北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

北大路機関 北方機動 第七師団攻略前日!

2006-05-31 18:18:00 | 旅行記

■北大路機関 北へ!

 一年ぶりの北海道展開!北大路機関北へ展開!

 北へ行こうランララン・・・・。しかし、目的の東千歳駐屯地祭は降水確率は実に70%。

Img_2885  ご承知の通り、東千歳駐屯地祭は豪雨に突風のオンパレード、周囲からカメラ損耗率も壊滅的打撃を受けたとの報を聞いており、幸いにして小生は撮影そのものに支障がでたが、故障には至らず今日に至る。まあ、画面に水滴が映ってしまったのは致し方ないと割り切るべきであろう。

 他方、豪雨により体調を崩した方々も多かったようだが、小生は幸いにして万全の準備を行った為に問題はなく、健康そのものである。今回は、小生が身を挺して準備した前日の取り組みを掲載したい。

■新千歳空港情報収集

 情報収集は孫子の言うように作戦計画立案の根底にあり、何よりも重要である。加えて、士気の根源は充分な栄養の摂取である。

Img_2682  情報を知るには、その土地の風土を充分に体感しなければならない。使命感でカラカラに緊張しながら、小生は千歳空港内のラーメン店に情報収集を第一の目的として入店した。

 千歳空港ターミナル内にはグルメ街があり、札幌や苫小牧、帯広や旭川という云わば第十一師団管区、第七師団管区、第五旅団管区、第二師団管区の風土を知るための不可欠な情報源として重宝できる。

Img_2680  とりあえず何を頼んだものか・・・。

 味噌ラーメンを注文した。バター入りやコーンも考えたが、コアコンピタンス、横道に逸れるのは厳禁である。

 注文が届くまでの間も、次は何にしようかな?空港内部の地図に目を走らせ情報収集に余念が無いのは当然だ、1830時頃の飛行機であるので、退路を確保するべく地理に精通していく必要があるからである。

Img_2681  麺の固さや液体の構成物を丹念に観察する。加水熱処理製法というものだろうか、なお、中には雌株が入っており、独特の食感を楽しむ事が出来た。

 なお、小生は右利きであるも、残念ながらカメラは右手以外使用できない一眼タイプ、従って左手に暫時持ち替え、写真を撮影した。単内には小生以外にも多くの客が居りフラッシュをたく事は出来ない、こうした撮影には高度の技量を必要とする。中々美味しく、価格は700円。しかし最初にラーメンは無かったかな?反省反省。

Img_2687  先ほどラーメンを待つ間に確認した経路を進むと寿司屋を偶然発見した。さて、日ロ間では現在北方領土問題という係争問題があり、シーレーン防衛を第一任務とする海上自衛隊ではあるが、旧海軍時代には漁業権保護も重要な任務であった。従って、海産物の現況を北方にて確かめる事も自衛隊を理解するうえで非常に重要な位置づけを有している。小生は使命感に燃えて、そのまま我が周辺海域の漁業権、海産物事情を確かめるべく歩いていると、『1870円を本日1000円』と。『なら行くしかないじゃないか(アスラン)』ということで勇んで足を進めた。

Img_2684  写真がイクラ丼。

 豊かな海産物がわが国の海洋国家である所以であり、こうした新鮮な海産物を空港にて気軽に味わえるのも日本が平和であることを忘れてはならない。こうしたことを考えつつ、小生はまずワサビを醤油に溶かした。重要な点は辛さを考えるという点で、全て溶かすと後で大惨事になることを忘れてはならない。まず、生姜を口に運び、口から雑感をとって後、口に運ぶ。

Img_2686  この新鮮さ!粒粒感が荒すぎず、また口の中で弾ける感触、そして広がる独特の香り!ううむ、美味い!

 こうして、手が震えるほどで若干写真がピンボケになってしまったがご容赦いただきたい。味にメリハリを出すべく、時折味噌汁を口に運ぶ。そして再びイクラ丼に舌鼓を打つ。この味、恐るべし!北海道に来て良かったという実感を感じる瞬間だ。

 こうして、完食した後、空港ターミナル内のホテルに向かった。

■千歳駅情報収集

 東千歳駐屯地までのバスはJR千歳駅より運行されている。しかし、不案内な土地柄、そして昨年度とバス停車場所が違えばそれは作戦失敗を意味する。小生は情報収集を行うべくJR北海道の車中の人となった。

Img_2693  JR北海道、どの程度の列車が運行されているのか、また千歳駅までの所要時間、料金を光学映像にて確認する。340円、所要時間は概ね9分。

 情報を収集した後、バス停の位置などを駅員さんに確認し、また実際に足を運んでみる、全ては体験する事によって身につくものだ!そして、更に駅施設周辺状況を確認し、一年ぶりの千歳市内の経済状況や地形変化の有無を確認するべく調査を開始である。

Img_2698  昨年利用した全日空ホテルの反対側にあるカメラ店や、核攻撃に備えてか地下に置かれ軍事関係の書籍が充実する文教堂書店を確認、そしてジンギスカン料理にて英気を養うべくアサヒビール園に向かった。

 何といっても明日の相手は機甲師団である、余程周到に士気を高揚させ、万全の状況で臨まなければ小生はその迫力に圧倒され、撮影もままならないこともありうる、食べる事も作戦の内である。

Img_2699  これで1029円!マトンは630円でおかわりでき、独特の形状をした鉄板(鍋なのかな?)をぐるり囲めば、士気高揚間違いなしである。

 偶然にも自衛隊員の団体がおり、彼らと同じものを食することで明日に備えるのだ。なんとなれ明日の相手は機甲師団、気を抜けば負けてしまう。確か、既にラーメンとかイクラ丼とか食べた気がしないでもないが、朝食と昼食と夕食と短時間にとったと考えればよい。モヤシを鉄板の周辺に納め、キャベツを囲み油の飛沫に対する準備をする。

Img_2700  いよいよマトンである!ジンギスカンは戦略予備であり、第七師団が北海道防衛の要衝であるように、ジンギスカン料理は北海道の味を堪能する上での要衝である!

 鉄板の上で肉が踊る!ビールジョッキが早く飲めと囃し立てる!わっしわっしと胃袋に収めるが早いか次の肉が焼けごろといわんばかりに油を爆ぜる!追加っジョッキでッ!肉更に一人前!砲弾の供給を受け猛射を加える特科部隊の如く矢継ぎ早に鉄板に装填し、戦車部隊が原野を駆けるが如く、目標を求め皿の上を箸は蹂躙する!

Img_2701  何分経ったか、しかし集中していた為、訓練展示のように早く感じた。明日に備えての準備は万全である。

 状・況・終・了!

 ふう、美味かった!小生、一晩でボトル一本空けることも幾度か有り、ジョッキなど幾ら空けようとほろ酔い程度、そのまま千歳駅へと足を進めた。

Img_2658  そういえば、飛行機の中で名古屋名物“てんむす”を食したのだった。いわゆる空弁である。そもそも空弁とは、飛行機の中で食べるものか、それともお土産に持って帰って自宅で食べるものなのか、はたまた空港のターミナル内で食すものなのか、果たしていつごろからあるのか、正確な定義や由来は残念ながら浅学にして不詳である。ご存知の方がいらしたら御教授願いたい。なお、お茶のペットボトルは離陸前に空け、万年筆を気圧変化から護るべくボトル内にいれた。

 以上のように、こうした厳しい現地準備・情報収集を行い、士気を高揚させたことで、ああした悪天候の中でも無事終了する事が出来た訳である。(単にグルメツアーになってしまいましたが、折角北海道に来たのでどうせなら、と思っていろいろ託けて食べ歩きしました

HARUNA

(本ブログの写真及び本文は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

■お詫びと訂正:第七師団隷下の駐屯地の名称や東千歳駐屯地の旧軍時代における使用など事実と異なる点がありました。お詫び申し上げます。

 CJ様 コミント人様 ご指摘ありがとうございました。

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陸上自衛隊 東千歳駐屯地祭 速報

2006-05-29 11:02:38 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

 昨日、わが国唯一の機甲師団として知られる第七師団記念行事が陸上自衛隊東千歳駐屯地において豪雨突風の中粛々と実施された。

Img_2775  第七師団は東千歳駐屯地に師団司令部を置き、北千歳駐屯地、南千歳駐屯地、恵庭駐屯地(恵庭市は千歳市と札幌市の中間に所在)に戦車連隊を配置し、また千歳市内には地対空ミサイルを多数保有する第一高射特科団、そして航空自衛隊千歳基地には第二航空団が展開しており、文字通り北海道防衛の要衝、要塞都市という性格を有する。

 また四個師団を隷下に置く北部方面隊にとって、第七師団が有する286輌の戦車や各種火砲88輌、装甲車約300輌は最大の打撃力を構成する。

Img_2757  当日はあいにくの豪雨、しかも突風が吹く中記念行事が粛々と実施された。観客の傘が次々と破壊され、カメラが漏水により故障続発の中(小生はセーフ!)、指揮官訓示、巡閲、観閲行進、音楽演奏、訓練展示と滞りなく実施された。伝え聞くところでは四月の第一師団練馬駐屯地祭が観閲行進、訓練展示共々大雨により中止になったと聞くが、完全機械化の第七師団は会場が文字通り湖と化す中で行事を実施した。

Img_2944  観閲行進に参加する車輌は450輌、この内300輌ほどがAFVであるという日本最大の観閲行進が実施される記念行事だけあり、遠く関東や九州からも観客が詰め掛ける。

 当日は天候もあり、昨年の記念行事よりも若干観客は少なかったものの、やはり各人、創意工夫の下でカメラ防水措置を取り撮影を実施していた。前日の予報では午後から雨とあった為、期待をしたが外れたという様相である。ただ、駐屯地売店で迷彩ニ型戦闘服の私物品が堂々と並べられ、濡れた人々が続々と陸自迷彩に着替える様子が見られ、本土で実施すれば確実に警務隊に捕まる為驚いた(北海道では普通、と売店の人や幹部の人が言っておられた)。

Img_3015  訓練展示は、偵察隊の74式戦車と空輸展開した偵察オートバイの敵情偵察より開始し、自走榴弾砲の一斉射撃、92式地雷原処理車の実弾射撃、敵ヘリコプターとの対空戦闘の後、発煙弾発射、戦車二個中隊と普通科部隊の突撃により終了した。訓練展示に関して、空包使用であり、ヘリコプターの参加機数は9機であるものの、車輌の数では富士総合火力演習よりも規模が大きいといえる。

 HARUNA

(本ブログの本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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陸上自衛隊大久保駐屯地祭へ展開される方へ

2006-05-26 17:54:20 | 北大路機関 広報

 今週日曜日は大久保駐屯地祭!

 小生は東千歳行ってしまいますが、今津で初めてお会いし舞鶴や守山、春日井でお世話になったジョニー氏や、学内のみならず伊丹や大津に一緒に展開したShin氏も行かれるそうで、特に携帯放射器の射撃展示(恐らく一番砲焔が写りやすい!)とか、体験乗車ならぬ渡河ボートの体験乗船があったりとの話。

_ookubo  国際平和維持活動や国連平和維持活動、国際人道復興支援任務に活躍する施設団の駐屯地祭ということで、関心事項ではあるものの、やはり東千歳の機甲師団のほうがポテンシャルが大きいのと、まあ、それ以外にも駐屯地にて所用があったりするので選択をしたという話。

 残念ながら、昨年度も第七師団の東千歳駐屯地祭と第四施設団の大久保駐屯地祭は重なっており、創設記念行事であるのだから毎年同じなのは致し方ないところであるが、興味は尽きない。恐らく、来年もいけないような予感がする。

 なお、大久保駐屯地へは京都市営地下鉄から近鉄線へ乗り入れる急行奈良行きを利用すると便利である。烏丸線国際会館駅から四条駅・京都駅で阪急・JR線と連絡し、竹田駅から近鉄線に入る。

 HARUNA

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国産61式戦車 保存展示品として第二の人生

2006-05-25 09:56:44 | コラム

■保存展示される61式戦車

 第二次世界大戦後初の国産戦車として開発され、560輌が全国の師団や戦車団などに所属し、わが国防衛の一翼を担った61式戦車は、既に全車用途廃止されてはいるものの、各駐屯地において永久展示装備品として第二の人生を送っている。今回は過去一年間に撮影した61式戦車の写真を掲載したい。

■東千歳駐屯地

Fh030025  陸上自衛隊東千歳駐屯地において実施された第七師団50周年記念行事・東千歳駐屯地祭、歴代の戦車と共に観閲行進の先頭を務めた61式戦車。

 驚くべきことに第七師団の有志の手により用途廃止された車輌を再整備し、走行可能な状態へ再現した。このように自走し、観閲行進に参加した。おそらくオリジナルの状態では最後の観閲行進参加となろう。

Fh010019 2005年6月5日撮影。観閲行進において走行した61式とは別の車輌である。

 第七師団記念行事、東千歳駐屯地祭。

 車輌保存区画には、60式装甲車の小松・三菱試作車輌や60式自走無反動砲、M-4戦車回収車、74式戦車、T-34練習機、OH-6観測ヘリなど多数が保存展示されており、戦後日本戦車史を知る上で格好の装備品展示が行われている。

■桂駐屯地

Img_2574  中部方面輸送隊他方面隊直轄後方支援部隊の駐屯する桂駐屯地(京都府)にて保存展示される61式戦車。

 所用にて赴いた桂駐屯地にて許可を得て撮影。

 保存状態は概ね良好であるも若干塗料の退化が進む。正門付近にあり、隊内道路拡張の影響で前に樹木が置かれている。

■今津駐屯地

Img_0629

 陸上自衛隊今津駐屯地(滋賀県)における61式戦車。駐屯地には第三戦車大隊・第十戦車大隊・年度末に廃止された第三特科連隊第五大隊が駐屯。

 2005年9月11日の駐屯地創設53周年記念行事において撮影。

 保存状態はやや良好。74式戦車やM-1十五榴とともに展示されている。

■伊丹駐屯地

Img_2575  中部方面総監部の所在する伊丹駐屯地(兵庫県)において保存展示される61式戦車。第36普通科連隊隊舎付近に75式自走榴弾砲とともに展示。

 2005年10月2日の中部方面隊創隊45周年記念行事において撮影。

 案内板表示に大きな誤植あり。保存状態は良好。

■守山駐屯地

Img_4088  第十師団司令部が置かれた守山駐屯地(愛知県)において保存展示される61式戦車。

 2005年10月23日の第十師団創設43周年記念行事において撮影。

 駐屯地正門からやや中に入った資料館周辺に展示。保存状況は良好とは言いがたい。なお、駐屯地祭から約一ヵ月後、隣に展示用の74式戦車が配置された。

■春日井駐屯地

Img_8428  春日井駐屯地(愛知県)における61式戦車。第十後方支援連隊、第十偵察隊、第十施設大隊が駐屯。

 2006年3月5日の春日井駐屯地祭にて撮影。

 保存状態は塗料の劣化が著しい為、補修が望まれる。なお、隣には74式戦車が保存展示されている。また、やや離れたところにUH-1H多用途ヘリが保存展示されている。

■信太山駐屯地

Img_0875  陸上自衛隊信太山駐屯地(大阪府)にて保存展示される61式戦車。

 2006年4月9日における信太山駐屯地祭において撮影。第37普通科連隊が駐屯。

 展示状態はやや良好。このほかにV-107輸送ヘリ、OH-6観測ヘリ、60式装甲車、60式自走無反動砲が展示され、やや離れた資料館付近に74式自走榴弾砲やM-1十五榴が保存されている。

■千僧駐屯地

Img_2089_1  第三師団司令部が置かれる千僧駐屯地(兵庫県)において保存される61式戦車。

 2006年5月14日における千僧駐屯地祭の際に撮影。

 保存状態は最良の状態。

 師団司令部近傍の資料館隣に展示される。この他に、後方、OH-6観測ヘリが保存されている。

■大津駐屯地

Img_2269_1  大津駐屯地(滋賀県)における61式戦車。第二教育団司令部が駐屯している。

 2006年5月21日における大津駐屯地祭において撮影。

 隣にはF-86D全天候要撃機が保存展示されている。保存状態はやや良好。

 以上の十両が過去一年間に撮影した61式戦車である。全国に130程の駐屯地がある為、この他にも多数の61式戦車が保存されていると思われる。しかし、駐屯地ごとに展示状況は差異があり、皆さんも駐屯地を訪れた際には是非、足を運ばれては如何であろうか。

HARUNA

(本ブログの本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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陸海空自衛隊関連行事 五月第四週期実施詳報

2006-05-24 00:19:39 | 北大路機関 広報

■北大路機関広報 自衛隊関連行事

■五月二十七日

■陸上自衛隊関連(0)

■海上自衛隊関連(0)

■航空自衛隊関連(0)

■五月二十八日

■陸上自衛隊関連(3)

□東千歳駐屯地:第七師団創隊51周年記念行事:第七師団司令部・第一高射特科団司令部・北部方面教育連隊・第11普通科連隊・第七特科連隊・第七高射特科連隊一部中隊・第七偵察隊・第七施設大隊・第七通信大隊・第七化学防護隊・第七後方支援連隊・第一高射特科群・第101高射直接支援大隊(JR千歳駅よりバス、観閲行進・訓練展示・装備品展示)(0123-23-5131)

□大久保駐屯地:第四施設団創隊45周年記念行事:第四施設団本部・第三施設大隊・第七施設群(近鉄大久保駅降車後徒歩、式典・訓練展示・装備品展示)(0774-44-0001)

□小郡駐屯地:第五施設団創隊45周年記念行事:第五施設団・第九施設群・第103施設直接支援大隊(甘木鉄道小郡駅よりバス、式典・観閲行進・訓練展示・装備品展示)(0942-72-3161)

■海上自衛隊関連(1)

□鹿屋基地:エアーメモリアルinかのや:第一航空群・第211教育航空隊・第一航空修理隊・鹿屋航空基地隊(JR西鹿児島駅より南海郵船フェリーにて垂水下船→鹿屋バスセンター行バス利用、P-3C・UH-60機動飛行・民間アクロバットチームによるSu-26飛行展示)(0994-43-3111)

■航空自衛隊関連(1)

□美保基地:航空祭:第三輸送航空隊・第七移動警戒隊(JR中浜駅より徒歩15分程度、C-1輸送機六機による編隊飛行、F-15/F-4EJ改/YS-11/T-400等による飛行展示、第一空挺団空挺降下、ブルーインパルス飛行展示等)(0859-45-0211)

■自衛隊関連行事

 週末の土曜日には各種行事は実施されない為、五月第四週期は、日曜日の行事のみとなる。

 航空機関係では鹿屋基地・美保基地における航空祭が最も注目するものである。一方で、両航空祭に対してF-2やF-15Jなどの外来機が参加するため、九州方面の航空基地では若干の移動飛行を期待できる。

 陸上自衛隊関連のものとしては中部方面隊・西部方面隊の施設団が創設記念行事を実施するが、最も注目するものは東千歳駐屯地における第七師団記念行事である。装備品展示は通常の駐屯地祭並であるものの、旧陸軍千歳飛行場滑走路跡地を舞台とした観閲行進や訓練展示は迫力そのものである。

 なお、実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。

 北大路機関

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自治体と自衛隊 防災・危機管理を考える

2006-05-23 23:27:50 | 国際・政治

 本日、所用にて陸上自衛隊某駐屯地へ展開した。展開の理由は、挨拶を主たる目的であるが、軍縮国際政治を研究する小生にとり、駐屯地司令がハーグでも活躍をした化学兵器軍縮に関する専門家であるとのことで、お話を聞かせていただくという目的もあった。

 小生は、平和学に対するリアリズムの付与も重要な研究分野とし、軍備管理以外にも広義の意味での安全保障政策研究や自衛隊組織研究も行っているものの、やはり第一線で国民の生命財産を護る重責を預かるだけあり、その気合の入り方は並ならぬものであり、感服尊敬の一言に尽きる貴重なお話を聞かせていただいた。

 さて、中部方面隊管区では、若狭湾の原子力発電所密集地域や、東海・東南海・南海地震対象地域を警備管区に含めている事もあり、防災は重要な任務の一つである。例えば第三師団を普通科重視の政経中枢型即応近代化師団に改編した遠因の一つに災害時におけるマンパワーの確保もあったことと思う。

 駐屯地祭などにおける自治体首長の挨拶を色々と拝聴した限りでは、確かに部隊の精強化や団結の強化を訓示しているものの、やはり災害派遣について言及している。地方自治法の骨子が住民への行政サービスである事を考えたならば妥当ではあるものの、本日、駐屯地司令のお話を聞いた限りでは、災害対処は緊急対処的な部分は自己完結能力を以て任務に当たる自衛隊の分野ではあるものの、恒久的な、云わば戦略的な対策全般は自治体に任せられた責任分野である事を認識した。

 報道番組などでは、あたかも自衛隊の出動があれば、全て円満解決というような誤解が為されているが、やはり主役となるのもは自治体であると感じた。この点、現況に満足することなく災害対策を充実させていく事が必要となろう。

 災害時は何が起こるか予測困難な事例が極めて多く、この点、例えば鳥インフルエンザに対する災害派遣は重要な防疫実地経験の機会となったことを挙げつつも、対して東海村臨界事故に言及した際、指揮官は部下の生命全般に責任を持っているその重責をひしひしと感じた。しかし、文民統制を徹底する自衛隊にあって、その生命を左右する命令を発令する人間は自衛官ではなく政治家である事も感じた。

 詳細はあえて掲載しないものの、やはりある種の訓練に対して、中央官庁における古典的という以外ないような縄張り意識と闘争のようなものがあることを聞いた。

 政治はいかにあるべきか、そして自治体の本質的役割は、補完的に自衛隊に何が求められるか、国民保護法や有事法制(行政サービス維持困難となる大規模災害も無論有事である)等が整備される中、行うべき事は山積されているように感じたが、一方、平時における努力が“減災”につながる、と本日改めて確信した次第である。

HARUNA

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第七師団東千歳駐屯地祭 いよいよ今週末

2006-05-22 16:32:57 | 北大路機関 広報

 一年振りというか、今年も機甲師団駐屯地祭の日が近付いてきた。中部方面隊管区の10師・3師管区内の駐屯地祭や基地航空祭、体験航海に重点を置くHARUNAとしては、富士総合火力演習や観艦式などと並び数少ない遠征の機会である。

51st_poster

 添付した画像は第七師団司令部広報室が広報を目的として公式HPにUPしていたものである。

  第七師団は既報の通り日本唯一の機甲師団として、陸上自衛隊の機動打撃能力の中枢、若しくは日本有事の際に戦略予備部隊として決戦に備える重要な部隊である。

 師団の編成は三個戦車連隊を基幹とし、その主力装備は言うまでも無く286輌にも達する戦車を介した打撃力である。また、普通科、特科、施設科も機械化され、師団機能全体が24時間で数百キロの展開能力を有する(通常、特に後方支援部隊の随伴速度に主力部隊の展開能力は左右される)。

 冷戦後の今日においても、機甲師団という重装備部隊の地位はユーゴ空爆やイラク戦争において再認識され、また、その装備の特性上、実弾射撃や機動訓練を行うのに適した東千歳に師団司令部を、そして千歳・恵庭周辺に師団主力を配置し、日々訓練に当たっている。

 日程や場所については上記画像を参考にしてもらうとして、その観閲行進や訓練展示は間違いなく、日本最大の規模であろう。

 北大路機関

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平成18年度 大津駐屯地祭 速報

2006-05-21 21:48:49 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

 本日開催された第二教育団の所在する大津駐屯地祭へ展開した。

 とりあえず写真を速報として掲載する。

Img_2319_1

 琵琶湖を臨む陸上自衛隊大津駐屯地。

 中部方面隊管区内の新入隊員教育を一手に引き受ける第二教育団本部が置く大津駐屯地には、その隷下の第109教育大隊に加え、新たに大久保駐屯地より第四陸曹教育隊を移転させ、その教育訓練部隊としての機能を充実させて今年度の駐屯地行事を迎えた。

 大津駐屯地祭の最大の特色は、その新入隊員教育という特性上、観閲行進には車輌行進は極めて限定的で、主に徒歩行進によって展開する点にある。善通寺駐屯地より駆けつけた第110教育大隊を加え、実質二個大隊規模の観閲行進は、車輌行進を中枢とする今日の観閲行進と比較した場合最大規模のものといえるのではないだろうか。

Img_2471  部隊整列、指揮官巡閲、観閲行進に続き訓練展示が実施され、第四陸曹教育隊の隊員が中心となって戦車や特科火砲の支援の下で実施された。

 また、訓練展示実施までの間に新入隊員による自衛隊体操の展示が実施され、違った意味で迫力のある駐屯地祭であった。

 同行していただいたShin様、けーと様、どうもでした。詳報はまた後日。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり無断転載は厳に禁じる)

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古都一望 京都 龍安寺朱山の眺望

2006-05-20 22:22:59 | 写真

細川勝元が1450年に建立し、石庭で名高い京都市右京区の龍安寺であるが、実は龍安寺に登り口を有する古墳が、京都市内を一望できるという事は余り知られていない。

Img_1800  写真は一条天皇陵であるが、ここは龍安寺の駐車場から少し入ったところにあるもので、この小高い山は朱山といわれている。

 一条天皇は藤原摂関家時代の第六十六代天皇として知られ、同じく朱山には藤原摂関家時代の後朱雀天皇、後冷泉天皇、後三条天皇、堀河天皇墳墓が造られている。

 一条天皇陵が築かれた経緯は浅学にして知らないが、この地域に二十数度行幸されたとの記録があり、こうしたものがこの天皇陵の経緯としてあるのだろう。

Img_1806  朱山の山頂にも陵墓があり、此処を登る。十五分ほどかかるものの、衣笠山のような剥き出しの登山路ではなく、流石に天皇陵というだけあり、整備された階段がある為、登攀は極めて容易であり、スーツのままでも頂上に至る事が可能だ。

 さて、頂上はというと、京都市内を一望でき、まさに絶景の一言に尽きる。千年に至りこの光景が守られたであろう事は想像に難くない。

Img_1811  眼下を走る鉄道線は山陰線で、神話の舞台となった出雲地方とこの古都を繋いでいる。

 また、ひと際小高い塔が京都タワーであり、首都東京へ至る京都駅周辺である。また、京都タワーとは反対にある黒い高層ビルが高槻駅ビルで、晴天であれば大阪市内をも望見できる好立地である。

 京都市内を一望できるところというのは案外少なく、龍安寺にお立ち寄りの際には是非足を運ばれては如何だろうか。

HARUNA

(本ブログの写真及び本文は北大路機関の著作物であり無断転載は厳に禁じる)

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葵祭り 千年の都京都新緑の風物詩

2006-05-19 23:05:58 | 写真

 京都三大祭の一つに挙げられる葵祭りが五月十五日、京都市内において開催され、平安時代の装束に身を包んだ一行500名が京都御所から上加茂神社へと向かった。

Img_2190  写真は前衛を務めた京都府警騎馬隊である。歴史的行事の多い京都市においてはその特性から騎馬警察が維持されている。写真は河原町今出川において撮影したもので、行列一行が到達する二十分ほど前から自動車に厳重な交通規制が引かれ、歩道には多くの観光客がカメラを並べていた。中には車道に乗り出して撮影を試みる観光客が警察官に注意を受ける様子があったが、平日という事もあってそうした様子は高齢者に多くみられた。「最近の若者は・・・」といわれる中で、国際観光都市京都では高齢者の観光客によるこうした行為が指摘されるようになっている。

Img_2197  欽明天皇治世下の567年、天候不良や飢饉といった天災を収めるべく、賀茂の神々を鎮めるために行われた祭事がその始まりとされ、祭りという言葉自体が葵祭りを示すほどに、平安時代における祭事の代名詞となった。819年には朝廷の律令制度の一環として定められた国家的行事としての性格を有するようになり、1467年からの応仁の乱を契機に1693年までの二世紀に渡り断絶はしたものの、再興し今に至る。なお、江戸時代の復興に伴い、牛車や騎馬、同行者を徳川幕府の家紋である葵を飾った事から、今日の名称である葵祭りという呼称が定着するに至った。

Img_2216  明治における東京遷都を契機として1871年から1883年までの間、一時断絶があり、また太平洋戦争の戦局悪化を契機として1943年から1952年までの間、やはり祭事の断絶があった。しかしながら、本土初空襲があった1942年(ミッドウェー海戦は葵祭りの三週間後に生起、我が帝國海軍はその空母機動部隊の主力4隻を喪失する事となった)にも実施されていたとは恐れ入るというものだ。

 写真は鴨川を渡河し、下鴨神社へ向かう一行を対岸から撮影。小生はロードレーサーを携行し、橋梁以外の強行渡河を実施し撮影した。橋梁非利用強行渡河なんて久しぶりであった。

Img_2209  マクドナルドの前を通過する行列一行、撮影した位置は、同志社大学や京都大学から十分ほどの位置にある通りで、市バス以外は厳重な交通規制下にあることがみてとれる。

 毎年市バスから撮影すれば良好な撮影位置を保持できると思うのだが(京都市営バス一日乗車券は500円)、諸般の事情で今年度も実施できなかった。

 なお、多くの観光客がカメラを構えているが昨年、フラッシュの連写に驚き馬が暴走するという事件があった。こうしたことから、小生はISO感度を上げ低速シャッターにて撮影した。

Img_2206  大勢の支援の下前進する牛車。

 前日、第三師団記念行事に展開していた関係から、どうしても、観閲行進と比較して遅いとか、騎馬隊なのに徒歩行進よりも遅い、というような印象を受けてしまった(笑)。

 なお、この後、下鴨神社において訓練展示流鏑馬が実施され、空包弓矢を用いた迫力の模擬戦神事が展開されたとのことだが、時間的制約から撮影できなかったことが残念である(また来年行こう)。

HARUNA

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