不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Una serata di buone compagnie

2010-08-16 19:13:59 | 日記・エッセイ・コラム

友人に誘われて土曜日の夜に彼女の家へ。

実は長く見知っているのに、
仕事でかかわることが多くて
彼女の自宅に遊びに行ったことがなかったのです。

住所を聞いて呼び鈴はと確認すると
「White House」って冗談みたいな答えが返ってきました。
借家には色々ありますからね、
ホワイトハウスでもいいんですけど。

彼女は大きなおうちを韓国人の女性2人、
彼女を含めた日本人2人の4人の女性でシェアしています。
韓国人2名は姉妹で音楽家、
彼女自身は画家、もう一人は料理人という
なんともアーティスティックな家です。

歩いて25分と見積もったのだけれど、
結局35分くらいかかった・・・。
思っていたより我が家から遠かった。

到着したら告知されていた時間よりも1時間遅れだったので
もうすっかり夕食会は始まっていると思ったら
みんな遅れてきてました(笑)。
しかし、集まってくる人たちも個性的で
私の周辺にはいないタイプのイタリア人に
一晩でたくさん会いました(笑)。

料理人の同居人が腕を振るった料理は
そこら辺のBarのAperitivoよりも充実している
品揃えの多い、しかもおいしい料理でした。

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熱々のオクラのてんぷらに
イタリア人は興味津々。
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オクラって何って聞かれて、
へ、オクラってなんだろうと思った情けない日本人です。

なんと彼女たちと招待客のイタリア人で
一緒に育てたというゴボウのかき揚もあったんだよねぇ。
その頃にはすっかりカメラのこと忘れて
食べるのに必死だったので写真ないですけどね。

そのほかにもカレーとか、餃子とかも出てきてたし
デザートには抹茶のティラミスもあったんだけどねぇ。
全部食べたけど、写真は撮り忘れました。

壁には画家である彼女の幻想的な作品が飾られて
とても居心地のよい空間でした。

その空間でヴァイオリンとチェロのデュオ。
同居人のチェロ弾きと
お友達のヴァイオリン弾き。

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バロック音楽を4曲ほど披露してくれました。

彼女のチェロは
他の機会にも何回か聴いたことがあるのだけれど
どんな人なのか知らなかったのよね。
今度は是非ゆっくり話がしてみたいなぁと思ったほどに
魅力的な女性でした。

芸術家のいるおうちって雑然としているけれど
なんとなくまとまりがあって雰囲気があるのよね、どこも。
自分が芸術家でないだけに
とても羨ましいけどね、
こればっかりは真似できるものではないので。

すっかりいい気分になって気づけば1時過ぎ。
盛り上がっている皆さんにお別れをして
家路についた頃には雨がしとしと。
自宅までの夜道を超ご機嫌で帰ったのでした。