ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.11.9 一足早く紅葉のトンネル満喫の日曜日

2014-11-09 22:42:30 | 
 昨夜は、夫と2人で遅い夕食を摂ることになった。ホテルの界隈を歩き回った挙句、結局ランチタイムから気になっていた、ホテルに隣接したお茶屋さんのレストランに入ることに。朝から並ぶ人が絶えないほどの人気店だったようで、待つこと30分以上・・・。途中で殆ど寝てしまいそうになった。雰囲気は良く、秋の食材をふんだんに使ったディナーコースに満足したけれど。
 重いお腹を抱えて、大きなお風呂で、歩き回って疲れた手足を伸ばし、ようやくベッドに入ったのは日付が変わってからになってしまった。

 さすがに草臥れ果てて、目覚ましが鳴るまでぐっすり眠り、朝を迎えた。が、窓の外はあいにくの本格的な雨降り。昨日は暑くなく寒くなく、散策にちょうどいいお天気だったので、今日はお天気が悪いことは分かっていたけれど、実際そうなってみるとやはりがっかり。
 急いで出かける必要もなく、珍しく夫ものんびり浴槽足湯をしてから朝食レストランへ向かった。オムレツではなく、だし巻き卵をその場で焼いてくれるサービスに京都を感じるビュッフェだった。

 昨夜息子と約束した時間に到着出来るようにタクシーで移動。パンクチュアルに着いたものの、起き抜けだという息子はなかなか出てきてくれず、2人でエントランスでイライラ。
 ようやく寝ぼけ眼で登場した息子と部屋へ。相変わらずの賑やか(!)な部屋を夫と2人手分けをして片付け、息子と一緒に下宿を後にする。雨が小止みになっていて傘を差さずに済むくらいなのが有難い。
 地下鉄でホテルまで戻り、一旦態勢を整えてランチへ。昨日のランチに入ったイタリアンの上の階が焼肉のお店になっていたのを思い出し、迷わずそこに入る。なんといっても2人は焼肉命!というほど焼肉が大好物である。大満足で美味しい顔をする2人を見ながら、私は一人石焼ビビンパを頂いた。
 お腹が一杯になったところで、地下鉄で京都駅へ移動。ショッピングモールで息子の買い物を済ませ、甘味喫茶でお茶をして休憩。

 今日の観光は京の奥座敷、貴船もみじ灯篭と叡山電車もみじのライトアップのコース。京都駅から山道を走るため、小型バスでひたすら北上すること1時間。市内より2,3度は温度が低いここは、紅葉が早いということだ。ライトアップされた貴船川沿いを散策しながら、料理旅館で「山里湯豆腐膳」を頂く。窓の外には澄み切った水の貴船川が流れる。せせらぎの音がなんとも心地よい。食後は貴船神社をお参りする。雨に濡れた南参道の階段を滑らないように注意深く登っていく。照らし出された紅葉が社殿と共に浮かび上がり、なんとも幻想的な風景だ。ご神木の桂や欅の木の太さ、大きさに圧倒される。古来より水の神様として信仰され、境内に沸く霊泉に浮かべると文字が浮かんで見える「水占おみくじ」が有名とのこと。
 続いて、叡山電車の鞍馬口から、3年前のクリスマスイブにも乗った叡山電車の“きらら号”に懐かしくも再び乗車する。駅前の天狗のお面も赤くライトアップされていてかなりの迫力だ。鉄男の息子が一番良い窓側のソファ席を確保してくれていざ出発。二の瀬駅から市原駅にある通称「もみじのトンネル」約250mの区間、車内の灯りは消され、速度をうんと落としながら進んでくれる、可愛らしい2両編成のきらら号だ。この時期、立錐の余地もないほどの混雑が常だそうだが、今日は朝から雨ということで珍しく空いていたとのこと。見頃を迎える前の緑、黄色、橙、赤が混ざり合った紅葉にライトが当たると、立体感のある紅葉のライトアップが楽しめるというが、実にそのとおり。あっという間だったが、幸せな数分間だった。
 そして、再びバスに乗り込み、後は駅を目指して帰るのみ。途中の数か所のホテルで下車させてもらえるということで、息子ともども一番最初のホテルで降車。ここから息子はバスに乗り、僅か10分ほどで帰宅した、と連絡がきた。こちらもホテルまで徒歩15分ほどで戻ってくることが出来た。

 そんなわけで、今日もあれもこれも目一杯の一日になった。途中、ポツポツと雨は降ったけれど、何よりずっと傘を差しながら歩かないで済んで、本当にラッキーだった。
 明日から新しい1週間、息子は1限からの講義、私たちは夕方には帰京の予定である。 
コメント
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