電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ストレートな言葉の力

2011年07月13日 06時05分43秒 | Weblog
3.11の大震災の後、大停電が続きました。ガソリン不足で、長時間ガソリンスタンドに行列ができたりもしました。電気が復旧し、テレビの映像に見る津波被害の惨状に息を飲み、原発事故の対応を、固唾を飲んで見守りました。そんな中で開催された春の選抜高校野球。職場でも、こんな時でも高校野球をやるのかね、という疑問の声もありました。ふだんスポーツには縁の薄い私ですが、スポーツの持つ活力や、多くの人々の気持ちを一つにする力などから、開催する意味はあるんじゃないか、などと話しておりました。

そんな中での、選手宣誓!

私たちは16年前、阪神淡路大震災の年に生まれました。今、東日本大震災で、多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。被災地ではすべての方々が一丸となり、仲間とともに頑張っておられます。人は仲間に支えられることで大きな困難を乗り越えることができると信じています。私たちに今できること。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。がんばろう、日本。生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。

新聞でこの文章を読んだとき、もう、直球ど真ん中、思わず感動してしまいました。阪神淡路大震災の年に生まれた高校生が、被災地を思いやり、困難を乗り越えようと呼びかける、そのストレートな言葉と表現にうたれました。言葉の力は、すごいものだなあと感じました。

一方で、被災地の復興を担当する大臣の発言や態度が問題になり、辞任されたとのこと。たしかに、テレビ等で報道された問題シーンは、宮城県民の代表である県知事との会談というよりは、知事を恫喝しているように見えてしかたがない。被災地の人たちが怒るのは無理もないと思えます。

今更ながらに、高校野球の選手宣誓の言葉が光ります。これから、各地で夏の高校野球の地方予選が行われます。山形県の開会式は、15日の金曜日だそうです。若者の言葉が、きらきらと光ることでしょう。

コメント