電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

お盆における寺の役員の仕事~当番になった場合

2013年08月14日 06時07分31秒 | 季節と行事
今年のお盆は、寺の役員の一人として協力するだけにとどまらず、当番として終日寺に詰めて、受付をすることとなりました。これまで、お正月には担当したことがありますが、お盆は初めてです。備忘のために、仕事の内容を列記してみます。

(1) 本堂の正面入口に幕を張ります。
(2) 戸をガラリと開けて、風通しを良くします。
(3) 受付のテーブルをL字形に出し、座布団を並べます。
(4) ロウソクや線香を準備し、墓参の人たちの来寺に備えます。
(5) お茶とお酒を用意し、お盆礼をいただいた方にふるまう準備をします。
(6) お供え物を本尊前に供え、読経の準備をします。
(7) 住職と役員一同がそろって、9時半に読経を行います。
(8) 墓参りに来られた人たちを迎えます。これが、夜8時半頃まで続きます。
(9) 夜、一段落ついたところで戸を閉め、幕を外し、テーブル等を片付けます。
(10)最後にお盆礼やお賽銭の締めを行い、責任総代に引き継ぎ、解散します。

墓参の人数の分布を見ると、午前中~昼前には遠方からの人が多く、車で来る人が多いようです。昼食後に小ピークがあり、夕方から夜にかけてが最大のピークとなります。このときは、大部分が地元の人で、徒歩かつ家族連れというのが特徴です。それ以外は、ひたすら待っている時間となりますが、受付当番の人と世間話をしたり、壁に掲げられた

「人の悪口を言って相手を困らせ、徒に一日を過ごしてはならない」

などという言葉に、今更ながら、そういえばそうだなあ、などと思ったりします。ひたすら退屈するばかりかと思えばさにあらず。色々な役割を果たす中で、感じること、考えることがあります。自らを省みるという意味で、宗教的雰囲気の静けさの中に一日を過ごすのも悪くありません。

宗派や寺の歴史・環境により、当番の役割も様々でしょうが、当地の某寺の慣習は、長年このような形になっています。言わば、宗教的性格の農村自治組織のようなものです。いささか珍しい運営のあり方ではあると感じます。

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