ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.11.22-23 三連休ではなかったけれど・・・幸せな2日間

2014-11-23 19:32:47 | 日記
 土曜日。語呂合わせで“いい夫婦”の日だ。陽射し溢れる良いお天気である。毎度のことながら土曜日の朝の幸せなひと時、ベッドの中の連続テレビ小説鑑賞でスタートである。
 洗濯を済ませてから、毎月のお愉しみであるマッサージ予約日のため、家を出る。15年近くずっとお世話になっていたゴッドハンドのTさんにご病気が見つかり、今日が最後の施術の日となって、来月からは治療専念のため休職と伺っていた。ところが火曜日にTさんから、同居されてずっと介護を続けておられたお義母様が亡くなられたという連絡があった。
 今日は予約キャンセルで仕方ないと思ったが、これまで何度かピンチヒッターで施術して頂いたことのあるNさんが代わりに担当してくださることになった。Nさんもお上手だけれど、いかにTさんの手に慣れていたのかを実感することになった。きちんと引き継いで一番良い方を新しい担当にしてくださるとのことだが、今後はどうしたものか、ちょっと悩みどころである。

 その後、地下の特設お歳暮売場に寄って手配を済ませてから、プチ虹のサロンの定例会に向かう。
 前回は患者会の秋の大会後に、ということだったが、Kさん、Sさんとも体調やご都合が悪く、もう一人のSさんとお茶をしたのだった。そのため、こうしてメンバー4人が集合出来たのは8月末以来のこと。
 いつものように少し遅い時間からのランチ会だったが、相変わらず話題は尽きず。喋りまくって4時間弱経過。楽しい時間にも変わらず胸痛は続いており、空咳も止まらず、ロキソニン片手にお喋りに興じる。気付けば窓の外は真っ暗になり、もうディナーも開始、という風情。次回の忘年会と次々回の新年会の日程を確認し、予約も済ませて解散した。
 帰宅後、土曜日の当番である夫が用意してくれた夕食を有難く頂いた。

 日曜日。今日は勤労感謝の日。昨日に引き続き、暖かな小春日和である。午前中、混雑しないうちに買い物に出かけることにしていたので、あまり寝坊もしておられず、起床。行けば散財することが分かっているので、一瞬躊躇ってみたものの、「勤労感謝の日だし、働いているんだからいいじゃない?」と言ってくれる夫の台詞を味方につけ、では、と二人で繰り出した。(この有難い申し出は“情けは人の為ならず”だそうで、夫も自分のものをしっかりゲットすることに)
 行きつけのショップで前からチェックしていたコートやスーツを試着し、ついでにストールとバックも購入。これはボーナスを充てにした先物買いに他ならない・・・相変わらずの物欲まみれである。息子にLINEで写真を送って「欲しい」と即答されたダウンジャケットを買い、夫もあっちへ行ったりこっちを見たりしながら、迷いに迷ってダウンコートを購入。結局、1時間で帰ってくる予定がお昼近くになり、カフェで軽食を摂ることになった。

 帰宅後は掃除を済ませ、ヨガスタジオへ向かった。Kさんのオリジナルワークショップ“ほぐしヨガ”。とにかく身体の各所のほぐしが念入りで、ビフォー・アフターがびっくりするほど効果抜群なので、人気のクラス。今日も満員御礼だ。
 インナーマッスルが凝り固まっていると、ほぐすときの痛みはかなりのものだけれど、それをイタイイタイ、と中に閉じ込めてしまうとますます痛みが酷くなる。それをいかに“痛いな~”と受け容れながら、呼吸をして外に逃すことが出来るかがポイントだ。これは普段の痛み逃しにも十分通用するコツであり、とても重宝している。今回も出かける前はかなり胸痛があったのだが、終わる頃には呼吸で大分うまく逃せるようになっていた。最後は、Kさんのハスキーボイスで気持ちが前向きにアップするマントラを聴きながらシャバーサナ(安らぎのポーズ)。
 たっぷり汗を流してスタジオを出ると外はもう真っ暗。

 巷では、明日は今日の振替休日で、三連休の方も少なくないだろうけれど、勤務する大学では通常授業開講日。出勤当番になっているので、私の場合はごく普通の土日と同じだ。
 また明日から新しい1週間が始まる。いよいよ霜月11月も残すところ1週間、早くも師走の声が聞こえてきた。

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2014.11.21 ドラマ、文庫、映画~紙の月

2014-11-21 23:24:47 | 映画
 映画「紙の月」を観た。
 以前このブログでも紹介した「八日目の蝉」の時と同様、まずTVドラマを視、原作を読み、映画で仕上げ、というトリプルパターンである。
 本作も私が好きな作家・角田光代さんの原作。

 今年の初め、原田知世さんがヒロインの梨花役で、NHKドラマ化された。「41歳主婦、一億円横領」というキャッチコピー。5回連続だったから、計4時間を優に超えるボリュームだった。早く原作を読みたかったが、文庫が出るまで・・・とじっと我慢して、発売早々買い求め、どんどん加速していく主人公の破滅へのストーリーを一気読みした。
 あぁ、この描写があのシーンだったのか、と思い出しながら。そう、ドラマは今回も実に原作に忠実に作られていた。

 映画「私をスキーに連れてって」であれほど可愛らしかった原田さんが、こういう役を演じるようになったのだな、としみじみ思ったドラマだったが、清楚な彼女だからこそ、そのギャップを堪能出来たのだろう。
 そして今回、7年ぶりの映画主演という宮沢りえさんがヒロインを演じる予告篇を見て、封切りを楽しみにしてきた。

 「紙の月」といえば英訳は“Paper Moon”。かつてあのテータム・オニールが史上最年少でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアメリカ映画と同じ題名だ。が、「紙の月」のパンフレットには“Pale Moon”とあった。“蒼い月”だろうか。
 映画の中で、主人公が初めて朝帰りをする時、見上げた空に透き通るように浮かぶ月、なぜか彼女がこれを指でなぞると消えてしまう。青白い三日月よりももっともっと細い月、まさにこの物語を象徴的に表すシーンだった。そう、今から起こることは全て、現実ではない、というような。

 映像は2時間を超えるものだったが、とにかくスピード感に溢れ、私もその展開と一緒に走り切って、エンドロールでは息も絶え絶え・・・という感じだった。主人公の友人たちの描写を交互に読ませる原作とは違い、ひたすらヒロインの生活-銀行と恋人と-に焦点を絞った大胆な作り。原作には登場しなかった女性銀行員2人が、それぞれヒロインに大きな影響を与えることになる。

 それにしても、フランス人形のように可愛かった宮沢さんが41歳になるというのだから、一回り上の私が歳をとるのも当然だわ~、などとどうでもいい感想を持ちながら、彼女の、華奢な体を感じさせない体当たりの演技-ラストはアスリートさながらひたすら走り続ける-に圧倒された。
 どんどん大胆に、そして透き通るほど綺麗になっていきながら、色々なハードルを軽々と超えてしまう、その過程にも目を見張った。
 まさしくコピーどおりの「最も美しい横領犯」!
 恥ずかしながらAKB48の誰が誰だかさっぱり見分けがつかない私だけれど、卒業生であるという大島優子さんもイマドキ(といってもバブル崩壊後、1994年の設定)の若い窓口係という面白い役を演じていたし、勤続25年の古参銀行員を演じた小林聡美さんとヒロインのラストの対決シーンは息苦しくなるほどの緊迫感。彼女の「お金で自由にはなれない」という言葉が重く響いた。

 今回の映像で、日々、他人(ひと)様のお金を数えながら、だんだんお金がただの紙切れに見えてくる、感覚が麻痺していくことに背筋がゾワゾワしてくる。ああ、あの時、内定を頂いた銀行に就職していなくて良かったのかも、などと思ってしまうのである。
 本作は“女”の物語、であるけれど、男性軍もしっかと脇を固めていた。
 ドラマも文庫も映画も、三者三様、どれも愉しめる作品である、と思う。
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2014.11.18 アッピアさん、天国へ・・・から1年、で想うこと

2014-11-18 20:17:50 | 日記
 アッピアさんが天に召されて今日で1年。去年、11月18日は月曜日だった。1年なんて本当にあっという間だ。
旅立たれたのは朝早くのことで、その夜、お知らせを頂くことになった。そのことはこのブログでも書かせて頂いた。その記事を読み直し、今もその時の気持ちがリアルに迫って来る。ああ、もう本当に1年が経ったのだろうか、と思う。

 僅か数年の間に、このブログを介してやり取りをさせて頂いた方が何人も旅立たれている。他の部位のがんに比べ、予後が長いといわれる乳がんではあるけれど、当然のことながら間違いなくがんである。40代、50代という、平均寿命の僅か6、7割というまだ若い命を奪うものである、という厳然たる事実を付きつけられる思いだ。

 数年単位あるいは10年単位の長い闘病になるから、ずっと気持ちを張り詰めたまま戦闘態勢でいるのは本当にしんどい。今はおかげさまで体調をキープしながら、普通に日々を過ごさせて頂いている身である私がしんどい、と思うのだ。
 いわんや、長いこときつい抗がん剤治療を繰り返し、病気の進行とともに副作用もプラスされてだんだん不調が出てくる中、その都度その都度、必要な判断を重ねていくのは精神的に相当辛いことではないかと思う。
 本当に体調が悪くなってからでは出来なくなってしまうような様々なことを、元気なうちにどのくらい準備しておくのか・・・その兼ね合いも難しい。

 
 今、とても辛い体調で過ごしている大切なお友達がいる。
 居ても立っても居られないほど、どうしようもなく気がかりである。
 心配でたまらない。ふと気付くとため息をついている。体調が悪いのにあまり頻繁に連絡するのも憚られるし、彼女と代わるわけにもいかない。ただただ、少しでも苦しさや痛みがなく穏やかな毎日が送れますように、と祈ることしか出来ない。無力感に苛まれるばかりだ。

 今、健康に恵まれている方たちには、こんな切ない想い-病を得たことがきっかけで知り合った、同病の友人の病状の進行を目の当たりにし、ひいては見送らなければならないことがあること、そして、次は自分かもしれないという怯えがいつもどこかにチラついている-はしてほしくないな、と心から思う。

 帰宅すると今月2回目のお花が届いていた。私の好きな白いトルコキキョウが2本、濃いオレンジのカーネーションが2本、黄色いカーネーションとオンシジューム、かすみ草が1本ずつ、そしてヤシの葉。それぞれの花言葉は「優美」、「女の愛」、「清楚」、「清い心」だという。沈みがちな気持ちが少し華やいだ。
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2014.11.17 油断大敵、湿疹再燃

2014-11-17 21:00:18 | 日記
 昨日あたりから、あれ、頬がかさかさ赤くなってきたな、と気になっていたが、案の定、夜、お風呂上がりに鏡を見てがっかり。いきなり顔中赤いブツブツ。湿疹再燃、である。急ぎヒルドイドローションを塗って保湿してベッドに入る。
 今朝、鏡を見ても相変わらず。口の周り、頬のブツブツはそのままで、瞼の赤い爛れが酷くなっている。

 ここのところ、手足の爪囲炎等、タイケルブの副作用で悩まされた皮膚障害がうまくコントロール出来るようになり、落ち着いていたので、すっかり油断していた。まあ、そもそも規定量の4割しか服用していないわけだし、という甘えもどこかにあったようだ。
 それでも紫外線の刺激が良くないことは判っているので(何かのサイトで、真夏にタイケルブを飲むのは止めた方が良いというものまであった。)、11月になっても晴れた日に外に出る時は、常に日傘を差して日焼け対策を続けてきた。なんとなく「いまだに日傘なんて差して、随分大げさですね」という視線を感じないこともないけれど、背に腹は代えられない。
 が、一昨日の土曜出勤。お天気で暖かかったのは準備するのには何よりだったが、看板の設置や撤去等の作業中は日傘を差すどころではなく、結構長時間、紫外線を浴び続けたのがいけなかった模様だ。
 ああ、後悔先に立たず、後の祭り・・・である。そういう時にはしっかり繰り返し日焼け止めを塗っておかなければならなかったのだ。

 今朝は久しぶりにステロイドのロコイド軟膏を付けて出勤した。ヒリヒリするし、化粧も出来ないし、なんだかなあ、の週の始まりになってしまった。
 もちろん、自分が気にしているほど周りは私の顔なんぞ注意深く視てはいないのだろうけれど。

 何より油断大敵。喉元過ぎれば熱さを忘れ・・・、てはいけなかったのだ。
 調子が良いとついついそれが当たり前のように感じ、病気であること、副作用がある薬を飲んでいることを忘れてしまう。それではいけないよ、ちゃんと注意しようね、という神様からの警鐘だと思って、ポイント、ポイントでしっかり対応しなければ。
 それにしても、顔中の湿疹はテンションが下がることこの上ない。気付けばなんとなくいつも下向き加減で、姿勢まで前屈みになっているではないか。
 なんとかこれ以上酷くならないことを祈るばかりである。


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2014.11.16 短かった1日

2014-11-16 19:02:23 | 日記
 目覚ましをかけずにいたらいったい何時まで眠れるだろう、と昨夜はスイッチを切ってそのまま就寝。明け方6時前にお手洗に起きたものの、起きるにはまだ早い、と二度寝を決め込む。
 次に目覚めたのは9時近く。夫もまだ眠っていたが、「うわあ、もう9時だ!」と言って、いつも見ている番組のスイッチを入れている。私はベッドの中でなんとなくその音を聴きながらウトウト。30分ほどして起き出した夫に「やっぱりもう少し寝ます」と布団を被って宣言する。が、あと30分のつもりが、結局あと1時間半・・・になってしまった。

 いやはや、こんなに遅くまで寝ていたのは久しぶり。息子が生まれる前迄は2人とも残業続きだったから、土日に寝貯めをするしかなかった。そのため、土日のどちらか一日はそういう朝寝坊の生活をしていたこともある。最近、そうそう長い時間眠れなくなったのは歳を取ったせいかと思っていたけれど、いや、まだまだ十分眠り続けることが出来ることに改めてびっくり。眠るのにも若さと体力が要るというのだから、まだそう悲観することもないだろうか。それにしても、遅く起きると一日が短いこと、短いこと。
 ブランチを食べ終わって新聞を読めば、もうのど自慢番組が終わって午後。先週出かけていてやらずじまいだった掃除をし、リンパプラスヨガのクラスでまったりと汗を流し、外に出てきたら、早くもうす暗い。夫と待ち合せて買い物だけそそくさと済ませて帰宅すると、定時上がりの時間になった。もう真っ暗、である。

 うーん、なんだか僅か数時間で日曜日が終わってしまったような・・・。なんとももったいないではないか。寝坊をしたための自業自得なのだけれど、やっぱり疲れていたのだな、と思うことにする。まあ、こんな惰眠を貪れる日曜日がたまにはあってもいいかもしれない。おかげで、今日は朝昼兼用に1回ロキソニンを飲んだだけで、夜は飲まずにいられそうだ。

 すっかり元気になって、また明日から1週間。早くも11月も折り返しを過ぎた。2014年も余すところ45日。実際に仕事に行くのはあと何日だろう。来週には年賀状も仕上がってくる。頑張りすぎずに頑張ろう。





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