電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

パイロットの廉価万年筆「カクノ」を購入しプラチナ社の古典ブルーブラック・インクを試す

2014年01月27日 06時05分22秒 | 手帳文具書斎
パイロットの廉価万年筆は、同じペン先で軸のデザインが違う「プレラ」(*1)と「コクーン」を三本も使っておりますので、話題の「カクノ」には手を出してもしょうがないと考え、控えておりました。ところが、プレッピーPreppyの中字(0.5mm)の購入当初の書き味が予想外に不満(*2)で、「古典ブルーブラック・インクを中字でも」という構想は不調に推移しておりましたので、カクノの中字で古典ブルーブラックを使ってみたらどうだろう?という考えがひらめきました。幸いに、パイロットのインク・カートリッジの空になったものが一本あります。形状は、スポイトでインクを充填しやすいものですので、実現の可能性は高いでしょう。

さっそく、行きつけの文具店に出向き、カクノの青色キャップのものを購入して来ました。希望小売価格1,000円のところ、税込で840円。





概観やパッケージングについては、すでにたくさん紹介されていますので、省略。





パイロットの中字(M)は、プレッピーPreppy の中字(M:0.5mm)よりも細めです。





空のカートリッジに、古典ブルーブラックのボトルインクをスポイトで充填してみました。







これで、古典ブルーブラック・インクを用いた廉価ペンが勢ぞろいです。上の二本のプレッピーは市販カートリッジで、カクノはボトルインクです。





実際に備忘録ノートに書いてみると、なかなか具合がいいです。プレッピーのカートリッジインクで書いた文字と比較してみると、ペン先の太さの違いもありますが、ボトルインクの文字のほうが微妙に好ましい。並べて書いても、色合いが違うのではないかとさえ感じてしまいます。たぶん、インクフローの差による、消費インク量の違いなのかと思っていましたが、実はそうではなくて、青色の色素の配合量が違っているらしい(*4)です。



カクノのキャップには、子供の誤飲時の窒息を防ぐためか、空気穴が三つも開いていて乾燥が懸念されますが、キャップの中を見ると凹んだところに白いインナーキャップが挿入されているようで、乾燥防止対策はなされているようです。握りの位置も、コクーンほどの不自然さ(*3)はなく、むしろ使いやすい印象です。

(*1):Pilotの色彩雫シリーズ「朝顔」と万年筆「プレラ」青軸等を購入する~「電網郊外散歩道」2012年8月
(*2):プレッピー万年筆の中字とブルーブラック・インクカートリッジについて~「電網郊外散歩道」2014年1月
(*3):パイロットの「コクーン」万年筆を黒インク専用にする~「電網郊外散歩道」2013年2月
(*4):この件、訂正しました。プラチナ社のブルーブラックはボトルとカートリッジでは色合いが異なる~「電網郊外散歩道」2015年1月
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