音楽の喜び フルートとともに

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水の上で歌う

2023-10-29 20:54:00 | ロマン派
浄水器を替えることになり、旧リースの浄水器を取り外し、新しい浄水器が来るまで1週間。
浄水がないのでいただきに行きました。
京都市北区、杉坂の湧水。


うちから35キロ、凄い山奥でした。

先に二組の方が汲んでいらしたので待っていると、「どちらから?」と世間話しになりました。
「地元で、毎週火曜日汲みに来て
、もう何年も飲んでます。」
という高齢の男性。
「ええかどうかわかりませんが、まあ、今までおかげさんで元気にしています。」
「本当にお元気そうですね。」
「コーヒーとか入れるとおいしい気がするんですわ。」
もう一組はご夫婦で「山崎の水無瀬とか、藤の森とかも飲んでみました。」
と言っておられました。
私達も両方汲んだことがあります。
水無瀬は5キロ、御香宮神社10キロ、藤の森は20キロ。近くに名水がありますが、ここは初めて。


「テレビで紹介されたことがあるけど、そん時はすごい混んで大変だったんですよ。」
「私らはネット検索してきました。」
「ほんなら、また増えるかも!」
帰りがけにはまた何組か来られて並んでいました。
帰って紅茶を入れたら、朝入れた2度目の紅茶なのに、入れているうちから香りが立ってびっくり!
のどごしもまろやかで良い感じ。
やっぱり名水か。(主観です。)

フランツ シューベルト(1797-1828年)神聖ローマ帝国オーストリア大公国リヒテンタール生まれ、オーストリア帝国ウィーン没
ヴィルヘルム アウグスト リーダー画シューベルト1825年
1823年「水の上で歌う」D774op72は作曲されました。
フリードリヒ シュトルベルク(1750-1819年)

1200年頃から続くドイツの貴族の名家の伯爵が32歳のときに書いた詩です。
シューベルトは「水の上で歌う」のほか、「自然に寄せて」「母なる大地」も
彼の詩を使っています。

「水の上で歌う」
照り返す波の微光のただなかを
白鳥のように、揺れる小舟がすべり行く。
ああ、喜びの穏やかにきらめく波の上を
魂は、小舟のようにすべり行く。
なぜなら、空から波へと照りそそぐ
夕日が、小舟のまわりで踊っているから。

西の林の梢の上で
我らに親しげに、赤い光が合図を送ってくる。
東の林の枝の下で
菖蒲が、赤い光の中でざわざわ音を立てている。
空の喜びと林の静けさを
魂は、赤くなった光の中で吸い込むのだ。

ああ、露に濡れた翼で、
揺れる波の上を、わが時は過ぎ去っていく。
明日もまた、ほのかに光る翼で、
昨日や今日と同じく、時よ、過ぎ去るのだ。
私が、より大きな輝く翼にのって、
みずから、移り行く時から消え去るまで。