不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

L'ultima corsa natalizia

2010-12-24 15:27:37 | Billy,Layla e Ciccino

L'ultima corsa natalizia

昨日まで全然気分も乗らず、
なんにも準備していないクリスマス。

私からクリスマスカードもクリスマスプレゼントも
今年は期待しないでください。

とはいっても、ちょっと買い出しに。

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サンタ・レイラと街を練り歩いて、
皆さんに小さな幸せを振りまいてきました。

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今夜は気が向いたら
ドゥオーモまでクリスマスミサに出かけよう。
聖なる静謐なパワーが必要なのだ!!

Auguro un natale felice ai tutti !!


Giorno dopo della neve

2010-12-22 07:01:39 | 日記・エッセイ・コラム

よく降ってよく積もった雪。

その夜は
雪の影響で足止めになり
自宅に帰れなくなった友人を迎えて
久々に賑やかな時間を我が家で過ごしました。

翌日も彼女と一緒に街中歩いて
雪のフィレンツェの写真をいっぱい撮ろうなどと
一人で目論んで眠りについたのに、
土曜日は朝っぱらから仕事に引きずり出されて
結局ゆっくり写真なんて撮ってられなかった。

なんかそういうのがとてもイヤになってきました。
昔だったらこんなめったにないチャンスは
逃さず思いっきり満喫していたのになぁ。
まぁ、仕事も大事ですけどね。

ということで雪から一夜明けた我が家の中庭。

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手前の杉の木は雪の重みで折れた、と思ったら
たわんでいただけだったので
雪が溶けたら元通りになっていた・・・。

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いつもはにっくきハトですが、
こんな雪の中だと絵になるじゃないかと思ったりしてね。
どこに避難していたんだろう。寒いだろうに。

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アルノ川だってね、雪というアクセントと
朝日の効果でほらなんか素敵な感じに。
ヌートリアはどこにいるんだろう、こんな寒いとき。冬眠?

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空気がすっきり。
本当なら、がしがしと
ミケランジェロ広場まで上って写真が撮りたいのに!
という気持ちを抑えつつ。

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クリスマス・イルミネーションにも雪は積もります。

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大好きなサンタ・マリア・ノヴェッラ教会。
教会そのものよりもその前の広場がすごかった。
もちろん芝生の境目も見えないくらいの一面の雪野原。

仕事が一段落してから
友人と一緒に
レイラを連れてお散歩に。
せっかくだから走らせようと思って
サンタ・マリア・ノヴェッラ広場まで。

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レイラは日本から買ってきた「ウサギコスチューム」着用。
これがね、微妙に帽子が大きくて・・・。

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ほら、帽子が大きすぎて視界不良に(笑)。
普通に歩いていても、
見えないでしゅよぉって不満をぶちまけられます。
一生懸命走って帰ってくる姿は可愛いねぇ。

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大きいおにいちゃんたちに遊んでもらうレイラ。
いつもはワンコに服なんか着せていない
フィレンツェの人たちですが
さすがにこの日は
出会うほとんどのワンコが洋服着てました。

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レイラの服はウサギなのに、
みんなからPecorellaといわれ
いつの間にかピンクのひつじさんということに。

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ようやくドゥオーモにたどり着いたころには
足元の雪は溶け始めていて歩きにくいし
ここぞとばかりに
フィレンツェ中の人が街中に繰り出していたし
レイラが寒そうだったので
あまり写真も撮らずに帰宅!

どうせならホワイトクリスマスがよかったなぁと
今頃わがままを言ってみる。


Autoritratte

2010-12-21 20:29:56 | アート・文化

毎年この時期の恒例となっているI Mai Visti。
ウフィツィ美術館の保管庫にひっそり眠っている
日の目の当たることのない作品を展示する
という貴重な展覧会です。
昨年は詩人、聖人、旅人を題材に
自画像・肖像画がずらっと並びましたが、
今年は女性の肖像画がずらっと展示されています。
展覧会はいつものようにウフィツィ美術館付属の
sala delle Poste Reali(王宮郵便局の間)で
2011年1月30日まで。

Autoritratte(女性自画像)。
ルネッサンスから現代に至るまでの女性画家の自画像展。
女性ロックンローラーであり詩人でもあるPatti Smithの作品を含み
全部で80点あまりの作品。
クラシックな絵画作品から写真、映像作品などもあり、多種に及びます。
そのうち60点はウフィツィのコレクションから選ばれたもので
20点は今回の展示会のためにウフィツィが熱望し
リクエストに応じた現代作家が贈呈したもの。

大御所からはTintoretta(ティントレッタ)、
Rosalba Carriera(ロザルバ・カッルエラ)、
Elizabeth Chaplin(エリザベス・チャプリン)など。
現代作家ではPatti Smith(パッティ・スミス)、
Niki de Saint Phalle(ニキ・ド・サンファル)、
Francesca Woodman(フランチェスカ・ウッドマン)など。
日本からは前衛芸術家のYayoi Kusama(草間彌生)の作品も。

女性による芸術表現が花開き、
精力的に活動する芸術家が増えてきたのはほんの100年前。
1700点の自画像を有し
比較的作品が充実しているウフィツィの自画像コレクションにも
女性自画像は数が少なく(全体のわずか7%)、
今回の展示を機に、1900年代から現代に至るまで
幅広く女性が活躍するようになった時代の証として
ウフィツィ美術館が女性芸術家に声をかけて
コレクションを充実させました。
これによって1500年代後半から現代に至るまでの
スタイルの変遷や
表現方法や技術の進歩、
芸術の世界における女性の立ち位置などの流れも把握できます。

Maria_hadfield_cosway
ずっと名無しのゴンベイだったこの作品。
Maria Hadfield Coswayの自画像といわれています。
 
Autoritratte
Artiste di capriccioso e destrissimo ingegno
会場:Sala delle Poste Reali (ウフィツィ美術館付属王宮郵便局の間)
会期:2010年12月17日から2011年1月30日まで
開館時間:10:00-17:00
休館日:月曜日
入場料:無料
インフォメーション: www.amicidegliuffizi.it


Il giorno del ricordo

2010-12-19 19:11:58 | Billy,Layla e Ciccino

Il giorno del ricordo
雪の降る朝、旅立ったビリー。
今は私の胸の中に、
そしてレイラの中に。

2009年12月19日、
誕生日の翌日に腕の中で眠るように息を引き取ったビリー。
今日は命日。

明け方、一緒に寝ていたレイラが起き出して
ベランダへ出て行った。
ビリーはあの朝、やっぱりベランダへ行こうとしていた。
それを抱きしめてベッドに戻して、
そのまま看取ることになったのだけれど、
レイラが起き出した時間はまさにそれくらいの時間だった。
そういうことを信じない人にはただの偶然だけれど、
私には単なる偶然とは思えない。

ビリーはここ数日、
確実に私の近くに戻ってきている。

1年間私はずっとビリーに守られて、やってきた。

ありがとう、ビリー。
これからもずっと一緒だよ。


La Neve a Firenze

2010-12-18 00:59:12 | 日記・エッセイ・コラム

大雪のフィレンツェ。
夕暮れ時
雪の明かりでぼんやり浮かび上がる街。

かなり積もったね。

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こんなに積もったのは
16年目にして初めてだなぁ。

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Piazza Ognissantiもなんだか別の世界みたいです。
手前のビリーもレイラもお気に入りの鉢植えが
妙なクリスマスツリーみたいになっていた。

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フィレンツェは雪が降らないので、
スタッドレスタイヤ装着していたり
チェーン装備していたりする車は皆無ですから
車両も通行できない状況。
降り始めのころに車で動いちゃった人も
途中で立ち往生。

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アルノ川も河原に雪が積もって
なんだかフィレンツェじゃないみたい。

去年は19日に雪が降っていたんだよね。
この時期に雪が降ると
ビリーが旅立ったときのことを
イヤでも思い出して
胸がぎゅっとなる。