音楽の喜び フルートとともに

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刺繍音

2022-07-22 21:54:47 | 音楽様式
午後、ハープのレッスンの後、仁川のカフェに、金重さんのご紹介でお邪魔しました。
ヘッセルハウス。 


美味しい紅茶を頂いて、二階ではアンティーク市開催中。







それからここで、フルート吹かせて頂きました。

シューベルトの「おやすみなさい」と「セレナーデ」
バリトン歌手のご主人

の前ですが、声楽曲2曲。無伴奏で

よく響いて素晴らしい環境でした。

そして素敵なアンティークのレース編みを一枚安価で買いました。


音楽の上で「刺繍音」というと、ある音から始まって、2度上、あるいは2度下の音を演奏した後に元の音に戻ります。
ハ長調の場合



この2度上、2度下の音のことを刺繍音と言います。

同じ2度上下でもコードの中に入っていると刺繍音とは言わない場合もあります。

ムツィオ・クレメンティ(1752-1832年)教皇領ローマ生まれ、イギリス領イヴシャム没

は、ピアニストで作曲家。
銀細工職人の父とスイス人の母のもと、7人兄弟の長子として生まれます。
9歳でオルガニストの試験に通り、12歳でオラトリオを作曲します。
14歳でサン・ロレンツォ教会のオルガニストの地位を得ます。

しかし、この年、甥に引き取られドーセットで暮らしますが、音楽を学ぶ機会を奪われますが自ら厳しい課題を課し23歳家を出て、ロンドンでチェンバロ奏者として生活します。

27歳で王立劇場で指揮者になり、ソナタ作品2を出版。人気が出て、翌年マリー アントワネットの御前でえんそうします。

翌年フランツ ヨーゼフ2世の前で演奏、ロシアのパーヴェル大公の前で25歳のモーツァルトと競演。

30歳で教師、ピアニスト、作曲家として名を成しベートーヴェンと会い、彼の楽譜を出版しています。

46歳ピアノ製作会社を仲間と設立、運営します。
52歳 - 前年ベルリンで出会ったカロリーネ・レーマン嬢(18歳)と結婚。

53歳 8月8日息子カールが誕生、しかし9日後に妻カロリーネ死亡。

58歳- この年以後はロンドンに定住。弟子からは多くの有名なピアニストを送り出しており、クレメンティは全欧で名声を高めています。

59歳 26歳のエマ・ギズボーン(Emma Gisborne)と2度目の結婚をします。

61歳 ロンドンに在住する音楽家30名がフィルハーモニック協会を設立。

1816年までクレメンティは常任指揮者を務めます。
65歳ピアノ練習曲《グラドゥス・アド・パルナッスム》の第1巻を、以後1819年には第2巻、1826年に第3巻を出版し、今日に残る作品となります。

1832年80歳 死亡します。

ソナチネop36の第3楽章に刺繍音が使われています。
わかるかな?