音楽の喜び フルートとともに

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扇風機

2013-08-14 22:43:44 | Weblog

昨年、電気代を少しでも減らそうと買ってきて扇風機。お盆に入ったチラシを見たら、リコール商品。

あの時、電気が止まるかもということで、充電できる商品を買ったら、その充電部分が熱をもち発火するらしいです。節電を叫ばれた夏でした。扇風機を探しても、品切れ状態で、近所のホームセンターに行ったときに見つけてすぐ買いました。
いくらか覚えていないけれど、安かった。しかし、買った時から、羽が明らかに中心を少しずれていて、回ると、少しカタカタ言うようなつくりでした。
それでも、扇風機の涼しい風が、ちょっと懐かしく、ありがたかった。案外これだけでも、いいもんだと思ったものでした。

ところが、今年は、あまり節電を言わない・・・っていうか、暑すぎです。
うちは、枚方市の端っこで、天気は大阪というより、京都南部。
毎年夏は暑い。昨年は日本二位の最高気温を出したこともあります。
このなんか暑いのに、一位にならないと、なんだか損したような気がします。温度計を持ち出してみたりして、百葉箱の温度は、36度でも、うちの庭の温度は、今日も最高気温41度や~!って言いたいような。

暑さには、なれていて、昨年寝る時は、このリコール扇風機だけで乗り切りました。
今年は、寝室のクーラーを動かさ無かったせいか、壊れて、そのまま行こうかと思い、しばらくそのまま過ごしていましたが、夫が、「もう、だめ。クーラー買おうよ。」

後ろめたい。罪悪感は見せかけの誠実さと、アドラーは言ったけれど、やっぱり後ろめたい。
熱中症にならないように、ほかに何かしよう。


ガールズトーク

2013-08-13 21:56:44 | Weblog

お盆の初日。「あれ?なんでいるの?」と夫に聞いた大ボケの私。父のことで、お盆も忘れていた…。

妹から、形成外科に入院中の妹の次女の装具代を払っといて欲しいと頼まれて、お金を預かり支払い。その病院ではいろんな装具業者が出入りしていて、その業者は火曜日の昼間にしかいないのでした。看護師の妹はシフトのせいで、簡単には休みが取れないので、代役。

高1の姪は今年のお正月、初売りに出かけて、モール街のエスカレーターを踏み外して膝の靭帯を切ってしまい、靭帯をつなぐ手術をしなければならなくなったのでした。

学校が休みの時に手術をしようとしたら、予約待ちで、冬休み中はとても無理で、春休みも一杯。結局8月6日まで、待たされてしまいました。そしたら、父の手術とバッティング。私たち家族は、病院の中を行ったり来たり。
私学の姪の夏休みはたった2週間その間、手術とリハビリのため入院。退院後は、すぐに松葉杖で学校に通うそうです。がんばるなぁ。


メールで「何かいるものある?」と聞いたら、「ジャガビーと、スナック菓子、しろくまアイス。」
手の空いていた次男と一緒にスーパーで買い込み、クーラーボックスにアイスを入れて、病院に着いたら、リハビリ中。
お金を支払って、アイスが溶けないか心配しながら、待つハメに。病院には冷蔵庫しかないので仕方ない。氷を多めに頂いておいて、来る予定の長女のためには、溶けないシュークリームを買っておいてよかった。


枚方大橋が病室の窓から、しっかり見える位置。
しばらくすると、妹の長女の方が、やってきました。息子と私が来るって聞いて、早く来てくれたらしい。
ノートパソコンと、人気女性アイドルグループのPVを持ってきたそう。

次女が帰ってきて、「持ってきてくれた?」と真っ先に姉に、声かけました。
長女は「はいはい。」と、ベッドの机に置くと、パソコンを繋いで、音量を気にしながら、まず、PVをセット。
綺麗で、かっこいいダンス。「男の子と、女の子と半分ずつ位、ファンがいるねん。15歳の子もいるねんで。」といろいろ説明しながら、見せてくれました。

今時、女子高生の、流行りを聞いて、居心地の悪そうな次男を尻目にガールズトーク(ガールはずうずうしいか・・・まあ、いいや。)。
男ばっかりに女私一人のうちの空気とは、やっぱり違います。私の実家に近いこっちのがすっとなじみます。
今度、漫画を持ってきてと頼まれました。
好みも聞いたら、大体どんな傾向かすぐわかります。

「リハビリと宿題で、本読んでる時間無いねん。」と次男が持ってきた宮部みゆきのファンタジーは、一刀両断。しかし、漫画は読みたいらしいです。

しかし、怪我をしても入院してても若い人達は、パワーがあります。エネルギー、頂きました。


軍隊のない国家

2013-08-12 22:38:45 | 本・映画など

昨日は、夕焼けがきれいでした。暑い日が続きます。

日本にいて、銃の保持を法律で保証している国を見てみると、特異な倫理観に驚かされます。

子どもが、銃の事故で亡くなる。子ども同士の喧嘩が、銃を持ち込んだことで大事になる。
錯乱を起こした人物が一人でても、銃の乱射で大勢の罪のない人が死ぬことになる。

映画「ボーリング・フォー・コロンバイン」でマイケル・ムーアが解き明かしたのは、奴隷を連れて来て支配するためには、銃が必要だった。奴隷解放のあとも、開放奴隷たちが、自分たちを襲うかもしれない。それに備えて、銃を手放すことができない。
銃の保持を支持する人たちは、国民の大切な権利だという。もし、その権利が揺るがせようものなら、自由の国アメリカの根幹を揺るがす自体になる。というわけです。

アメリカでは年間約1万人ほど、亡くなっていて、日本では50人満たない。

銃は、国民を守るどころか、傷つけ続けています。銃は、国民の生命を奪い、建国の理念である国民の一番大切な人権と自由の侵害をし続けています。

銃の保持を規制している国の方が、結果として多くの国民の命を守っているというこの事実を無視し続け、未だに銃を持つ権利の方が優先だという論理は、誤りで、ここを修正できないアメリカという国はどこか病んでいるのかもしれないと、思ってしまいます。

しかし、振り返って日本を見ると、銃は規制されていますが、日本には自衛隊があり、世界第三位の資金をかけて、武器重機に投資し続けています。

前田朗さんが、「軍隊のない国家」日本評論社で、軍隊を持たない国を訪れたことを書いています。

平和憲法を持っている国は今や珍しくはないそうです。ですが、軍隊のない国はもう少し数が少なくなります。いくつあると思いますか?

私も意外だったのですが、世界で現在、27カ国あるそうです。
内戦で多くの生命を失ったコスタリカは、国民投票で、武器にかけるお金を教育にかけることを決議して実行中。国境を接している国は、国境線に兵士が銃を持って立っていますが、以来、一度も戦争も侵略も起きていません。ルクセンブルクは、軍隊の代わりにEUや、国際機関を誘致し、公務員が1万人も働いていて、それが抑止力になり、やはり、国民は平和にくらしています。

平和憲法を批准する国は増えていて、武器を持たない平和は絵空事ではなく、達成できる理想であると、前田さんは確信したそうです。

軍隊を持たない国からすれば、私たちもやはり病んでいると、言えるのかもしれない。


2013-08-09 23:49:18 | 音楽

近所ののら猫の兄弟。姉妹かな?いつも、門柱に登って、道行く人をのんびり見おろしています。

楽譜上の音は、二次元に書かれた階段状のグラフのように、次の音につながっていると、考えがちですが、音にしてみると、そのように吹こうとすると、音は死んでしまいます。
楽譜通りというのは、楽譜通りではないことがあるというのが、私の考えです。

次の音が、今吹いている音よりも高い時は、次の音が出る前に、少し高くなっているし、低い時は逆に低くなっています。

音が、リズムの中にあると、その音が例えば3拍子の一拍目であるか、2拍目であるかでは音の向きが変わってきます。

1拍目は、しっかりと下に沈み、2拍目は斜め上に向き、3拍目は次の音に備え、横に向いて飛ぶ感じです。

また、和音のはじめの音ならば、下に沈み、音をしっかりと残せるようにテヌートで、その和音の中の分散和音は、その音を感じながら、軽く早めに吹き、一小節の中では、時間的につじつまが合うように、吹きます。

そのほかにもフレーズの始まりがどんな始まりなのか?明るく軽いのか?暗く沈んでいくのか?
その感じによって、音程で明るくなったり、暗くなったり、息のスピードを早くしていったり遅くしていったり、

具体的に出てくる音は、楽譜上に書かれた、正しい音程、正しいスピードという以上に色々な要素を組み合わせた上に成り立っています。

その上、合奏の場合は、相手の音との関係で、音程やスピードも微妙に変わってきます。

もちろん、初めに、その音をどう吹くかは、楽譜に書かれた音をどう読取り、イメージするか?作曲家への共感、人々への共感、自分の体験から得た個人的な経験に引き寄せて感じるという、感性の上に成り立っているわけですが。



イメージトレーニング

2013-08-08 22:11:26 | 音楽

フロックスのホワイトパフューム。フロックスも改良品種が多い種類です。
父の病室に小さなベッドをレンタルして寝ていますが、寝返りも打てないし、夜何度も父が起きてトイレに行くので、あまり眠れません。

小さなハンドタオルを結んでお団子にして、脊椎に添って、動かしたり、肩甲骨や骨盤の下において動かすと、体がほぐれて緊張が取れてきます。疲れすぎないようにいろいろ工夫することを覚えつつあります。

それでも、練習も満足にできないと、電話でフルートのKさんに愚痴ったら、「吹けなくても、イメージトレーニングが大事ですよ。」と励まされました。

こうはしていられない。と前から、楽譜は持ち込んでいましたが、昨夜はパソコンで、魔弾の射手の色々な人の演奏を聴きまくりました。
多勢聞きました。やっぱり名曲ですね。学生から、プロまでたくさんの人がyoutubeに投稿しています。

同じ楽譜でも、一人として同じ演奏をする人はいません。
それぞれにいいところがあります。
うまいなぁと思う演奏には共通点があります。
なめらかで、音の連携が取れていること、リズム感があること、身体と楽器、音楽との関係がいいこと。

いうのは簡単ですが、なかなか難しい。

自分が演奏した録音を聞きながら、不自然なところ、ぎこちないところの打点の取り方を見直していきます。
タンギングがあっても打点がなかったり、スラーで演奏していても打点が間にあったり、

ブレスも重要なポイントです。
タファネルの書いたブレスの位置とは、違うところでとっている人も多いことがわかりました。
ギリギリの息で吹くより、音楽的にブレスが取れることを考えた方が良さそうです。

なにせ、超絶技巧の曲です。考えることはたくさんあります。

Kさんが言ってくれたように、イメージトレーニングが大事です。
自分が吹いて練習している時よりも、たくさんの発見があったかも。
それに、音楽があってくれたから、父との時間も、集中して、意識を切り替え、意義深く過ごすことができたような気がします。今夜は、Kさんと、音楽と、父に感謝です。




音楽は魂に響く

2013-08-07 20:54:27 | 音楽

今日は、父を見る番。明日まで、病院に泊まりです。
驚いたことに、夫がルーターを病室に持ち込み、ノートパソコンを使えます。

交替に行ったら、父がぼうっとしていたので、カラオケを勧めてみたら、またまた歌う歌う。
聞こえにくいというので、イヤホンをつけてみたら、びっくりした。それまで、合わなかったリズムや音程がバッチリ。
声も出て以前の父のようにいい声です。
イヤホンのせいで音楽が聞こえていない私も、一緒に唄えるくらいしっかりしています。
何だ、聞こえてなかったんだ。病気のせいだと思っていました。

歌い終わったら、夫が買ってきたスケッチブックに何か書いています。覗いてみたら、なぜか英語。

「thank you my family・・・」

父は自分が歌った曲の名前も覚えれいられませんが、歌ったあとは脳が活性化するようで、歌った後は、何か書いてみたり、読んでみたりしています。

「長生きしたい、愛する家族のために・・・。」と、さっきは日本語で書いていました。

音楽は魂に響くというのは、本当だと思います。


レアレアでライブ

2013-08-07 00:03:22 | 音楽

今夜は、レアレアでコンサート。
夕方、桃山南口のIさんの自宅で練習。

レッスン室には、ミロのぐにゃーとなった時計や、エッシャーの不思議な絵とともに、かわいい猫のぬいぐるみや、トトロが所狭しと並んでいます。
「こういうものを見ていると、心がうごくでしょ。心が動くといい演奏ができると思うから。」

噂の体が柔らかくなるお茶を出してくれました。
ニルギリと、何かいろいろ入っているらしですが、薄くて優しい味です。麦の匂いもしました。

丸いボードもありました。ゆるやかな凸面になっていて、その上でフルートを構えると、骨盤が安定して、呼吸が深くなるそうです。

やってみたら、音が少し変わりました。
フルートのためにできることはなんでもやってみるそうです。

ライブハウスで、バルトークなんてIさんも勇気があります。
しかし、心配をよそに、集中して聞いていただいているのが伝わってきました。楽章の途中でも拍手が出て、なかなかいい感触。

今日は、バイオリンのNさんも、Iさんとアンサンブル。エマニュエル・バッハの曲を演奏。
なかなかおもしろい一夜でした。


くるみ割りと、魔弾の射手

2013-08-05 22:10:26 | 音楽

マリア・カラスを母がかごに活けていました。
今日は午前中、年末にするくるみ割り人形の打ち合わせ、午後から尼崎でピアノの中田さんと合わせでした。

ブラスバンドと、枚方のこどもたちによるパーカッションとバレエ。
ナレーション付きで、わかりやすく「くるみ割り人形を」上演します。

フルートのKさんが、今回は編曲、バンド指揮。
編曲が上がってきました。
パート譜やらスコアを2000ページほど印刷したそうです。すごい!
印刷だけでもたいへんなのに、編曲はどんなに大変だったか。
チラシとSさん作の協賛依頼文もできあがってきました。

練習場所。合同練習の場所も予約入れなくてはなりません。総勢40人ほどの練習場所は、音もおおきいし、小ホール位の規模が必要です。
公的機関は6週前の抽選。しかも、午前午後通しでは申し込めません。空きがあれば、予約できるというような、頼りないもので、なかなかアテにできません。

それでも、形になってきました。12月14日が楽しみです。

午後中田さんと合わせ。魔弾の射手2回目。
ピアノのテクニックもすごいですが、どういう方向で行くのか?ここはどう解釈するのか?楽譜に書いてあるテンポ通りで行くのか、ゆっくり行くのか?早めで行くのか?

「どうしましょう?」と必ず聞いてくれます。
曖昧なところ、私が決め兼ねているところも、相談に乗ってくれます。
私は伴奏者だから、私に合わせてというようなやり方ではなく、話し合って創り上げていくのが好きです。
中田さんは言いにくいことも、その場で言ってくれるので助かります。
だから私も「ここは心配なんだけど」と言えるし、「大丈夫、これでいきましょう。」とか、言ってもらえて、気持ちを楽にして演奏することができます。

こういう関係が舞台の上でも大事です。
信頼が無いとできないことです。
なかなかいい感じになってきました。

 


リズム、リズム

2013-08-02 23:23:15 | 音楽

昨日の午前中Iさんとデュオの練習。
バルトークのリズムを、共有するのはなかなか大変です。
特に、アップビートの強拍は、日本にはないリズム。
リズムは、身体に流れるもので、同じ3拍子でも、ウィンナワルツ、ロシアのワルツ、ドイツのワルツでは、取り方が変わるように、ハンガリーの民族音楽を集めるのがライフワークだったバルトークの作ったデュオは、独特のハンガリーのリズムのオンパレード。

2拍子の頭の拍と、2拍めの裏拍にアクセント。
アップビートのアクセントが、私たち日本人の持たないリズム。アクセントがあると、つい吹き直してしまいダウンビートのようにとってしまい拍の逆転が起きてしまいます。

フルートの独特の問題もあります。低音を吹く時に、音が飛ばないためについ低音を吹く時に力が入り打点をつくってしまいます。
また、スラーの頭と打点は別なのに、ハギレの悪いフルートという楽器の特性上ついスラーの頭で力を入れてしまい打点を感じてしまったり。

吹きながら踊ると、ほとんどのリズムの問題は解決してします。永遠に踊らないといけないというわけではなく、身体でリズムを取れるようになってから、音を美しくしたり、ニュアンスを整えたりすればいいのです。
動いて演奏することにクラッシックの人は抵抗が大きいですが、身体の中にもともとリズムのある西欧人と違って、私たちの場合は、殆どリズムの強弱を間違えてしまいます。
特にダンス音楽の多いバルトークの音楽の場合。頭でやっているだけでは、理解を誤ってしまいます。

リズムを合わせるのに午前中いっぱいかかってしまい、時間切れ。

午後は父が入院。母と付き添いそのまま、昨夜は私が病院にお泊り。
父が管を抜かないようにトイレに夜起きる度、「おしっこは管にしてね。」と声をかけます。
昨夜も5回位起きました。

今日は手術。前立腺の中に育っていた腫瘍をレーザーで粉砕しておいて、液をいれて膀胱に一度流しておいて吸引。
腫瘍がついていた跡を、後からレーザーで焼きます。
4時間の手術。普通15mg位の腫瘍が、父の場合70mgだったそうです。

これで、炎症が収まり、熱がでなければ木曜くらいには退院だそうです。
排尿がうまくいけば、介護もだいぶ楽になります。父も導尿のせいで、引きこもりがちだったのが、管がなくなれば、外に出られます。散歩にも行け、大好きなカラオケにまた通えるかも。
期待しています。明日はまた泊まりです。