北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

富士総合火力演習 前段演習 詳報

2005-08-30 18:44:54 | 防衛・安全保障
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 8月27日、懸念された台風の影響も無く、陸上自衛隊富士総合火力演習が開催された。
 今回は、特にその前段演習に的を絞りお伝えしたい。
 富士総合火力演習とは、陸上自衛隊富士学校により実施される国内最大規模の公開実弾演習である。その目的は、富士学校学生を対象に現代火力戦闘の様相を教育することにあるが、国民にも広く公開されている。しかし、その入場券は倍率が十倍以上と入手が困難なほど人気を得ている。
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 今年度の富士総合火力演習は、イラク復興人道支援派遣やロンドン同時多発テロ、防衛大綱改訂という激変する安全保障環境・国際情勢の下で実施され、マスコミからも大きな注目を集めていた。
 さて、本演習は装備品実弾射撃展示を実施する前段演習と、シナリオ方式で展開する後段演習に分けて行われる。
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 前段演習は特科火砲の射撃展示より開始され、99式自走榴弾砲、牽引式榴弾砲FH-70、203㍉自走榴弾砲などが射撃展示を行った。砲兵戦における火力行使は、攻撃準備射撃やかく乱射撃など、現代の地上戦闘には欠かせないものである。
 演習場の制約から3000㍍の射撃が限度であるが、99式自走榴弾砲は、通常榴弾でも最大射程で30kmを誇り、自動装填装置を併せ、世界有数の能力を有している。
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 特科火砲に続き、普通科部隊により迫撃砲の射撃展示、対戦車誘導弾の射撃展示が実施された。64式対戦車誘導弾・79式対舟艇対戦車誘導弾・87式対戦車誘導弾、そして写真の96式多目的誘導弾の射撃展示が行われた。同誘導弾は射程10km、光ファイバーにより熱画像誘導を行う最新装備だ。
 わが国は一貫して対戦車ミサイルは国産の方針を貫いており、その技術的蓄積がこうした高性能なミサイルを完成させる。
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 続いて、ヘリコプターによる空中機動が展示された。写真のUH-60JAは最新鋭の多用途ヘリコプターで夜間飛行が可能となっている。他にAH-1S対戦車ヘリコプターやCH-47J輸送ヘリコプターが飛行を展示した。空中機動は、地皺の多いわが国を少数の部隊で防衛するには最適な部隊である。
 方面隊のヘリコプター部隊の他、近年では師団飛行隊に対しても多用途ヘリコプターの配備が開始されており、大規模災害やゲリラコマンド侵攻に備えている。
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 ヘリボーン展示に続き、進入してきたのは96式装輪装甲車である。この他、軽装甲機動車も登場し射撃展示を行った。これらは、現在もイラク復興支援任務にも派遣され使用されている。冷戦後、北海道以外にも脅威が及ぶに至って、路上機動性を重視した装備品として全国の普通科部隊に配備が進んでいる。
 装輪装甲車部隊は、降車戦闘・乗車戦闘を展示した。
 従来は、自動擲弾銃を装備しているが、今回はイラク派遣車輌と同じように、重機関銃を装備した96式が使用されていた。
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 この車輌は、乗車戦闘や積極的な戦闘への参加を目的として開発された、89式装甲戦闘車である。
 35㍉機関砲と79式重MATを搭載し、七名の普通科隊員を輸送しつつ、降車戦闘を強力な火力により支援する事が可能である。
 車体側面には銃眼が設けられており、89式小銃を突き出して発砲することも可能だ。なお、銃眼から射撃する為、車内は背中合わせに座席が設けられている。
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 90式戦車が演習場に進入してくる。
 50tの巨体を1500馬力のエンジンは70km/hで機動させ、複合装甲は戦車砲弾の直撃にも耐えるとされている。自動装填装置により速い発射速度を誇る120㍉滑腔砲は、連続発射により想定される全ての戦車の正面装甲を破壊することが可能である。
 北海道以外では、90式戦車は、この富士教導団に配備されているのみである。
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 前段演習の最後は空挺部隊の降下により終了した。
 高度3000㍍を飛行するCH-47Jより降下した空挺隊員は、パラグライダー方式の落下傘により精密に観客席前に降下、観客から惜しみない拍手が起こった。この方式の降下は精密に地域を選び降下する事が出来、夜間隠密降下などで用いられる方式である。隊員は、習志野の第一空挺団より参加した。
 
 以上で前段演習の詳報を終え、近日UPする後段演習に続きます。
 お楽しみに。
 HARUNA

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東富士へ!

2005-08-27 06:01:45 | 旅行記
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いよいよである。御殿場駅へ後60分以内に出発であり、更に加えて20分後には東富士演習場であろう。そして今日は富士教導団による富士総合火力演習の当日である。
 我、出撃の戦士、戦以外の事は全て有害無益なり!
 ではでは、リポートお楽しみに!
 HARUNA

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御殿場到達

2005-08-26 18:13:54 | 旅行記
 富士総合火力演習を明日に控え、長躯400km!東富士演習場近傍の御殿場に展開した。
 懸念された台風11号も静岡に若干の被害痕跡を残す程度であるが、ニュースプラス1の報道によれば、昨日はスタッフが名古屋から東京へ帰る途上難渋した様子が描かれている。列車に車中泊した話である。さて、気のせいか小生は車窓から富士山を確認できなかったが、ある程度の霞が昨日の名残というべきだろうか。
 道中、トンボが車内に迷い込んだり、何度も新幹線に追い抜かれたり、その要した時間実に五時間十二分、新快速で浜松へ、各駅停車で沼津へ、そして御殿場線から御殿場駅に展開した。
 帰路は流石に部分的に新幹線を用いようと考えているが、この所要時間に見合った演習取材記録を本ブログに掲載できるよう粉骨砕身圧倒撃滅任務完遂すべく、意気軒昂士気旺盛不撓不屈の精神で望みたい。
 HARUNA

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富士総合火力演習に続き

2005-08-25 18:42:44 | 旅行記
 8月27日は、陸上自衛隊東富士演習場において平成17年度富士総合火力演習が実施される。懸念された台風も、今夜半に本土上陸、首都圏を直撃するかたちであるが北太平洋に抜けるようである。幸い今回の台風は強力ではあるが小型であり、暴風圏は早く通過するため直撃地域の被害も局限化される見通しである。
 また、27日は台風の置き土産というべき台風一過の蒼穹の青空の下、富士山麓に教導団の雄姿を見る事が期待できる。
 さて、立命館大学客員教授であり、尊敬するK教授の計らいで、続いて神戸に基地を構える海上自衛隊阪神基地隊の取材の可能性が芽生えてきた。可能であれば来週にも、と考えているが、富士総合火力演習に続き阪神基地隊の取材リポートをお送りできる見通しだ。
 HARUNA

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鉄路の戦い

2005-08-23 17:09:06 | 旅行記
 23日1700時のNHKニュースによれば、台風11号が父島西方を毎時30km/hで北上中、25日1500時には本土上陸、26日早朝に日本海に出る見込みである。加えて台風12号が父島東方を東北方面沖へ向け北上中である。
 平時であれば何とも日常的ニュースの一こまであるが、富士総合火力演習を27日に控え、一眼デジカメや一眼レフ2台に望遠レンズ、脚立、三脚を準備している小生としては重大事である。御殿場にホテルも予約してあるが鉄道線が運休となれば万事休すである。鉄道ダイヤ維持は今日の鉄路の戦いである、運行維持を期待したい!(在来線で最速五時間十二分、新幹線で三時間弱)
 HARUNA

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ヒトラー最後の12日間

2005-08-20 18:30:22 | 映画
 戦後世界秩序の中枢たるヤルタ体制は第二次世界大戦における枢軸国理念の絶対否定から始まるといえ、絶対悪としてのアドルフヒトラー、ベニトムソリーニ、東条英機という構図が確立していた。
 しかしながら考えなければならないのは、我々の知る歴史とは勝者が中心として形成されたものは否定できないであろう。さて、ではその戦争は何であったか、その一つが1967年に東宝映画が製作した『日本の一番長い日』であり、本作であるといえよう。
 ヒトラーの秘書として1942年から自決の日まで仕えたトラウドウル・ユンゲの視点から描かれた本作は、ベルリン最終攻防戦の中で激動のドイツ第三帝國滅亡の過程と共に、歴史上に登場する一人の人間としてヒトラーを描いたもので、ヒトラーユーゲントの純真な意味での破滅的防衛線や、士気が低下し督戦組織としての性質以外では戦闘組織としての能力を喪失した武装親衛隊下級部隊と、最後まで勝利を信じて目的すら忘れ戦う親衛隊上層部、そして振り回される国防軍というキャストの下、ソ連軍迫るベルリン市街戦と、総統本営地下壕での情景から映画は進んでいく。
 そこには“ベルリン陥落”“ヨーロッパの解放”“わが闘争”には描かれなかった大戦中のドイツ首脳陣の姿が描かれている。
 無論、本作を以て大戦中のドイツ全てを知る事が出来るものではないし、本作はヒトラードイツを正当化しうるものではない。しかし、本作を観る事で、第二次大戦の全責任をヒトラー一人に押し付けたドイツ、一億総懺悔としてつまるところやはり責任は無いとした日本、そして戦後世界観のみが全てと信じ世界観を形成してきた人々に対して、柔軟的な思考力を攻勢する為に一石を投じる作品といえよう。
 終戦60年に薦められる本年最高傑作の戦争映画である。

 ブルーノガンツ・アレクサンドラMララ主演■オリヴァーヒルシュビーゲル監督■ヨアヒムフェスト・トラウドウルユンゲ原作■ステファンツアハリス音楽■2004年ドイツ映画

 HARUNA

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次代の護衛艦隊旗艦は?

2005-08-16 19:37:37 | 防衛・安全保障
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 海上自衛隊護衛艦隊旗艦の『たちかぜ』は、耐用年数がいよいよ近付いてきた、さて、後継艦は果たしてどうなるのであろうか、リンク11に代表される高度な情報交換能力を有していなければ艦隊旗艦には不適であるが、陸上に司令部施設を移さないのは日本海海戦以降(第二次大戦末期は巡洋艦大淀から日吉の地下壕に移転したが)艦隊旗艦は洋上に置くという日本の伝統による。
 しかし、SSMの長射程化というような情勢の変化は、水上に司令部施設を置く事は士気高揚以外に用途が無い事を指摘する向きがあるが、それでも士気は重要であり、加えて地上司令部施設が特殊部隊による攻撃や核攻撃に対して脆弱なのに対して洋上旗艦にはそうした問題は無い。
 筆者としては、士気高揚は重要であり、水上戦闘艦でもって艦隊を直率することは無形の効果があることを忘れてはならないように思う。
 さて、代艦はどうするべきか、『たちかぜ』型の三番艦である『さわかぜ』や、『はたかぜ』型を挙げる声も大きいが、イージス艦を求める声もある。かつて小沢治三郎中将が士気高揚のために旗艦に新型巡洋艦を山本五十六に求め、認められた事例があるが流石にこれは難しいだろう。
 ここで、私は旧式化したDDH『はるな』の流用を提案したい。ヘリコプター三機分の格納庫は司令部施設を置くに充分な余裕があり、加えてヘリ格納庫上のシースパロー発射機を撤去すれば各種アンテナを設置する余裕がある。蒸気タービン方式は海上自衛隊では主流から落ちつつあるが、前述のように士気高揚が目的であれば艦隊行動に加わる必要性も低い為、大きな問題とはならないであろう。
 海外を見れば1960年代に建造された艦艇で第一線にあるものはおおく、近隣諸国では韓国や台湾、フィリピン海軍が第二次大戦中の艦艇を第一線で使用しており、1973年建造の『はるな』は未だしばらくは第一線において旗艦任務に当たる事が可能であるし、同型艦の『ひえい』も、格納庫面積を利用すれば練習艦として用いる事が出来よう。
 『はるな』型は海上自衛隊史に艦隊航空を加えた艦艇であるが、同時に5インチ砲を背負い式に搭載した独特の艦影は、各国海軍関係者に広く知られている。今しばらく現役で使用してはどうかと提案するわけだ。
 HARUNA

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終戦60周年

2005-08-15 20:52:17 | 国際・政治
 大日本帝國がポツダム宣言を受諾したことを実行した、八月十五日、終戦60周年を迎えた。
 終戦60周年ということから、各メディアは戦争に関する多くの番組の放送を行っている。さて、終戦の後、わが国はアメリカの制定した日本国憲法を、帝国議会により承認するという正統政治プロセスを経て現行の憲政体制を確立し、今日に至る。
 こうした中で、終戦記念日が近づくと共に言われ、今後も言われるであろう主張が特に共産党や社民党によってよく言われるのが、『憲法改正によって再び戦争できる国になってはいけない』という主張である。
 考えなければならないのが、今後如何に内政が変容しようとも、例えば中国や朝鮮半島に対して日本が軍事行動を行う必然性や可能性がどの程度あるかということである。周知のように、日本はアジア最大の海軍国ではあるが、陸上自衛隊の人員数は限定されており、14.7万の勢力に留まっている。中国人民解放軍170万、韓国陸軍52万、朝鮮人民軍100万の勢力に対しては明らかに能力的に不利である。
 日本の生命線は満蒙でも朝鮮半島の人的資源でも中国の農産物にも全く興味は無く、WTOの国際的イニシアティヴに基づく競争経済市場と、中東からの石油に代表される海上交通路の維持にこそある訳で、周辺諸国に対して侵略戦争を行う必然性は皆無であり、加えて国民も戦争を望んでいない。
 日本が周辺諸国との戦争を行うとすれば、現行の国境画定に対する侵略行為に対する自衛戦争の場合にほぼ限定されるといっても過言ではない。日韓で揺れる竹島問題がこれに含まれるかと問われれば、これは1953年のイスンマンラインによって不法占拠が行われているが、これは今更武力によって解決が為される可能性もほぼ零である。確かに島根県の漁協では排他的経済水域の関係で深刻な問題かもしれないが、国民全体の利益と比較考量したばあい、世論は戦争を選ぶ可能性は無い。しかし、対馬や隠岐島を韓国領土とする識者が韓国において多数派を占め、これを軍事行動に移した場合は全く別であろう。また、石油資源確保の為に、わが国が一大両用艦隊を建設し中東に振興する可能性も、まず国民からの同意が認められないこと、そして第二に国際協調と国連第一主義を標榜するわが国において、こうした施策はグローバリゼーションの今日実施することは不可能であるわけだ。即ち、第二次世界大戦における日本の大陸進出や満蒙開拓は当時のブロック経済体制に対応すべく実施したものであり、植民地獲得によって形成された閉鎖市場により一国経済体制を展開する事が可能であったわけである。しかし、戦後のIMF(WTO)体制では一国単位での経済運営は不可能となり、1980年代後半より本格的に始まったグローバリゼーションは、一国経済も世界経済の一部分としてでしか成り立たなくなり、戦争によって経済的問題は打破できない構造が成り立ったわけである。
従って、わが国は過去のような経済的対外的行き詰まりを戦争によって解決する可能性は無いわけである。
 加えて、今日の対艦ミサイルや対戦車ミサイル、航空機の発展は防御側に有利に働き、輸送船と僅かな艦艇で上陸作戦を行える時代は過去のものになり、グローバリゼーションは経済が一国単位ではなく国際協調の中においてこそ本領を発揮でき、また国民は平和を享受することでその重要性を知った。こうしたなかで、憲法を改正した事により自衛権を対内的に有する事が即戦争(外征)につながるという概念が以下に無知蒙昧かを認識する必要があるのではないか、終戦60周年の今日に改めて問いたい、私はそう思うのである。
 更に付け加えるならば、日本は四方を海に囲まれた国家であり、戦争と外征が同義語という特異な地政学的特性を有している。海洋とは、防御に易く、外征には船舶を要する為、大陸国家に比して国境紛争というものがそのまま陸上戦闘に展開する可能性は低く、上陸戦を前提とした大規模な海上戦闘も起こりにくい。こうした中で、自衛権の為の憲法改正は、全く以て外征の前段としての行為ではないわけである事を理解する必要があろう。
 HARUNA


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F-X問題への提言

2005-08-15 18:48:02 | 国際・政治
 昨今、軍事関係誌を賑わしている次期主力戦闘機に関して提言を行いたい。
 現行では、F/A-22ラプター、F/A-18Eスーパーホーネット、F-15Eストライクイーグル、そして欧州機としてユーロファイタータイフーン、スウェーデン機としてグリペンが候補に挙げられている。
 ここで考えたいのが、次世代航空戦闘にどの程度の能力を期待するかと言う事である。2030年代の航空脅威を想定すれば、中国空軍では殲撃11のような新型航空機が数百機単位で配備される可能性があり、Su-27制空戦闘機の配備も進展するであろう。
 また、韓国空軍の動静も、準同盟国であるとはいえ、政治情勢の変化が常にわが国に友好的に進展するとは限らず、特に将来的に予想されるであろう南北朝鮮統一時における政治的混乱がわが国にマイナス面の効果を及ぼす“可能性”も否定できない。
 こうした中で考えるべきは、第四世代機を近代化して第五世代機としたものは望ましくなく、従って消去法でF/A-22とタイフーンなどの機体に絞られる事となる。
 ここで、欧州機の問題点を挙げるならば、日本有事の際に米国機であれば日本国内に米軍が備蓄している予備部品を融通してもらい稼働率を維持する事が出来るが欧州機の場合はこうした部品は有事に備えわが国が平時から備蓄しておく必要が生じるわけだ。結果、航空機そのものの性能が如何に高かろうとも相互互換性の観点から有事における稼働率を高く維持するには必然的に米国の機体ということになる。
 F/A-22を導入する際に大きな問題となるのは、ライセンス生産に伴う技術移転が認められるかということだ。ここで考えるべきは、90機のF-4EJ改を代替するのに果たしてライセンス生産が必要かということである。F/A-22の着たい単価はロット4で邦貨にして165億円とされる。従ってライセンス生産を行った場合には価格は更に五割程度増額し、かつての『はつゆき』型護衛艦に匹敵する価格となってしまう。また前述の技術移転を考えれば部品を輸入し国内で組み立てるノックダウン生産でもいいのではなかろうか。
(航空自衛隊におけるF/A-22の部隊配備案に関しては後日掲載予定)
HARUNA
(次回は終戦特集)


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富士総合火力演習

2005-08-09 11:17:57 | インポート
 おかげさまで、富士総合火力演習の入場券を入手する事が出来ました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
 翌日にはブログ上におきまして速報を、九月上旬には、写真付の詳報をお送りできると思います。ご期待ください。

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