ってみた。
ざらっとしてました、ざらっと。

そして次。
いくつかの小さい水槽に分かれて
地味な魚たちがひらひら。
ふむ、こんなものか。

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まだまだ序の口。
これからすごいんだよね!!


ということで続く(爆)。