「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

チョー簡単! 鶏挽肉のそぼろ丼@七里ガ浜自宅厨房

2009-09-25 06:22:13 | 食べ物・飲み物
昨日の昼、久しぶりに鶏挽肉のそぼろ丼を作った。簡単だ。クルマのディーラーさんがクルマを取りに昼ごろ来ると言うので、その前に大慌てでつくり、大慌てで食べた。



醤油、酒、砂糖で鶏挽肉のそぼろを作る。ご覧の要領。パサパサになるまで煮込まないこと。それ以外は工夫は特に不要。

それが終わると、炒り卵もそぼろ状にする。溶き卵に砂糖、塩少々を加え、フライパンの上で数分掻き混ぜるだけ。



熱々のごはんに具を載せれば完成。緑はなんでも良い。これはみず菜をちぎったもの。三つ葉なんかも良いと思う。お好みで七味をかけよう。
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クルマが故障して、クルマの「ブランド」ということについての会話を思い出す@七里ガ浜

2009-09-24 16:38:34 | クルマ


今日も平和な七里ガ浜の坂道。数々のTVドラマやCMで登場したこの坂道。七里ガ浜の住宅街も平和。良い天気。気温も高い。緑のプロムナードという名前の遊歩道もなんだかポワワァ~~ン。愛車は故障でディーラーさんのガレージ入りである。今日は歩くしかない。愛車が駐車場にないということは、なんとなく寂しい。



愛車を買ってから2年半になる。構造的な故障はまったく経験しておらず、助かっている。しかし今回もそうだが、何度も同じところが故障する。それがなんともつまらない箇所なのだ。

私はこれまでに11台のクルマに乗った。そのうち7台は国産車で、4台は外国車である。4台の外国車の国籍というかブランドとしての原産地は「独・米・独・英」である。最近は自動車会社の国籍がなんだかよくわからなくまっているが。マツダは米国資本が入り、日産はフランス資本が入る。ロールスロイス、ボルボ、アストン・マーティン・・・。皆国際的な業界再編の波に飲み込まれ翻弄されて、本来の生産国とは異なる資本の傘下にいる。

今回のつまらない、本当になんともつまらない故障を含め、数少ない自分の11台の経験を経て思うのは、日本車は小さな工夫が得意であるということだ。日本人はあれこれ小さな工業的技術の工夫の集大成のようなクルマを器用に作る。一方、細部を見ると外国車は荒いと思う。だから外国車はつまらないところがしばしば故障する。



あるクルマ好きな英国人と会話していた時のことだ。彼は日本の事情もよく知る。彼の愛車はなんとエスティマだ。彼によれば、日本や米国のクルマは工業製品としては立派だとしても、確立されたブランドとして残りえないらしい。ティファニーなんてブランドをヨーロッパ人が無視するのと同じだと言う。彼が例を挙げて説明してくれた。以下はその彼の説明だ:

仮に30年前に死んだあるドイツ人がいたとする。そのドイツ人はこの30年間に起こったことを何も知らない。彼は30年前の当時に最新型だったメルセデスを見て死んだ。彼をいきなり現代に生き返らせることが出来たとしよう。30年ぶりに目覚めた彼に、最も古典的メルセデスからはかけ離れた現代のメルセデスの最新最小のA型モデルからエンブレム取ってしまい、それを見せてみて「これなぁ~に?」と聞いたとする。彼は間違いなく即座に「そりゃ、メルセデスさ」と答えるだろう。同じことはBMWでも出来る。英国ならジャガーでも出来る。皆30年前と同様、まぎれもなくそれぞれの顔をしているからさ。それが「ブランド」ということだ。

トヨタ最高級ブランドのレクサスの先代セルシオが生まれたのは20年ほど前だ。そのたかが20年前に死んだ日本人を現代に蘇らせて、今のレクサス最新型を見せて「これ何だ?」と聞いたら「セルシオだ」と言うかな?おそらくわからないのではないか。間違って「シーマ」と言うかもしれない。トヨタはお雇い外国人デザイナーを次々と採用し、その時その時の世界の流行を凝縮した最大公約数のようなクルマを作って来た。そしてそれは売れる。でもそれでは自己のブランドを確立出来ないだろう。



英国人の話は続く・・・

トヨタはクルマ作りが上手だ。レクサスは工業製品としては一級品だ。しかし芸術品としてはどうか。レクサス最高級車種の価格はイタリアのマセラッティ・グランツーリスモの価格とほぼ同じだ。でも前者は工業製品。後者は芸術品だ。「工業製品で何が悪い」とあなたは言うかもしれない。でも、レクサスが米国や新興国では非常によく売れているが、ヨーロッパで売れない理由のひとつはそこにある。10万ドルを超えるクルマは、単なる工業製品では価格相応の役が務まらない。

ロンドンであの黒くて背が高くて中が広い前後向き合って座るタクシーに乗った時、「あっ、これは馬車だ」と思うだろう。100年前はそうだったわけだ。斯様に自己のブランドの確立は簡単なことではなく、歴史の踏襲が必要で、レクサスの「お雇い外人によるその時その時の最新ファッション最大公約数」的作り方ではそれは出来ない。現代技術を尽くした最新のビル建築が古い教会に勝てないのと同じだよ。
【ある英国人の長い話は終わり】



悪かったなぁ。そりゃあマセラッティは芸術品でしょう。ベネチアやフィレンツェの世界でしょう。しかし確かに上のロゴ・マークのモーガンなんて会社は「伝統」の塊のようだ。立派なものである。こういうモノが生き続けることが出来るお国柄というものが羨ましい。モーガンをご存じない人は同社のウェブサイトをどうぞ。彼の国はこういうクルマを作る人がいて、買う人がいるのだ。

http://www.morgan-motor.co.uk



例えば2005年まで作られていたこのクルマの内装(↑の画像)。英国車であることが一目でわかる雰囲気だ。私はウッドとレザーの問題を言うのじゃない。それも伝統だが、私が指摘したいのはインパネが立っていることだ。

現代ならウッドを使ってなんでもアリだ。ウッドをグニャッと曲げることだって出来る。しかしウッドを使った内装は昔はそうは行かなかった。簡単にはウッドは曲がらなかったからだ。だから何でも丸っこい内装が流行の現在に、この直立したインパネをわざわざ作ることは、これが英国車であることを古いイメージを利用して意図的に主張しているわけである。



じゃあ、いつまでもそうなのだろうか。ひょっとして、それって非英国人による勝手な英国イメージ? 他国資本の傘下に下った英国ブランドを利用する出資者のダンナたる外国人が持つ英国イメージなのか・・・。どうもそのようである。

どんな国も変わる。「modernな英国」として英国人自身がイメージしたいのはむしろこんなのらしい。ベントレーだ。同ブランドの最新モデルはこちらだ。



これを見ていやだーー!と思う私は外国人なのだろう。英国も変わる。英国車には昔の英国車らしさを外国人は望むのだろうが、英国人は新しいブランディングを望んでいるらしい。前述の英国人のコメントとは相反する新しい英国車を英国人自身が作り始めている。

自動車業界の再編に翻弄された英国車。しかし翻弄されながらもそれぞれの外国資本の傘下でブランドとして残るところが、英国ブランドのスゴイところだ。サントリーが買収したシングル・モルト・ディスティラリーのようなものか。買収した側も、大事な銘柄としてその「ブランド」を温存する。トヨタがもしどこかに買収されたらそうは行かないだろう。その生産力や販売網はおおいに利用されるかもしれないが。



インド資本となったこれ。道具があれば砂漠でも自分で修理出来る国連軍御用達のこのブランド。当然ながら王室もこれが大好き。クイーンもこれでカントリーサイドにお出掛けになるらしい。さて、このブランドはどうなるのか。それが今の私の疑問だ。エネルギー価格高騰の世の中ではこのブランドは分が悪い。日本では輸入停止の可能性もあると言う。もしそうなら誠に残念である。
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シルバー・ウィーク中はうさぎ家(お好み焼・鉄板焼)が連日営業中で王子は大忙しだった@七里ガ浜

2009-09-23 19:30:43 | 
世の中はシルバー・ウィークだった・・・らしい。どこもスゴイ人出で、大変という話だ。しかし我が家は関係ない。どこにも出かけなかったからだ。



七里ガ浜は連休最終日の今日も平和で晴れ。昼間は結構暑い。短パン、半袖、ビーサンが似合う街。この緑のプロムナードを抜けるとやがてこの住宅地の中心部に入る。飲食店も多いのだ。あまりに気候がいいので、我々夫婦も外に出てふらふら歩いていると・・・



おっ!オタフクソースののぼりが! そうか!うさぎ家だ。なんという偶然でしょう!・・・ってウソばっかり。予めそのつもりで歩いて来たくせに。ダハハ。



さあさあ、お店に入りましょう。 偶然にも、お昼時の営業開始と同時に堂々の入場行進だった。一番乗りだ。いや、偶然じゃない。開店にあわせて家を出たのだ。



メニューもどんどん充実して来ている。半年ほど前、うさぎ家は限定的に土日祝日の夜に限り営業を再開したが、今ではランチ時も営業するようになった。お好み焼界に彗星の如く(ごく近所から)現われた「王子」が、今日も元気良く店を仕切っていた。

「王子」とは、礼儀正しく常にハンカチを所持している彼に与えられた「ハンカチ王子」という異名を短縮したもので、このお店の鉄板の前だけで通じる彼のニックネームである。



鉄板はすでに暖まって来ている。嵐の前の静けさだ。鉄板は王子の登場を待っている。やがておごそかに赤いマントをまとった・・・いや、赤いエプロンをまとった王子が登場する。王子は鉄板の上の魔術師、お好み焼界のユリ・ゲラー。いや、Mr. マリックか。「来てます、来てます」 

お好み焼き界の王子ともなるとスグに調理したりしない。まずは摂氏380度の鉄板の上に仰向けになり腹筋50、手のひらをつけて腕立て伏せ50。それで笑ってる王子って何者?・・・ウソ。王子はそんな怖いことはせず、すぐに調理にとりかかる。さあ、王子の妙技が始まった。ご近所さんの王子のお好み焼き秘技だ! 



向かって左が広島スタイルのねぎ焼き(そば玉入り)で妻の注文。右が私ので、広島スタイルのお好み焼き(そば玉入り、イカ天ダブル、チーズ載せ)のハイ・カロリー・エネルギッシュ食だ。作っている側も、カウンター越しに見ている側も力がこもるパワー・ランチ。いち・にい・さん・ダァーーー!



私の注文の山盛りのキャベツ。すごいでしょ。



王子の作業が進む。早技だ。ここ七里ガ浜育ちの彼の少年時代からのストーリーが聞けた。因みに王子は「お祭り男」「お囃子男」との異名も持つ。七里ガ浜が毎年夏に2日間にわたり燃える夏祭りで、彼を知らない住民はいない。

それでも王子を知らないと言う、もぐりの人はこちらの記事【http://blog.goo.ne.jp/kama_8/e/77f30e66eb069b5529c7107fab20a1a7】をどうぞ! 王子の美しく青白いナマ背中も見ることが出来る。



さて、作業はどんどん進む。イカ天が載った。ここまでくればひと段落だ。これをひっくり返すことは出来るのか? いや、王子のことだ。大丈夫だ。



キャベツその他の具材が蒸されることで柔らかくなり、甘みも出る。うさぎ家の作り方の特徴のひとつは、こうした鍋ブタのようなもので、それを行うことだ。これをやると早く蒸し上がる。王子の手で無事ひっくり返されたお好み焼はすでにこの中にあり、蒸され中。



妻のねぎ焼きはもう形になって来ている。何気ない形に美しさがある。



そば玉はお好み焼き全体の中でかなり重要なポジションを占める。これがダメだとすべてが台無しである。そば玉独特の芳しさが無いものや、柔らかすぎるそば玉に出会った時はショックですらある。

しかし! これがうさぎ家のそば玉だ。店主M氏があれこれ調査して選んだ逸品。風味と適度な弾力。このうさぎ家のそば玉はかなり上等である。王子がこのそば玉を炒め始めた。お好み焼作成のプロセスにおいて、この段階は食欲がかなり刺激されるステージである。私の胃袋の中をヨダレが滝のように流れ落ちる。



90%完成の図。たまらん。早く焼いてちょうだい。



王子の「お待たせしました!」という声とともに、出て来たお好み焼。そば玉入り、イカ天ダブル、チーズ載せ。食べましょう、食べましょう。ソースかけて、マヨネーズも使っちゃう。「混沌」と形容出来るくらい、様々な具材やソース、青ノリ等の香り、食感、味が溶け合う壮大な交響曲。これを「お好み焼交響曲理論」と言う。そう、お好み焼はオーケストラなのだ。生ビールがどんどん進む。うまいねえ。

2人分のお好み焼(あれこれトッピングのオプションつき)の注文と烏龍茶、生ビール、焼酎ラムネ割で3700円ほど。もう腹いっぱいだ。デカイそば玉が入ってるし、私のなんてイカ天だらけ。キャベツだって豚肉だってすごい量だ。お好み焼って、なんてコスト・パフォーマンスが高いのでしょう。庶民の味方、お好み焼! うさぎ家!



新たにポイント・カードが始まっている。1000円でスタンプ1個。20個貯めたら1000円値引き。貯めちゃうもんねぇ~~。王子、ごちそうさまでした。5連休じゃ、連日お仕事大変でしたね。ご苦労様。

うさぎ家(お好み焼・鉄板焼)
鎌倉市七里ガ浜東 3-1-14
電話 0467-38-1511
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スパゲティ・コートダジュール化計画@七里ガ浜自宅厨房(2) あれこれ考える反省編

2009-09-23 15:06:06 | 食べ物・飲み物
前回の話の続き。斬新なコートダジュール風スパゲティを作ってみて、私は反省した。出来上がりの状態、香り、味の想像が困難な料理を、初めて作る際は、事前にいろいろとイメージトレーニングに努め、十分な理解をしておく必要があるなぁ。



疲れたのである。未知との遭遇、と言った感じか。どういう味の料理かわからないで作るという作業をすると、調理中に頭の中が爆発してしまう。



その点その翌日に、ランチとして作った簡略版「ガッパオ with ゴハン」は気分も楽々である。自分がその味をよく知っているからだ。出来上がり状態をよく知っているので、作りながらでも味のファイン・チューニングが効くし、多少の失敗に気づいても後で簡単にリカバリーが出来る。



例えば我が家のこのレシピは、まず大量のニンニクをすり潰し、鷹の爪をつぶす。これを油で熱して香りと辛味をつけ、そこで挽肉とピーマンを炒める。これだけでスゴイ香りである。



それだけでもスゴイのに、そこに調味料(下画像)を追加。オイスター・ソースとナンプラーと砂糖と酒だ。これで香りが決定的に強烈かつ独特なものになる。

伝統的な日本料理しか食べたころのない人にとっては、相当奇妙な香りなはずだ。さらに最後にバジルの葉を加え炒めて、独特な香りが出来上がる。今の私にとっては簡単な料理だ。しかしこの摩訶不思議な味のする料理を初めて調理した時は、作成途中で何が何だか良いのか悪いのか、さっぱりわからなくなった。



前回私はスパゲティ・コートダジュール風の投稿でこう書いた。「・・・オリーブオイルを熱しニンニクの香りをつけたところへ、みじん切り状態のアンチョビを入れ、よく掻き混ぜる。そこへ固めに茹でたスパゲティを入れる。さらにオレンジ、レモン、オリーブの実を入れ、エクストラ・バージンのオリーブオイルを少しづつ注ぎながら混ぜ合わせて・・・」

そのように書けば簡単に聞こえるかもしれないが、こうした常識を覆すようなポイントがいくつかあるレシピは、完成時点での味が自分で想像出来ず、作る要領がさっぱりわからない。最終的な落ち着きどころを考え、途中のプロセスを微調整して行くという、いつもながらの技術が使えないのである。何事も事前の理解と準備が重要である。
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スパゲティ・コートダジュール化計画@七里ガ浜自宅厨房(1) とにかく作る編

2009-09-23 01:04:05 | 食べ物・飲み物
スパゲティほど、私が今までに繰り返し作った料理はないだろう。変形パターンが豊富で作業も簡単なので、ランチにはピッタリだからだ。ニンニクと唐辛子だけで作ることも可能だし、ホールトマト缶を用いて魚介類やキノコを入れても良い。あるいは明太子と海苔と大葉なんて和風の組み合わせで迫ってもすこぶる美味しい。ちょいと本格的に挽肉や玉葱を使いこってりとボロネーゼも良いし、クリームを使ったカルボナーラなんてのもある。

しかしですね。私は最近スパゲティに飽きてしまったのである。パターンは数あれど、匂いがどれもこれも同じように感じられてしまい、なんだかつまらなくなってしまったのだ。そうなると食べるのも億劫だ。最近では作る頻度がガクンと落ちてしまった。



とは言え、それで止めてしまうわけではない。マンネリの沈滞ムードを打破すべく、私はまず鎌倉駅傍の松林堂書店(現在改装工事のため若宮大路沿いの仮店舗で営業中)へ向かった。お勉強するためだ。そして私は雑誌dancyu2009年10月号を買った(単行本から雑誌まで新刊本に関しては、私はほとんどこの松林堂さんで買うことに決めている)。同書店の仮店舗では店長さんがお仕事に精を出しておられたのでご挨拶。そしたらまんじゅうを一個くれ、イスを勧められたので、店内で座って食べた。得したなぁ。挨拶は三文の得。

dancyu最新号の表紙には「おいしいスパゲッティ花盛り!」とある。中を開くとものすごい数のスパゲティが紹介されていて、ほとんどCookPad状態だ。いつもながら楽しい雑誌である。



その中で特に私の目を惹いたのが同誌44ページの「オレンジとレモンのコートダジュール風」である。まず第一に写真がものすごくキレイだ。食べ物は見た目も大事だ。色はそれを見る人の食欲に直結する。

しかし一方でスパゲティなのにコートダジュールとは何だ?と誰もが疑問を抱くだろう。地理的に近いと言えなくもないけれど、いくらなんでも別物だろう。「インド・スタイルの中華料理は好きか?」と訊かれるようなものじゃないだろうか。



そこにはレシピも書いてある。アンチョビを入れるらしい。まあ、それは良い。しかしオレンジ? そしてレモン?? 面白いじゃないの。「柑橘系との相性も抜群・・・」とある。??? ホンマか? でもdancyuがウソをつかないことは経験から知っている。スパゲティに飽きが来てしまった私にはピッタリなanotherスパゲティである。よし、これを作ってみよう。

さっそく私は西友七里ガ浜店にスタスタと出かけて、このレシピのうち、自宅に在庫がないものを買い揃えて来た。バジルの葉、オリーブのオイル漬け、アンチョビのフィレの缶詰、オレンジ。バッチリだ。さあ調理開始である、トリャーーー!



最近初めて買ったみた銘柄のextra virginのオリーブ・オイル。これを駆使するぞぉ。



パスタを茹でるのはこの鍋で。この鍋も酷使されているなぁ。



きっちりと準備をしないといけない。下の皿がニンニク小片を薄切りしたもの。上右がオイル漬けのオリーブの実。ビンから出しただけだが。上左がアンチョビのフィレを細かくみじん切りにしたものである。とにかく細かく刻めとあったので、そのようにした。

準備としてはほかにオレンジとレモンだけだ。皮を剥いてラップして冷蔵庫へ。バジルの葉は最後にちぎって載せる。



調理をしながら、安い南ア産の白ワインを飲みアンチョビの缶に残ったのを食べる。楽しいねえ。

① オリーブオイルを熱しニンニクの香りをつける
② ①へみじん切り状態のアンチョビを入れ、よく掻き混ぜる。アンチョビがもろもろとなりオリーブオイルと溶け合う
③ ②へ固めに茹で上げたスパゲティを入れる
④ ③の上からオレンジ、レモン、オリーブの実を入れる
⑤ エクストラ・バージンのオリーブオイルを少しづつ加えながら混ぜ合わせて行く

こう書けば「簡単じゃん!」と思う人も多かろうが、そうではなかった。かなり難しいのだ。作り方の加減が全くわからない。だいだいこの①~⑤の記述を読んで、あなたは出来上がり状態の味が正確に想像出来るだろうか? 最終ゴールが見えないものを作るのは難しいのだ。



しかし・・・ホラ、完成だ! とにかく出来た。鮮やか!そして斬新!

スパゲティに飽きた舌にも不思議な魅力を感じさせるレシピだ。そして彩りが美しい。塩味以外に、オレンジの甘み、レモンの酸味、オリーブの実の濃い渋みや旨味、バジルの葉の香り。私にとってはまったく新しい香りや味のコンビネーションである。世の中にはいろいろなものがあるねぇ。七里ガ浜にコートダジュールの風が吹く♪・・・なんてことはないが、爽やかなランチ。



プロセスの中に一点だけ次回の調理時には変えたい箇所がある。巨匠のレシピに逆らうようで申し訳ないのだが、どうせオレンジやレモンの味はスパゲティに馴染み広がって行かないので、オレンジやレモンの果肉を麺と一緒にぐちゃぐちゃ混ぜ合わせる必要はないだろう。むしろそれはオレンジやレモンの形を崩してしまう。私ならオレンジやレモンの絞り汁を少しだけ先に取っておいて、それをスパゲティとよく混ぜ合わせたいと思う。そしてオレンジやレモンの果肉自体は、ほとんど最後の段階で鍋に入れて1回軽く混ぜ合わせるだけにしたい。
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まだ芝を刈る・まだ暑い(4)@七里ガ浜 明日への希望編

2009-09-22 13:27:57 | 


今回のシリーズ最終回。すでに書いたように、いろいろと大変なのである。しかし希望を捨てることなく、「少しでも改善された明日」を目指して鋭意努力中。妻は芝のカスを掻き出し、細部に鋏を入れ、目土を入れて芝の修復に励む。私も芝刈り機の労働に励み、肥料を撒き、水をやる。妻は座り込む作業が得意なようである。

また肥料をやった。見えるだろうか。



近づいて撮影。



もっと近づいて撮影。いつもこのような状態で撒いている。これがレバー・プランツの顆粒状肥料だ。有機肥料なので、ジワジワと土壌が良くなる。万が一愛犬が飲み込んでも安心。我が家ではお茶漬けに入れてあられの代わりにして人間が食べるけれど、香ばしくてカリッとしてなかなか良い・・・ウソ。冗談冗談。

完全に水に溶けるには少し時間がかかるが、そのままの状態で残っていても有機肥料だから芝が肥料焼けを起こすこともない。便利かつ効力大。環境的にもグッド。西武園芸七里ガ浜店にあるので、七里ガ浜の皆さんは是非お買い求め下さい。



これがその袋。もっと寒くなったらまた撒こう。
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まだ芝を刈る・まだ暑い(3)@七里ガ浜 トラブル編

2009-09-22 09:23:37 | 
いろいろと困ることはある。例として軽いトラブルを挙げる。ムクドリ(wikipedia参照)だ。大量に飛来し、下の画像のようなガウディの建築物のような土の山を庭に無数に作る。




見事に芝生の庭に穴を開け、地中から虫をつまみだして食べる。そしてこの土の山を作るのだ。これを防ぐには地中の虫を殺すしかない。この地中の虫は芝生の根を食べ、芝を枯らすこともある。だからこの駆除は二重の意味で重要なのだ。



その駆除にはこの薬を使う。オルトランだ。かなり効果はある。でもそれでもいくらか虫は残っているらしく、ムクドリも少数ながらやって来て、ご覧のような土の山を今日も作った。あまり大量にはこうした薬を撒きたくないので、適当なところで我慢している。



次の画像は芝がどうにも元気がない箇所である。芝を刈るとそのクズが芝の間に落ちて、地面を塞ぐ。完全に除去することは困難で、そういうところの芝がスカスカになりやすい。このような場合、一旦はこの部分の芝を地面すれすれまで短く刈って目土を入れ、根本的に再生するしかないと思われる。次回の課題だ。
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まだ芝を刈る・まだ暑い(2)@七里ガ浜 勝因分析編

2009-09-22 06:04:36 | 
我が家の芝生は今年で3回目の夏を経験したが、その中では今年の夏が最も芝の生育が著しかった。まあ言ってみれば、「当方の勝利」という感じだ。この苦しかった戦いを振り返って勝因を分析すると以下の3つが挙げられるだろう。

① 芝の修復ための技術・目土の向上
② 芝のための肥料の変更
③ 芝刈りの頻繁な実施



① 芝の修復ための技術・目土の向上

上の画像は芝の目土、そしてそのためのスコップを写したものだ。この目土が非常に使いやすい・・・らしい。「らしい」と言うのは、私はよくわからないからだ。芝の修復はほとんど妻の作業によるのである。

かつては日当たりも良く何の問題もなさそうなのに、どうしても芝がうまく生育しない谷間のような箇所が庭にいくつかあったが、今年はこの目土を用いて妻の手により2カ月(主に2月~3月)を要した修復作業が功を奏し、特殊要因(常に日陰である、あるいは夏に暖まり過ぎる)とも言える箇所を除くと、ほぼ庭全面で良好な芝の生育が見られた。

この目土を使っての修復作業は一時的なものではなく、継続的に行われている。



② 芝のための肥料の変更

次に肥料の変更だ。どうすればよいかわからず、以前は芝の液肥を細々と使っていた。これはどうも効果が持続しない。また広範囲に撒くには不向きである。



今年から固形の肥料を撒くようにした。ボカシなどと同様、有機的肥料であり芝に対しジワジワと効き、効果が長期に持続する。非常に良い肥料だと思う。一昨日も私は西武園芸七里ガ浜店にこの肥料を買いに出かけた。皆さんもこのレバー・プランツ・ブランドの芝の肥料をどうぞ。



③ 芝刈りの頻繁な実施

最後に、今年は芝刈りを頻繁に実施したことも挙げる。刈れば刈るほど、上を刈られた芝は今度は横に伸びようとする。これも今年の勝因のひとつであるはずだ。ははははは(勝者の笑い)!

西武園芸七里ガ浜店のH店長が、今年春に植えた木々(オリーブ、ソヨゴ、シマトネリコ)の成長を気にして見に来てくれたので、その時ついでに我が庭の芝の好調な生育ぶりを私は彼に自慢した。「どうです、今年は生育がいいでしょう」 しかし実はこの芝も当初からからH店長にあれこれ世話になっているものなのだが。

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まだ芝を刈る・まだ暑い(1)@七里ガ浜 夏と変わらぬ苦行編

2009-09-21 09:05:37 | 
いやぁ~~空気がサラッとして涼しいなぁ。なんてことは日陰にいて何もしない時に思うだけ。まだまだ暑い。真昼間に作業してごらんなさい。芝刈りしてごらんなさい。昨日我が家ではまたもや芝刈りを実施した。



芝の成長の速度は明らかに落ちているとは言え、まだ伸びるのである。あぁ~~、また刈らねばならない。昼間庭に出て、物置を開け、そこから芝刈り機を引っ張りだす瞬間に感じた空気や日差しの感触で、その後に自分がかく汗の量が想像出来るようになった。もうすぐ10月だと言うのに、昨日もたっぷり汗をかいた。



成長速度の変化に合わせ、Panasonicのお利口な芝刈り機で、芝の長さを12.5mmにセットした。以前よりちょっと長めである。さぁ、これでガンガン刈る。ダラダラ汗を流そう。庭のデザインをもっと考えれば良かった。刈りやすい庭にすれば良かった。反省。別に何エーカーもある米国の住宅じゃない。日本の狭い庭でなんでこんなに苦労するんだ、ホントに。いや、その理解は正しくない。面積が小さいからこそわずかな距離を進んでは重い芝刈り機をターンさせたり持ちかえたりせねばならず、あるいは場所が細か過ぎて芝刈り機では刈り取れず、苦労するのである。勘弁してぇ~~~と絶叫しているうちに芝刈り機の時間は終わり。

後は先日ご紹介したリョービのバリカンで隅っこをまめに刈るだけ。



完成! 長い芝刈りプロセスにおいて、最も満足度が高い瞬間。出来る事なら、そばに冷えたビールがあると最高。



最近諏訪(長野県諏訪市)で手に入れたレーキ。今までにいろいろなレーキを買ったがこれが一番使いやすいはず、と思ったがダメだった。いいかげんな作りだ。画像に写る黒いプラスチック部分が柄に沿って動くし、クルクル回ってしまう。

こまめに刈り取った芝のクズをレーキでかき集めて捨てることが、健全な芝の育成に必要だ!・・・とモノの本に書いてあるので、また何かほかのを探さねば。



これで終わり。今年で、この芝は3年目の夏を経験した。1年目、2年目に比べれば、今年の夏は非常に芝の生育が良かった。なぜか? 次回その理由を考え、今後の展開に役立ててみたい。
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Musto社のツイード製シューティング・ジャケット

2009-09-20 23:29:49 | モノ・お金
9月も終盤。急に空気が乾燥し、朝晩の気温も低下して来た。私の好きな気候に向かっている。気温は年中20度以下に保ってもらいたいものだ。そろそろ秋冬物を考えないと。気が早いか?

ムストーと言うブランドをご存じだろうか。英国のスポーツウェア・ブランドである。海洋スポーツ選手でもあり、英国代表としてあの東京オリンピックにも出場したキース・ムストー(Kieth Musto)氏が1965年に創設したブランドだ。ムストーはヨット(ディンギー・クラス)の選手だった。1964年江の島沖を風に乗って快走したわけだ。



まずはムストーという名前。さらに英国ブランドとしては創設が1965年という妙な新しさ。Barbour等のブランドと比べても相当新しい。「これが本当に英国の?」というのが私の最初の印象だ。おそらく近年欧州大陸のどこかから渡って来た移民の姓かと、私は勝手に思った。それで、調べてみた。そして驚いた。

Mustoというのは、古いアングロ・サクソン系の言葉だそうだ(そうは聞こえないが)。それ以前のブリトン等セルティックあるいはローマン系の言葉でもない。語源はmootだとかmote-stowで、広場を意味する。集会を行う場所だ。転じて、集会を行い地方自治に係わる様々なことを決めることの出来るかなりの権力者の姓となったらしい。相当古い話だ。



話が脇にそれた。私はツイードが大好きなのである。ムストーのツイード製シューティング・ジャケットを、あと3カ月ほどでやって来る次の冬用に購入してしまった。去年買おうとして遅くなり、英国のどこの店でも在庫がなくなって買えなかった商品である。なんと、昨年の半額だぁ!!そろそろ生産終了のようだ。随分得しちゃったなぁ・・・。一生モノだ。空輸され我が家に届くのはいつかな。

シューティングというくらいだから本来は狩猟用のコートである。一見、古典的なツイードだが、「テクニカル・ツイード」と呼ばれ化繊が織り込まれたハイテク・ウェア。これに以前紹介したLockの帽子を被り、Hunterのブーツを履けば、気分はブリティッシュなゲーム!
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