音楽の喜び フルートとともに

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特別な注目

2010-08-18 20:55:17 | 子ども

これもフロックス。クレム ド メンテ crem de mentheフランス語でミントクリーム。なんで、ミントがピンクなのか?最近でこそ、ミントのチョコとか、メントスとか、日本でも、食べるようになりましたが、初めてフランスで飲んだミント水はおいしかったけれど、ミントチョコとか、ミントクリーム入りクッキーを食べた時は、人間の食べるものか?と思いました。ミントに関する感覚は日本とフランスでは全く違う!と言うのが実感です。

今日は8時半から一日児童会。
担当の子どもが休みなので、帰されるのかと思いきや、3年のAくん(健常で大変な子ども)を見て欲しいと言われて、残りました。
大変なとは、暴力行為を働く、勉強の時間、食事や、おやつの時間の時、同じように取れない、他の子の食事、おやつ、睡眠、遊び、を妨害する。フェンスを乗り越えて脱走する。

二年の時に、一度、加配の子がいない時に提案して担当しましたが、今はその時よりももっとパワーアップしていますし、1年の加配の子ども達がすごかったので、あまりAくんの様子も観察できていませんので、自信はありませんでした。
学生アルバイトの先生と野球をしている間は良いですが、食事の時に、一悶着。

お弁当も出さずに、自分とは隣の女の子達の班の長机に汚い靴下の足を乗せて、押すので、「迷惑になるから、足を降ろしてください。」と言っても無視。
黙って足を下ろさせても、また乗せます。
女の子達にお願いして、机を遠ざけると、足を乗せたままついてきます。
このままだと、女の子達は食事できません。
仕方ないので、足を下ろして、そちら側の席について、食事することにしました。
すると、ガン!と私の後頭部を思い切り殴って、外に飛び出してしまいました。

痛いし、追いかけたいけれど、彼の目的は「特別な注目」。
他の先生とも相談して、ちゃんとルールを守って食べている子どもを優先。
その子たちと食事をして、放っておきました。
誰も追いかけてこないのを知ると、5分とたたずに部屋に、入ってきました。
お弁当を食べていないと、お腹もすくし、親に報告しなくてはいけなくなるので、促しましたが、みんなが座って食べているのに、床でレゴで遊んでいます。
これも「特別の注目」になるので、食べない責任は本人にとってもらうことにしました。

しばらくすると「食べる」というので、今度は他の先生が、もう片付けてしまった長机ではなく、一つだけある学校机を拭いて、お弁当を用意しました。すると今度は床の上で食べると言い出します。「それはだめ。」と先生が拒否すると、「じゃあ、いらん。食わん。」と言って、また外に出て、今度は、2メートルあるフェンスを乗り越えて、学校の外に出て行ってしまいました。
外で、危険にあったら職員としては言い訳できませんが、他の先生と相談して、腹をくくってこれも迎えに行くのを拒否し、無視しました。

本当にドキドキするけれど、これを追いかけて行った結果を私達は現在進行形でさんざん経験してきています。実は全員が追いかけないと言うことに賛成しているわけではありません。そもそも私を呼んでくれたA先生が長い休暇から帰ってきて、キャリア30年の迫力で、正職員を説得してくれたからできたことで、職歴3年目アルバイトの私ではとても無理。

帰って来るという確信はありましたが、不安が無いわけではありません。
万が一はいつも起きますから…。

しかし、やっぱり5分経たずに帰ってきました。

これをやっていると、今日だけでもAくんがだいぶ学んだことがわかります。
おやつは率先して準備。お昼寝は、毎日奇声を発したり、レゴを投げたり、他の子どもまで巻き込んで大騒ぎだったのが、漫画は離しませんが一応静かにしています。

5時からも、机に乗って大騒ぎしたり、切れたりすることも無くおとなしく遊び、帰る頃になって「お弁当、食べたろうかな?」というので、「食中毒になるからやめて。」という私達に理性的な対応。

切れたり、暴れても注目を得られない、協力して注目を得た方が良いとわかるまで、これから、毎日毎時、くりかえされます。