音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

言葉の力

2010-08-19 21:17:47 | 子ども

ひまわりは、夏の定番。おなじみの花なので、良く知っていると、気軽に調べてみたら、その種類は100種類以上あって、この花がその中のどれにあたるのか?
たぶんサニーハイブリットでは無いかと思いますが良く似たのもあって、画像だけでは自信ありません。調べていると、モネのひまわり、ゴーギャンのひまわり、ゴッホのひまわりという種類もあって、楽しくなって画像を次々ひらいてしまいました。

今日児童会は1時、お昼寝からはいりました。
今日は加配の子ども達が出席だったので、1年女子Aさんにつきました。
感情のコントロールが難しいこどもにとって、狭い場所で大勢の子ども達とソデ触れ合うこの環境は刺激が多すぎ、最悪ともいえます。

4月には、運動場をグルグルグルグル何週しても、止まらない。5時から部屋に入っても、二クラスの部屋を何往復したでしょうか?それもすごいスピード。
あちらで、けんかが起きれば、飛んでいって加勢し、怒っている子がいれば輪をかけて怒り、殴ったり蹴ったり、罵詈雑言。
出て行く子がいれば、自分もついて校舎の中をおもしろがって逃げ回ります。
遊びたいおもちゃがあれば、誰が使っていようとお構い無しに手を出して、けんかになったり、突き飛ばされたり、泣かしたり。

人の使っているものに手を出しかけたら、「貸してっていうんだよ。」
相手が貸してくれたら「ありがとうっていうんだよ。」
「Aさん、順番に使おうね。どうやって順番を決める?」
殴りかけたら、「お口で話し合うんだよ。」
「静な穏やかな声で話してね。」
ことあるごとに、伝えます。

今日はお帰りの前にトラブル。
Aさんは同じ障害のBくんが、捕まえたバッタを放そうとしているところに、出くわしました。
バッタを上に投げて放そうとしたら、戻ってきました。すると、Aさんは、「やめといたり!」と大きな声でBくんに言いました。それを無視したように、Bくんはもう一度バッタを捕まえて、高く投げて放しました。
Aさんはそれを見ると、Bくんに飛び掛っていってお尻を蹴り上げました。Bくんは「なんやねん!」と言いながら、走って逃げましたがAさんは収まらずに追いかけていって殴ったり、蹴ったりしようとします。

部屋の中に入ってもとまらず、グルグルまわっています。
私は、二人を両手で捕まえて「座ろう、座ろう。座って話し合おう。」と言いましたが、近づくとAさんが蹴ろうとするので、実際には困っていたら、C先生が気付いてAさんを抱きとめてくれました。
「どうしたの、座って話し合おうよ。」C先生もいってくれます。
少しゆとりのあるBくんが机をはさんで先にすわりました。
Aさんも半ば抱きかかえられて座りました。

「何があったのか教えてね。」
「ぼくがな、バッタを帰してたらAが急に蹴ってきてん。」
「そうか、Bくんの言い分はわかった。今度はAさんの番。順番やから、待ってね。聴こうね。」
目が据わっていたAさんも「聞かせてね。」というと、落ち着いてきて「あんな、バッタが飛んで、草の上に落ちてん。そこやったら、待ってたらバッタは帰るから、私が『やめとき!』っていうたのに、」
「そんなんいうてないで!Aがな・・・」とBくんが興奮してさえぎりました。「BくんはAさんの声が聴こえなかったんやね。」というと、おとなしく「うん。」といいました。
「それで、どうしたの?」Aさんに聴くと、
「『やめとき!』言うたのに、Bはまた放ってん!」
「そうか、ばったが かわいそうだったから、AさんはBくんを止めようとしてくれたんだね。」
「そうだったの。じゃあ、殴ったり蹴らなくても良い話だね。Aさんは優しい気持ちがあるんだね。」
AさんもBくんも、もう穏やかな顔になっています。

こういう場に立ち会えることが時々あるのが、この仕事をやっている幸せです。
人の持つ力、話し合う力、成長を信じられる。感謝です。