電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

TWSBIのVacMiniに入れたプラチナ古典ブルーブラックがなぜか内部で薄くなる

2018年12月04日 06時05分27秒 | 手帳文具書斎
プラチナ社の古典ブルーブラック・インクは、多様な紙でも滲みにくく裏抜けしにくいという特性を持ち、たいていのノート等で幅広く使えることから、便利に愛用しています。同社の#3776ブルゴーニュ(F)やPreppyなどのほか、できれば中字のしっかりしたペンでも使いたいと、TWSBI の VacMini を購入し、喜んで使い始めました。

ところが、毎日のように使っているうちに、万年筆の中のインクの色がだんだん薄くなっていき、紙に書いた文字の色も空色に近づいていきます。はて、光で退色したわけでもあるまいに、不思議なことだと思い、新しいボトルの古典ブルーブラック・インクを吸入すると、当座は鮮やかな古典BBの青色に戻るのですが、毎日のように使って一週間もすると、なんだか前のように色が薄くなっています。写真のうち、タイトルは別のペンで、本文がそれ。



参考までに、どのくらい色が薄くなるのか、パイロットのブルーブラックと対比してみました。



万年筆のインクタンクの内部で古典インクの色が薄くなる? 考えてみれば不思議な話です。そういえば、購入直後はスムーズに動いていたピストンも、動きが渋くなり、力を入れないと動かずぎくしゃくしています。もしかすると、酸性の古典インクでペンの吸入機構が影響を受け、例えば色素と反応したり沈殿吸着したりしているのではなかろうか?

この件、ネットでも見かけたことはなく、事の真相は不明ですが、 TWSBI の VacMini にプラチナ古典ブルーブラックをという目論見は、一度ならず二度も同じ現象が起こるようでは諦めたほうが良さそうです。機構としては面白いし大容量の点は評価するのですが、どうもこれは不適切だろうと判断し、水洗いしてしまいました。

さて、せっかくの新しい万年筆を眠らせるのはもったいないのだけれど、では何のインクを入れて使おうか? パイロットの染料ブルーブラックの線もあるけれど、カクノあたりでカートリッジを使えば済む話です。TWSBI はヨーロッパの製品の OEM の実績は豊富なようですので、ペリカンのインクを試すという道もありますが、あまりインクを増やすのも考えものだしなあ……(^o^;)>poripori

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