音楽の喜び フルートとともに

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樟蔭マンドリンソサエティの蒔いた種 プレイアディ

2013-04-22 23:03:03 | コンサート

実家の庭に、ユスラウメ、山桜桃梅が咲いています。
小さな可愛い花の後、赤い実がつきます、名前のように、さくらんぼと梅の間のような、少し酸っぱめの味がします。
今朝は、病院で、退院後のケアーの体制をつくって退院しよう。ということで10時に介護認定審査、12時に母のCT検査、2時にケアマネージャーと打合せ、3時に、主治医の内科医の先生の診断、6時に泌尿器科の先生の診断。
一日中、病院にいて、結局、全部終わらず、24日に持ち越し。話を聞いていると、それだけでもまだ終わらず、介護ベッドを入れたり、デイサービスを利用できるようになるには、各機関へのたくさんの手続きや、相談が必要だそうです。
妹は、普通にフルタイムの看護士をしていますが、3月末に入院してから、やっと2回目の休み。
その間に、私は、病院に10回以上、市役所、支援センターを回り、支援室の相談、物忘れ外来の予約と、一度、病院に来るとついでに、2、3件の手続きや相談を済ませという状態。
足のない母だけではとても無理。妹も、夜勤明けなどで疲れた中くるので、朝は来なくて良いとメールしたり。退院してからも、少しでも落ち着いて生活をするために、がまんがまん。

土曜日はマンドリンアンサンブル プレイアディの第6回演奏会が日本福音ルーテル大阪教会で行われました。

忙しくても、このコンサートは外せません。
大阪樟蔭マンドリンクラブの、先輩たちがたくさん出演されている上に、今回は樟蔭ブラスバンドクラブ時代の、顧問で恩師橋本剛先生が、リコーダーで出演されました。本当に懐かしく、お会い出来て嬉しかったです。

ムニエルのアダージョとロンド、アンブロジウスのセレナーデのマンドリンオリジナル曲は、よく揃っていて美しかったです。

クラウディオ・マンドニコのリコーダーとマンドリンオーケストラのための協奏曲ファブルスは、1996年に作曲された近代の曲でアーサー王物語の伝説をもとに描かれた曲で、1楽章魔術師マーリン、2楽章妖姫モルガン、3楽章地の精ノームと標題がついています。
リコーダーと、アルトリコーダーを駆使して、伝説の世界が繰り広げられます。
この編成の近代曲は滅多にありませんが、とっても合います。ヴァリエーションがあって面白い。
橋本先生、さすがの演奏でした。

後半はメンデルスゾーンの春の歌、フォーレの子守唄、リストの愛の夢と、春らしい癒される小品。
ギター、マンドチェロの豊かな表現力が出ている作品で、驚きました。

最後はエドゥアルド・アングロのメキシコ組曲
これも、近代1987年の曲だそうですが、メキシコの民族舞踊のハラベ、ウアバンゴ。
セレナータ、ワルツ、ポルカなど、ヨーロッパで特徴的な曲を、メキシコ風に表現したもの。
それぞれの特徴を備えながら、これぞメキシコ。という曲で、とてもおもしろかった。
ラテンや、メキシコは、プレイアディの得意分野になりつつあると思います。

特に撥弦の、一糸乱れぬ連携と、繊細な表現は他のグループではできない、驚異的なこの楽団の持ち味だと、もう言えると思います。

樟蔭マンドリンクラブは50年前に、たった3人で始まりました。
3人で蒔かれた種から、今ではたくさんの芽がでて、あちらこちらからいろいろな花を咲かせています。

卒業生だけで大きなグループを作ってさらに音楽を磨いて大木のようにそこにずっしりとあって活躍しているフィオーレというグループ、プレイアディのように、いろいろな人に出会いながら学び、色を変化させながら展開しているグループ、地方に飛んで、そこで、全く新しいメンバーと種を蒔き、育てているグループ、一人で得た土から芽を出し育てている者たち。
音楽をしても、していなくても、形や色は違っても、人生の中ではたった4年か、2年なのに、そこで、蒔かれて、耕された土と種はそれぞれの人生の中で豊かに大きく育っています。

一緒に演奏していてもしていなくても、あの3人が始まりで、あの4年間が始まり。
その故郷で喧嘩もした、叱られたし、怒ったし、泣きもした、でもまた笑って仲直りした。

音楽には何もかも昇華して手をつないで、みんなで一つのものに向かって創り上げていく力があった。

音楽を通して、違いを乗り越え、違いを喜び、美しく、厚い友情で、つながることを学んだ。それだけは、忘れないでいよう。