ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.11.5 採血レントゲン後診察、ポートフラッシュ・ランマーク3回目

2014-11-05 20:07:18 | 治療日記
 今日は、10月1日以来5週間ぶりの通院日だ。5週間に1度でよいとなると、ずうずうしいものでついつい通院を忘れてしまいそうになる。
 昨日の良いお天気から一転して、今朝は肌寒いほどの曇天だ。最寄駅での電車は順調で、乗換駅でも予定通り始発電車に乗れたので、すんなり読書タイムに入る。今日のお伴は前半が三浦しをんさんの「木暮荘物語」(祥伝社文庫)、後半が佐藤優さんの「紳士協定 私のイギリス物語」(新潮文庫)。

 病院最寄駅で下車して病院までの途を急ぐ。自動再来受付機前では既に結構な列が出来ている。採血受付へ移動すると、受付カウンター前の椅子も採血室前の椅子もそこそこ埋まっている。ピンクの番号表を受け取り電光掲示板を見ると、25人待ちで“待ち時間10分”。ほぼ時間通りに中に入り、今日は初めての男性検査技師さん。刺す時も、抜く時もなかなかスムーズで、「お上手でした。ありがとうございます。」と言うと、「〇〇さんの血管が分かり易くて良かったのです。こちらこそありがとうございます。」と言われた。確かに、右の真ん中の一番太い血管だけはしっかり浮き出ていて、これが唯一の頼りなのだけれど、これで失敗されると次がない。いつものように腫瘍マーカー等全て測定なので3本の採血。
 
 止血部分を押さえながら、エスカレーターで2階に上がり、レントゲン受付へ移動。こちらも満席で、病棟からの点滴をしたままの患者さんも複数いた。大分待つかしら、と思い読書を再開すると、それほど待たずに名前が呼ばれる。無事終了後、再び1階に降りて腫瘍内科受付へ移動。ここ迄で病院に入ってから40分ほど、今日も極めて順調である。
 受付では数名並んでいたが、ここでもスムーズに保険証チェックが終わり、ファイルを頂いて待合椅子に腰を下ろす。

 採血結果が出る迄の1時間は、快適に待てるように態勢を整えて読書を再開する。どの短編も面白く、1時間の待ち時間は全く気にならない。合間に自動血圧測定機で計測すると、90-56、脈拍は79と若干低め。そしてきっかり1時間して「中待合へどうぞ」と私の番号が点滅する。
 中待合に入ってからも読書を進める。40分ほど待って、いつものように先生が診察室からお顔を出されて、名前を呼ばれた。今日は病院に入ってから、先生のお顔を見るまでに2時間半弱。

 「さて、5週間どうでしたか」ということで、「特にご報告することもなく概ね元気でした。」とお話しする。「前回のようにランマークで体中ギシギシと痛かったことはありませんでしたか。」と問われ、それもなく、タイケルブの副作用でいつも下痢気味だったのが、カルシウム剤の副作用の便秘の所為か、大分普通になってきていること、胸部の鈍痛・圧痛も相変わらずだが、ロキソニンを日に複数回飲むのは週に1度程度であることをお話しする。診察室での検温は6度5分。
 遅ればせながら夏の職場健診の結果をお見せし、インフルエンザの予防接種も済ませた旨ご報告する。

 採血の結果、先月順調すぎて結果が出そろわず、聞きそびれてしまった腫瘍マーカーCA15-3は、8月に比べて3割増しの正常範囲超えだった。ところが、今月はまた2割弱下がっていて、なんとか正常範囲に戻っていた。前回無理に聞かないでいて良かった、と思う。いちいち一喜一憂しなくて済んだということだ。
 先生がおっしゃるには、マーカーは正常範囲上限辺りをある幅で前後しているが、今はあまりアテにしなくてよいのでは、とのこと。そして、胸部レントゲンの画像が7月、8月、10月と今回の4枚並んでいるが、肺の腫瘍は左右とも概ね不変とのことで、大人しく変わらないでいてくれている様子。
 ということでまた5週間、治療を継続することになった。タイケルブは増やさないでよさそうとのこと。無理して増やすと二兎を追うもの・・・になりそうだ、とおっしゃる。先生が今のままでOKと判断されるならこんなに楽なことはない。3錠ないし4錠に増やせば、また間違いなく下痢は酷くなり、爪囲炎も再燃し、顔にも湿疹が出るだろう。不変ではダメ、もっと目に見えて良くなってくれないと、という欲は出さずに、というスタンスで今の私には十分である。

 そして、年末年始を挟み、スケジュールの相談。次回を4週間後にするか5週間後にするかと訊かれたが、年末年始のとんでもない混雑を避けた方が良いとおっしゃるので、「これまでどおり(ランマークを)5週間に1度で問題がないなら、そのままにして頂けますか。」と言うと、「全く問題ないと思います。」とのこと。
 タイケルブ1日2錠、下痢対策に毎食前の小建中湯・毎食後のラックビー各々5週間分、痛み止めのロキソニン、低カルシウム血症対策のデノタスチュアブルを、それぞれ5週間分処方して頂いた。
 「では、今日もランマーク注射とポートフラッシュもしていってください。」と言われ、ご挨拶して診察室を出る。次回は12月10日。検査も年が明けてから考えれば良いでしょうとのこと。願わくば、と思った通り、来月1回の通院で2014年の治療納めに出来そうで、心なしか顔がにんまりする。

 中廊下の椅子で待っていると、針刺し名人のOさんの姿。20分程待って、Oさんから化学療法室の一番手前のベッドに案内される。「今日はどちらからにしますか。」と訊かれ、では座ったままで、と右上腕部にランマーク皮下注射。5週間ぶり3回目ではあるが、やはりこの痛みにはなかなか慣れない。「インフルエンザ注射が今年は殆ど痛くなかったんですよ。」と気を散らすために話をすると、インフルエンザに比べてランマークの薬液が3倍以上らしい。皮下注射で入れるにはちょっと多過ぎるのだそうだ。
 続いてベッドに横になってポートフラッシュ。今日は珍しく刺す時も痛み、抜く時も衝撃があった。名人とはいえいつもパーフェクトにはいかないものである。
 
 会計が出来るまで15分ほど待ち、後半の読書を続ける。自動支払機は長蛇の列ではあるが、淡々と進む。支払は前回同様2万円弱。

 外に出ると、なんだか今にも雨が降りそうな空模様。院外薬局へ移動すると、ここでも待合椅子が一杯だ。これは今日も長期戦だな、と覚悟する。毎度のことながら、後から来た方たちからどんどん抜かされる。やはり小一時間待つことになった。それでも本が面白いので、全く気にならない。エコバックを取り出して袋一杯の薬を受け取る。今日の支払も前回同様4万円弱。

 今日は、病院と薬局併せて滞在時間は4時間ちょっと。
 読みかけの本を何とか読んでしまいたい、と以前行ったことのあるレストランに行ってみると、ファミレスに変わってしまっていた。一応覗いてみると大混雑。諦めて駅方面へ。既にビジネスマンのランチタイムは終わっている筈なのだが、どこも年配の方たちと主婦層で混んでいる。
 それでも何とか待って、落ち着けそうなレストランに陣取った。ゆっくり遅いランチをし、たっぷり紅茶も頂いて、本を読み続けて幸せな時間だった。

 街中はハロウィンが終わったかと思えば、もうあちこちクリスマスの飾りつけが輝いている。週末からの京都行きの切符を取って帰路を急いだ。
コメント
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