音楽の喜び フルートとともに

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もっとハープを!コンサート

2022-07-10 21:36:00 | コンサート
阪急逆瀬川駅近くのギャラリーボーで野田千晶先生の「ワンコインコンサートもっとハープを!」に行ってきました。

「今日は祈り成分多めのコンサートにしました。」と、言われた通りプログラムは、ルニエの「祈り」から始まりました。

「引き潮」の編曲はグリッサンドを豊富に使いハープを生かした作品で、本当に美しかった。

久石譲さんは先生、オーケストラと何度か演奏した時に指揮をされたそうで、とても謙虚で、指示はわかりやすく演奏しやすかったそうです。
「さよならの夏」は先生もお好きだそうですが、心に響く演奏でした。

ガーシュインの「サマータイム」は、オペラ「ポーギーとベス」の中の子守唄ですが、赤ちゃんに現実は残酷なのに「ママは美人でパパはイケメン、ずっと側にいて守ってあげるから何も心配いらないよ。」と歌いかける曲です。
素晴らしい演奏でした。

グリエールの「祈り」とカリンニコフの「悲しい歌」
グリエールはウクライナ、カリンニコフはロシアの作曲家です。

「両方取り上げなくては。」と言われました。
「ロシアの政治家と軍隊が悪いことをしたからといって、ロシア人が全て悪いっていうのはちょっと違うんじゃないかな?と思って。」
どちらも心を打つ悲しみを含んだ曲でした。

最後は「アメイジング グレイス」を演奏されました。

暴力的なことがいろいろ起きて、悲しいし、無力感を感じるし、絶望的になり、過剰防衛になったり、復讐をしたいと感じたり、暗い考えに囚われたりしますが、人々の美しい面や良識的な面を信じることでしか、世の中は希望の方向へは動いていかない。
そんなことを思いました。

グリエールの「祈り」と、カリンニコフの「悲しい歌」並べてみました。
カリンニコフの方はオーケストラ版しか見つけられませんでした。