電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

地方紙に掲載されるクラシック音楽ニュース

2014年01月22日 06時04分02秒 | クラシック音楽
ローカルな話題の報道が中心と思われている地方紙でも、全国的な、あるいは国際的なニュースが掲載されます。もちろん、通信社から配信されるニュースを編集して紙面を構成しているわけですが、素材となる記事の取捨選択に、それぞれの地方紙の特徴が現れてくるのだろうと思います。

たとえば、今月18日付けの山形新聞には、小澤征爾さんが水戸室内管弦楽団の定期演奏会で、ベートーヴェンの交響曲第4番を指揮し、食道ガンからの復活を示したニュースが登場しましたし、逆に21日には、クラウディオ・アバドの訃報が載っておりました。オザワもアバドも、正直言って山形にはご縁のうすい存在ですが、山響団員ばかりではなく、クラシック音楽界にアンテナを伸ばすファンが存在することを承知しているからこそ、通信社から配信されるこうしたニュースを記事として掲載するのでしょう。全国紙が地方の音楽の状況をどれだけ報じているかという点では、まことに心許ない状態ですが、隣県を中心とする河北新報社でも、地元の仙台フィルだけでなく、山響の活動なども積極的に報道してくれているようです。これもまた、山形新聞社や河北新報社などの地方紙の見識の一つだと思います。

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