「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

食料品を2つ: スコットランド/神戸南京町から

2009-01-12 00:04:13 | 食べ物・飲み物
パンにこだわって特定の店から買い求める人がいる。遠方から取り寄せるなんて人もいる。しかしマーマレードに凝る人はあまりいない。ところがマーマレードは奥が深いのだ。



画像はスコットランドのMACKAYS(マッカイ)社のVintage Marmalade。オレンジ皮と廃糖蜜でしっかりと仕上げた、色からして重たいマーマレードである。同社創業時のオリジナル・レシピに近いと噂される作り方。なぜかマーマレードのふるさとはスコットランド・ダンディー地区ということになっている。同社の本拠もそのあたりだ。オレンジのイメージからは程遠い、冷涼な気候の地域で、オレンジはほとんどスペインから輸入されている。

以前勤めていた英国系企業で英国人と朝ごはんを食べていた時、国産のマーマレードが出て来たことがある。その英国人がそれについて「これは、う~ん、なんと言うか・・・。相当不思議な味がする」と評した。国産のマーマレードの原料には、国産のみかんや夏みかん等の皮が混入されることがしばしばあり、それが彼の違和感の主たる原因だと思われる。確かにこのMACKAYS社のものを食べた後で、国産メーカーのを食べると味がまったく違うことに気づく。彼らもレモンやグレープ・フルーツを意図的に使うことはよくあるが、日本みかんの混入はそれとは感覚的にまったく異なるレシピなのだ。我々日本人が、例えば鰆の粕漬けを焼き、普通のご飯と一緒に食べるとする。そのご飯は普通の白米でなくとも、炊き込みご飯や麦ご飯あるいは玄米でも違和感はないだろう。しかし細長く香りも強いタイ米と鰆の粕漬けを合わせるのには若干抵抗を感じるはずだ。夏みかんや日本みかんの入った日本産マーマレードに対する英国人の違和感も、それと同じことなのだろう。

MACKAYS社のマーマレードはこちら:
http://www.mackays.com/mackays_marmalades.html



もうひとつ紹介したいのがコレ。神戸南京町の益生號(えきせいごう)の腸詰。なんだかよくわからないが、いろいろなエキスが詰まった複雑な肉の味。薄くスライスしてフライパンで焼き、香菜(シャンツァイ)を上に散らして一緒に食べる。香菜がなければネギの千切りで代用も可能だが、私は香菜が大好きだ。是非香菜と一緒にお食べになることをお勧めする。

たいてい腸詰を買う時は、当店の焼き豚もあわせて買う。これがまた美味しい。しかも横浜の中華街、あるいは鎌倉あたりで買うものより安いのだ。脂分の多いところと少ないところと中間のところがあり、希望に応じて買い求めれば良い。神戸って遠い。確かに。でも鎌倉からだって電話すれば簡単に買える。まとめて買って冷凍してしまえば長持ちする。

昔々私が神戸に住んでいた頃から、腸詰と焼き豚と言えば、私にとって基本の味はこの店のものである。誰もが持つ郷愁みたいなもので、私は「神戸」というだけで強く反応してしまうのだ。

益生號のサイトはこちら:
http://www.nankinmachi.or.jp/phpshop/shop_hp_type_b.php?no=40
コメント (4)
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