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【京都幕間旅情】龍安寺,2023年最後の京都散歩の話題は龍たちの待つ石庭の寺院で今年を振り返る

2023-12-29 07:00:35 | 写真
■龍安寺をめぐってゆく
 紅葉の写真が示す通り今回の話題はちょっと前に散策を愉しんだ際のお寺拝観の話題です。

 第七の封印が解かれ八の龍が目覚めた、災いが来る、災いが来る、災いが来る。とまあ、来年は辰年ですので、この一年間を締めくくる京都幕間旅情の探訪先は龍がいま凄い事になっている龍安寺の情景と共に今年一年を振り返る事としましょう。正にこれ年末だ。

 衣笠山の山麓は右京区龍安寺御陵下町、ここには釈迦如来を御本尊とした妙心寺の塔頭寺院としまして、宝徳2年こと西暦1450年に細川勝元が義天玄承を開山に迎え創建された寺院があります。龍安寺の石庭、といいましたほうがこれは多くの方に親しまれていますね。

 今年一年を振り返りますと、ようやくCOVID-19というものの存在を無視できる段階まで回復してきたかな、と実感をもてるようになりました。ワクチン接種の切迫感も薄れまして、いや確かに脅威は存在しているのだけれども、致死性という面での脅威は下がった。

 世界からのお客様や修学旅行生による賑わいもかなり、すごいといいますかうるささを思い出すほどなのですが、併せて季節性インフルエンザが猛威を振るうようになり、実際たとえば小中学校でマスク着用というところの事情を聞きますと、これを実感するところ。

 COVID-19よりもインフルエンザで休校となる事例が多いための感染予防であるもので、COVID-19による医療崩壊が社会崩壊へとつながる、危機管理としての危険性がようやく回避できた、ということになるのでしょう。乗り切ったものだと実感を持てるに違いない。

 40万の死者が想定された厚生労働省の当初認識、いや実際致死率2%という数字で、これは清水寺の舞台から飛び降りた場合の致死率14%よりはだいぶん低いとはいえ、ほな飛びますわ、と歓迎できるような数字ではありませんでしたし、アジアかぜよりも深刻という。

 実際問題2020年の日本では感染者数から2%の数字を計算すると、ほぼ合致していたものでした。2023年は遅い春が来たというべきか。ただ、有名寺院を中心に、コロナの関係から酷かった時期には少々散策した事も内緒にしていた頃と比べると人出は凄くなっている。

 穴場の散策についての方法といいますか、混雑しているところや混雑している中での人通りの少ない経路なんかを、こう慣れてきますと安全に案内できるようになりますけれども、しかし初見の方を含めて観光される方には、オーバーツーリズムを感じさせるやもしれぬ。

 人通りの少ない有名寺院という、これは貴重な数年間を過ごせた、と思う一方、観光客はじめ人通りはまばらとなった事で、この2023年に、コロナ最中の無利子無担保融資返還期間等を迎えたのか、急にぱたりと廃業するお店や企業を見るようになりますと、心痛む。

 京都だけかと思っていますと、同様の状況は他の街でも見られる事に気付かされまして、これは復興といいますか、いや欧州などはコロナからの復興という事でEU欧州連合が基金を創設しているほどですので、災害と云いますか災厄は復興を考えねばならないのかと。

 ダメージコントロールに費用を掛け過ぎた為に、コロナ復興という視点まで予算が回らなくなっているのではないか、と感じる事が置かった、それが2023年を率直な視点で見ました感想というところです。もっとも、ダメージを抑えた事には意義を見い出すべきなのか。

 影響は、そう2019年の情景を撮影しました街並みの写真と比較しました際に、真剣に感じられるもので、これが一種、少子高齢化やインフレの原因と勘違いし、コロナ復興という視点を直視しなかったことによるのではないか、ふとそんな事も散策の際、おもうのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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