音楽の喜び フルートとともに

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ドタバタ高松紀行

2013-08-26 22:38:01 | 紀行

8月22日、木曜日、9時に牧野を出て、新幹線に乗り、岡山からマリンライナーに乗り、瀬戸大橋を渡って高松へ。


高松に着くと改札口でIさんが、待っていてくれました。Iさんは、前日にソロ部門コンクールを受けるために、来ていたので、周辺はバッチリリサーチ済み。
さぬきうどんのお店を見つけていてくれて早速お昼ご飯。

じゃこ天と、やっぱりおうどんが美味しい。
コンヴェンションは明日から、なぜ、早く来たかというと、実は、コンクールアンサンブル部門にIさんとバルトークで出るため。
あす10時から始まる予定なので、朝移動していきなりは吹けないかと、前日にきたのでした。
ホテルの近くのカラオケルームをIさんが、3時から予約してくれていて、練習してから、その日のイベントコンサート。「工藤重典リサイタル」の行われる志度に移動します。

移動の前にコンベンションが行われるホールの下見をしました。瀬戸内海が一望できるサンポートホールの1階から7階まで貸し切り。中は、ソロコンクールの2次などが行われていて、非公開で見ることはできませんでしたが、どんなところでするのかわかれば、少し落ち着くからとIさんが、案内してくれました。

高松駅から、二駅行った瓦町で、練習ですが、ゆっくりしすぎてホテルに帰る時間がなくなってしまい、スーツケースをロッカーに入れたまま、練習することにしました。

カラオケルームで練習するのは、2回目。狭いけれど、空調はきいているし、意外に音響がいい。
カフェオレをたのんで、バルトーク。
うーん。あっちもこっちも、気になるところだらけ…この期に及んで、テンポも上げられない楽章があります。しかし、初めに演奏する12番だけは、この日最高という演奏ができました。これが出せれば、いいんだけどと。緊張するしなぁ。

練習が終わるとすぐにホテルに移動。高松ホテルNO.1…経費節減のためビジネスホテルです。ロビーでIさんが「ちょっと渡したいものがあるんだけど。」というので、ソファーに座ると、「これを、今晩ポットのお湯で飲んで、明日の朝も一杯飲んでください。」あの、体が柔らかくなるというお茶!
それから、「これ、どうぞ、これはお守りになると思って、見た途端たくさん買い占めてしまいました。共演する人には渡しているんです。」
茶色の袋の中味は、ボルトとナットを組み合わせて作ったフルートを吹くカエル。
Iさんの気遣いには、脱帽です。私は、フルートと楽譜だけ握りしめてきましたが、とっても、癒されました。

さて、部屋に帰って荷物の整理をして、志度へ、向かおうとしたら、事件が起きました。
コンベンションの参加賞が無い。
部屋で、フルート協会の事務局に電話したけれど、5時で終了誰もでません。
ひえーっ!真っ青になって、ロビーで、待っていたIさんに言うと、Iさんは、「大丈夫。」「でも、再発行しないって書いてあったし!」
「大丈夫、それは忘れさせないためだから。」
Iさんがソロコンクールのときにもらったパンフレットに一つに高松の事務局の電話が書いてありました。
そこに電話すると「ちょっと待ってください、お名前確認してまた連絡しますから。」
ドキドキしながら、遅れてはいけないので志度に向かおうと、瓦町駅に向かっていると、電話。「ありました。再発行しますが、もうしわけありません。代金1000円かかりますが。」
「いやそんな、こちらが悪いのです。ありがとうございます。」とほっと胸をなでおろしました。

志度音楽ホールは瓦町から琴電で40分程、終点にあります。そこから、タクシー7分。
志度市が、補助してくださったのでなんと無料。市民の方も入れます。
さぬき市志度音楽ホールはランパルメモリアルホール。ランパルの大きな額がかかっています。
素晴らしいホールで、素晴らしい演奏を聞いてから、帰るのは、やはりタクシー。ほかに交通機関がないので、行きでもらったマルサンタクシーのティッシュに書いてあった電話番号に携帯から電話したら、ちゃんと来てもらえました。

ホッとして乗り込んで、志度駅について切符を買ったら、「あれ?おかしいな。」

バックに違和感を感じて、もう一度見ても、携帯が無い。
そのうち琴電が来て、一時間に3本しかないので仕方なく乗りました。
座席についてからも、何度見ても携帯が無い。

「どうしよう。ホールの前で、電話した後落としたか、タクシーの中か・・、悪用されたらどうしよう。友達のメルアドもいっぱい入ってるし、わぁっ。申し訳ない。」と慌てているとIさんが、「大丈夫、あのあたりは、拾ったとしても悪用なんかする人はいないよ。まず、ホールと、タクシーと、警察に電話しよう。」
「だめだったら、今日は終電が終わるから、あす朝6時に出れば、探しにいけるから、僕も一緒に探すから、大丈夫。」
なんて、頼りがいのある、いい人なんだろう。でも、Iさんは、携帯は持たない人で電話は、瓦町についてから公衆電話を探さないとだめ。
はぁっ。

電話をかけた時に握り締めたティッシュと携帯、ティッシュはちゃんとバッグにしまっているのに、なぜ携帯だけない?探してもないとわかっていてもバッグを何度も見ずにはいられない、ぐるぐるぐるぐる考えながらの車中。
電車の中で、大阪で知り合ったフルーティストのYさんに会ったけれど、上の空で挨拶してしまいました。瓦町まで、40分。さて、どうなるんだろう。
(明日につづく)