電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

長距離運転をするとDPF再生の間隔は延びる?〜マツダ・デミオXD

2018年12月16日 06時01分35秒 | 散歩外出ドライブ
当方、長年コクヨの野帳に給油記録を残しております(*1)が、最近はDPF再生の間隔も記録するようにしました。野帳の見開きで左頁と右頁の記入項目は、

(左頁) 月/日 積算距離(km) 走行距離(km) 給油量(L) 支払額(円) 燃料消費率(km/L) 単価(円)
(右頁) DPF再生間隔(km) 給油時表示燃費(km/L) 給油SS

という具合です。

この記録を見ると、2月にスス対策のリコールを実施して以降、DPF再生の間隔は、400km→300km→200km台 と低下していたのが、この11月末と12月上旬の長距離往復ドライブの後の状況は、400km 台になりました。

この DPF 再生の間隔はどのように記録しているかというと、リアルタイム燃費表示を参考に、iSTOP(アイドリング・ストップ) の表示が消え、かつ10分以上連続して極端に燃費が低い値を示す状態から、再び iSTOP 表示が点灯した時にトリップメーター(B)をリセットし、前回のリセットから今回のリセットまでの走行キロ数を読み取る、というやり方です。おそらく、DPF 再生の間隔をかなり精確に表しているものと考えます。

一定の速度でたんたんと走り続ける走行条件では、あまりディーゼル・パーティクル(スス)も発生せず、DPF 再生に頼る量も少ないのではないか。逆に、負荷がかかるチョイ乗りが繰り返されるような走行条件では、ススもたまりやすいのではなかろうか。

(*1):コクヨの野帳で車の燃費と整備を管理する〜「電網郊外散歩道」2012年2月
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書店で予約の本を受け取る

2018年12月15日 06時05分33秒 | 散歩外出ドライブ
過日、帰りがけに某書店から「ご予約の本が入りました」との連絡が入りました。こういう時には携帯電話はありがたいものです。さっそく寄り道して購入して来ました。

予約した本というのは、香月美夜著『本好きの下克上』第四部「貴族院の自称図書委員V」です。WEB版はすでに完結し、読み終えているのですが、こうして紙の本で読み返すと、「本!本!」と本を渇望する主人公の気分に共感できるような気がします(^o^)/

次の刊行予定は、来年の三月頃だそうで、待ち遠しいことです。なに、おそらくはあっという間に来年になり、春になってしまうのでしょう。「いやいや、冬はこれからが本番で、そう簡単には終わらないぞよ!」という冬将軍のささやきも一部でしているようですが(^o^)/

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井戸小屋の改修工事の支払をする

2018年12月14日 06時00分12秒 | 料理住居衣服
屋根が傷んでぼろぼろになっていた井戸小屋の改修工事が先月下旬に完了し、特に不具合もなさそうですので、請求書を届けてもらいました。

井戸小屋の屋根から落ちた雪が車の通行の邪魔にならないようになった点は大きな改善です。壊れた大きな水槽は廃止し、冬季の雪捨て場スペースが広がったのも改善でしょう。できあがってみると、片屋根にする必要はなかったような気もしますが、これは落雪の方向を重視し片屋根と思い込んだせいで、結果的に小さい水槽の日当たりが良すぎる点は失敗かも。一方で、北側の雪囲いは取り外しが可能なタイプで、夏場は風通しが良くなります。ラティスに花でも飾りましょう。

過日、支払いも完了。予定よりも少々オーバーしましたが、できあがりは立派です。井戸を使わない冬場に凍結させて破損することがないように、水抜きをしておきましょう。

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香月美夜『本好きの下剋上〜貴族院外伝・1年生』を読む

2018年12月13日 06時02分28秒 | -香月美夜
香月美夜著『本好きの下剋上』シリーズは、主人公の本好き残念少女マインが、その魔力の大きさを見込まれて領主の養女ローゼマインとなり、大活躍(?!)する話です。本編では、基本的にローゼマイン視点で語られることが多いのですが、この11月に発行されたばかりの別巻『貴族院外伝』は、全編が主人公以外の他者視点で描かれます。そのため、ローゼマイン視点ではあまりピンとこなかった出来事が、実は周囲にはどう受け止められていたのかがわかり、興味深いものがあります。

貴族院の一年生の期間に限定して、大領地ダンケルフェルガーとのディッターや、ローゼマインが途中で帰還してしまった間の残された者たちの奮闘・てんやわんや、あるいは他領の視点から見たエーレンフェストの産物など、描く視点が違うと「なるほど、こう見えるのか」というあたりが面白い。

それだけでなく、ひたすら強さを求める外見詐欺の残念美少女アンゲリカの神殿におけるエピソードなどは、読者の心に訴える面があるのではなかろうか。
アンゲリカは、代々の側仕えの家系に生まれたけれど、理解力が不足し、家族からは細やかな気遣いができない不出来な子としてみなされて育ったようです。側仕えではなく騎士となる道を選び、ひたすら強さを求める理由が「勉強がキライだから」というのですから、なんとなく共感する人も少なくないのでは(^o^)/
落第寸前のところをローゼマインに助けられたために、ローゼマインに心底傾倒し、護衛騎士の役割を果たすことを重視しています。そのアンゲリカが、神殿の平民である灰色巫女や灰色神官たちの中に居場所を見つけるところが、童話のように切なく微笑ましい。

さて、本編は第四部「貴族院の自称図書委員IV」へ続きます。シリーズはまだ全体の半ばくらいでしょうか。
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ノートの紙質について雑感二題

2018年12月12日 06時04分08秒 | 手帳文具書斎
今年、備忘録ノートの三冊目として使っているのが、A5判ツバメノート(50枚)です。以前、使ったときも感じたことですが、同じツバメノートの100枚のものと比べて、どうも紙質が良すぎてというか、万年筆がつるつる滑るような気がします。紙厚が厚めで裏抜け・裏写りしにくくて良いのですが、モンブランのマイスターシュテュック149のような潤沢すぎるほどのフローのペンでは問題ないけれど、他ではもう少し引っ掛かりがあるほうがありがたいと感じます。来年の備忘録ノートの候補として、少し気分を変えて、コクヨのふつうのキャンパスノートか、キャンパス・ハイグレード澪を使ってみるというのも良いかもしれない。ほどよく滲み、ぎりぎり裏抜けしないレベルの紙は、フローが渋めで字幅が細めのペンでも、濃く太くはっきりした文字になりそうという期待が持てます。



もう一つ、コクヨのソフトリング・ノートは、リングの柔らかさに注目が集まりがちですが、実は紙質もけっこう注目です。滑りすぎず、万年筆インクも裏抜けしにくい、しっかりしたノート用紙です。この紙で、A5判A罫(行間7mm)の綴じノートがほしいものです。最近コストダウンのせいか薄く軽く裏抜けする紙が増えているノート界ですが、一定の実用的水準を保ったノートを適価で提供する役割は、やっぱりコクヨに期待してしまいます。

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私の好きな作曲家と作品(2)〜J.S.バッハ

2018年12月11日 06時04分17秒 | クラシック音楽
前回よりだいぶ〜2016年12月からですから2年ぶり〜間があきましたが、「私の好きな作曲家と作品」の第2回めは、J.S.バッハです。だいぶ間があいてしまった理由は、J.S.バッハを正面から取り上げることに気後れしたというか、ビビったから(^o^)/
小規模なレコードライブラリと貧弱な演奏会体験でバッハを語ろうとすることの無謀さに怖気づいたということでしょう。でも、それを言い出したら、おそらくこのブログの記事の大半が無謀な試みに満ちていることになるでしょうから、そこはむしろ素人の蛮勇で突き進むほうが良いのかな、と思い直しました。



バッハの音楽に触れた最初は何だったのだろう? おそらくは、小学校の映画教室あたりで観たディズニー映画「ファンタジア」での「トッカータとフーガ」ニ短調あたりではなかろうかと思います。その後、記憶が明確なのは、高校生の頃にジャック・ルーシェ・トリオの「プレイバッハ」、あるいはその後の「ブランデンブルグ協奏曲第5番」あたりを通じて、世俗音楽のほうに親しむようになった、という順序かなと思います。



昔のLPレコードで印象的なバッハの作品というと、カール・シューリヒトが指揮した「ブランデンブルグ協奏曲」でしょうか。コンサートホール・レコードクラブから、高校時代に第3番・第5番・第6番を収録した第1集が出たあとしばらく間があき、第1番・第2番・第4番からなる第2集が出て完結したのは、大学入学後のことでした。若い頃は、あまり積極的にバッハ作品のLPを収集することもなく、時折コルボ指揮の「マタイ受難曲」やガーディナー指揮の「管弦楽組曲」などを購入して聴いておりました。近年は、CDで古楽スタイルの演奏に親しむようになり、以前の重々しいバッハと比較するとガチャガチャした印象はあるけれど、躍動感や活力のある演奏がしだいに好ましいものと感じられるようになりました。



で、現在、私が好きなバッハ作品は:

  • マタイ受難曲
  • ブランデンブルグ協奏曲(全6曲)
  • 管弦楽組曲(全4曲)
  • 2つのヴァイオリンのための協奏曲
  • コーヒー・カンタータ

あたりでしょうか。全6曲とか全4曲とかでひとくくりにするところが、いささか反則ですが(^o^;)>poripori

今は、「マタイ受難曲」に一番先に手が伸びます。悲嘆と後悔にいろどられた痛切な祈りの感情に、個人をこえた普遍性を感じます。

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デジタルカメラのSDカードを更新する

2018年12月10日 06時04分30秒 | ブログ運営
このところ、書き込む際にエラーが発生して不都合があったSDカードを見限り、量販店で新しいSDカードを購入してきました。老眼鏡をかけないせいで誤ってアダプターの付いたマイクロSDカードを購入してしまい、あわてて上位製品の SD カードと交換してもらったという失敗付きでしたが、なんとかパナソニックの SD カードを入手。Full HD 録画におすすめと書かれた 8GB の製品です。
なんでも「防水」「耐静電気」「耐磁石」「耐X線」とのことで、なんとなく耐久性もありそうな気分に(^o^)/

さっそく撮影してみましたが、まずはスムーズに撮影・書き込みが完了。愛用のデジカメを、もうしばらく使いたいものです。



そうそう、量販店で新人若者に向けてスマートフォンのキャンペーンが始まっていました。つかまってしまったので、率直に PHS を使っていて、2020年夏にはサービス停止が予定されているため、やがてはスマートフォンに代えなきゃいけないのだけれど、何がおすすめですかときいたところ、利用状況などを尋ねられて、PHS のサービス停止まで待ってみて、そこで選ぶほうがいいのかもと言われてしまいました。たしかに、音声通話と家族間のメール程度で、今べつに不便ではないのですから、楽天モバイルの参入などで競争の状況がどうなるかなども見てから判断するほうが良いのかもしれません。

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門井慶喜『家康、江戸を建てる』を読む

2018年12月09日 06時05分10秒 | 読書
祥伝社文庫で、門井慶喜著『家康、江戸を建てる』を読みました。以前、単行本が出た時には注目したのですが、入手する前に忘れてしまったようで、この度、文庫本として発売されたのを機に、読んでみようと手にしたものです。
構成は次のとおり。

第1話:「流れを変える」
第2話:「金貨を延べる」
第3話:「飲み水を引く」
第4話:「石垣を積む」
第5話:「天守を起こす」

ここで、第1話:「流れを変える」は、利根川東遷の話(*1)です。秀吉の小田原攻めの際に、秀吉は家康に、北条氏の旧領である関東八カ国を与える代わりに、現在の所領、駿河、遠江、三河、甲斐、信濃を差し出すように命じます。
これを承諾した家康は、江戸・千代田の地に住まい、伊奈忠次の案により利根川の流れを変えて、水浸しの江戸の地を干そうとします。
このあたりは、現在から昔を推測した傾向があり、始めからそのような雄大な意図を持っていたかどうかは疑問なのですが、家康個人に結びつけることによって、お話としては面白くなった面があるでしょう。

第2話:「金貨を延べる」は、後藤庄三郎と小判の話。家康が秀吉に願って、貨幣鋳造役の後藤家から名代が到着しますが、関東があまりに田舎なので、橋本庄三郎という職人を置いてさっさと京に帰ってしまいます。庄三郎はようやく実力を発揮できるようになり、十両の大判ではなく、使い勝手の良い一両の小判の鋳造を始めます。いろいろあって、関ヶ原の決着がついた直後に、京都に高札を立てた庄三郎の行動は、なかなか読ませる場面です。

第3話:「飲み水を引く」。湿地は多いが良質の飲料水は乏しかった江戸に、上水道を引く話です。江戸の水道インフラの整備が後の百万都市の基礎になったことを思えば、溢れる水を制御する工夫は、たんなる水力学上の意義にとどまらないでしょう。

第4話・第5話も面白いのだけれど、城や天守の話はいまひとつピンときません。やっぱり多くの人々の生活に直結する土地や貨幣経済や上水道の話のほうが興味深いです。さらに言えば、下水道の代わりに整備された人肥リサイクルのしくみは、徳川の誰の時代に、どなたが考案したものか?そんな方向に興味が向かいます。「天守は不要」、同感。まあ、理想的には城自体が不要な方が望ましいのですが(^o^)/

(*1):利根川の東遷、荒川の西遷〜東京の川と橋

【追記】
なんでも、NHK の正月時代劇でこの作品を取り上げるのだそうです。調べてみたら、そのとおりでした。放送予定は1月2日と3日の21:00〜22:13、2夜連続。お正月が楽しみになりました。
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最近、カメラのSDカードにエラーが出るようになった

2018年12月08日 06時03分10秒 | ブログ運営
愛用しているコンパクト・デジタルカメラは、カシオの Exilim EX-Z330 という製品です。これは、それ以前に使っていた EX-Z30 の修理期間の代替として、2010年の4月に購入(*1)したものですので、すでに8年も使っているのですから、あちこち不具合が出てもおかしくはないのかもしれません。どうも、最近、撮影した後に「カードが異常です」というエラーが出るようになりました。コンピュータに画像を取り込む際にも、エラーで取り込めないものが何枚か出てくる状況で、

  1. SDカードの不良
  2. カードに書き込むドライブの不調

などの可能性が考えられます。最近、画像なしの記事や、PHS で撮影した画質の粗い写真が多くなっているのは、これが原因です。



何はともあれ、まずは量販店に行き、SDカードを新しく購入して来なければ。それでも異常が出るようなら、カードの不良ではなくて、ドライブの問題ということになります。修理か更新交換ということになるでしょう。

(*1):新しいコンパクト・デジカメを購入する〜「電網郊外散歩道」2010年4月
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同じ万年筆・インクでも、ノート(紙)によって印象が違う

2018年12月07日 06時04分19秒 | 手帳文具書斎
プラチナ社の新製品プロシオンPROCYON万年筆は、新品のコンバータに入れ替えてからは安定したインクフローになって、満足しています。ところで、先日偶然にも同じペン、同じインクで違うノートに書き込み、受ける印象が随分違うことに気づきました。

普段使っているノートは、備忘録として常用しているツバメノート(A5)です。こちらは、少し厚めのツバメ中性フールス紙を用い、裏抜け・裏写りはまずありません。インクも滲まず、どちらかといえばかっちりとした文字が書けます。これに対し、たまたま使ったのがふつうのキャンパスノートで、プラチナ古典ブルーブラック・インクだと大丈夫ですが、パイロットの青や色彩雫シリーズのようなインクだと、時に裏抜けすることがあります。

で、古典BBインクを吸入したプロシオン。コクヨのキャンパスノートに書くと、意外にいい感じなのです。ごくわずか滲み気味なのか、文字を太めに見せて中字らしい見やすさです。もしかすると、プラチナ社では書き味をコクヨのキャンパスノートに標準を置いて設定しているのかもしれません。逆に言えば、ツイスビーTWSBIやモンブランのマイスターシュテュック149(M)などは、インクフローが良すぎて困るという事態になるのかも。
この件、細字の#3776ブルゴーニュでツバメノートでは細すぎると感じるなど、以前も記事(*1)にしておりました。

  • ツバメノート TWSBI ダイヤモンド580AL(M)、VacMini(M)、Pilot カスタム・グランディ(M)、モンブラン マイスターシュテュック149 等、潤沢フロー系
  • キャンパスノート #3776ブルゴーニュ(F)、プロシオン(M) 等、節度あるフロー系

こんな感じか。

(*1):ノートと万年筆の相性〜「電網郊外散歩道」2015年3月

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除雪機の点検整備を依頼する

2018年12月06日 06時03分58秒 | 季節と行事
12月に入り、いよいよ雪の心配をしなければいけない時期になりました。まだどさっと積もる雪ではないのですが、今のうちに除雪機の点検をしておくに限ります。そういえば、昨シーズンのうちに整備をしていなかったと思い出し、購入した農機具店に、今のうちに点検整備を依頼しておくことにしました。電話したら、近日中に取りに来るとのこと。ありがたい。

こんどの週末は、どうやら雪模様のようです。週明けには峠を越えて出張が入っています。あまり降らないといいなあ。

写真は PHS のカメラで撮影。最近のスマホの画質と比較すると、格段に劣るのがよくわかります。

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最近の通勤の音楽はセル/クリーヴランド管のマーラー「交響曲第6番」

2018年12月05日 06時03分55秒 | -オーケストラ
近頃の通勤の音楽は、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団によるCDで、マーラーの「交響曲第6番」です。すでに一度記事にしております(*1)が、先にバーンスタイン指揮コンセルトヘボウ管によるマーラー「交響曲第1番"巨人"」を聴いていた関連で、ふと「第6番を聴きたい」と思い立ち、CDを車内に持ち込んだ次第。ピアニシモの部分は冬タイヤのロードノイズに隠れてしまいますが、でも演奏の推進力はしっかりと感じ取ることができます。部分の魅力ではない、全体の魅力での選択です。

そういえば、インバル指揮フランクフルト放響によるデンオン盤を取り上げた(*2)のも、この時期でした。なんとなく、冬の厳しさに向かう頃に、なぜかこの曲を聴きたくなるといった面があるのでしょうか(^o^)/

(*1):セル指揮クリーヴランド管でマーラー「交響曲第6番」を聴く~「電網郊外散歩道」2017年6月
(*2):マーラー「交響曲第6番」を聴く~「電網郊外散歩道」2009年12月

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TWSBIのVacMiniに入れたプラチナ古典ブルーブラックがなぜか内部で薄くなる

2018年12月04日 06時05分27秒 | 手帳文具書斎
プラチナ社の古典ブルーブラック・インクは、多様な紙でも滲みにくく裏抜けしにくいという特性を持ち、たいていのノート等で幅広く使えることから、便利に愛用しています。同社の#3776ブルゴーニュ(F)やPreppyなどのほか、できれば中字のしっかりしたペンでも使いたいと、TWSBI の VacMini を購入し、喜んで使い始めました。

ところが、毎日のように使っているうちに、万年筆の中のインクの色がだんだん薄くなっていき、紙に書いた文字の色も空色に近づいていきます。はて、光で退色したわけでもあるまいに、不思議なことだと思い、新しいボトルの古典ブルーブラック・インクを吸入すると、当座は鮮やかな古典BBの青色に戻るのですが、毎日のように使って一週間もすると、なんだか前のように色が薄くなっています。写真のうち、タイトルは別のペンで、本文がそれ。



参考までに、どのくらい色が薄くなるのか、パイロットのブルーブラックと対比してみました。



万年筆のインクタンクの内部で古典インクの色が薄くなる? 考えてみれば不思議な話です。そういえば、購入直後はスムーズに動いていたピストンも、動きが渋くなり、力を入れないと動かずぎくしゃくしています。もしかすると、酸性の古典インクでペンの吸入機構が影響を受け、例えば色素と反応したり沈殿吸着したりしているのではなかろうか?

この件、ネットでも見かけたことはなく、事の真相は不明ですが、 TWSBI の VacMini にプラチナ古典ブルーブラックをという目論見は、一度ならず二度も同じ現象が起こるようでは諦めたほうが良さそうです。機構としては面白いし大容量の点は評価するのですが、どうもこれは不適切だろうと判断し、水洗いしてしまいました。

さて、せっかくの新しい万年筆を眠らせるのはもったいないのだけれど、では何のインクを入れて使おうか? パイロットの染料ブルーブラックの線もあるけれど、カクノあたりでカートリッジを使えば済む話です。TWSBI はヨーロッパの製品の OEM の実績は豊富なようですので、ペリカンのインクを試すという道もありますが、あまりインクを増やすのも考えものだしなあ……(^o^;)>poripori

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香月美夜『本好きの下剋上』第四部「貴族院の自称図書委員III」を読む

2018年12月03日 06時04分45秒 | -香月美夜
TOブックスの単行本で、香月美夜著『本好きの下剋上』第四部「貴族院の自称図書委員III」を読みました。本巻は、兵士の娘として転生した本好き残念少女が、有り余る身食いの魔力を見込まれて神殿の青色巫女から領主の養女に望まれ、貴族院の一年生でいろいろやらかして領地に戻ってきたところから。

プロローグでは、領主の長男のヴィルフリートと婚約することになり、貴族として洗礼を受けた際の母親エルヴィーラが開始したハルデンツェルでの印刷業を後押しするために、先に製紙業を始めていたイルクナーからも指導の応援を出してもらうように、ギーベ・イルクナーと交渉します。今後、製紙業と印刷業を領地エーレンフェストないに広げて行くには、平民時代にベンノと交わしたマインとルッツの契約魔術が障害になっていました。これを解消し、領主との間に新しい契約魔術を結ぶ形を取ることが求められ、その必要性は理解できますが、平民である下町の家族やルッツたちとの細いつながりが切れてしまう不安に、ローゼマインの心は揺らぎます。

そうこうするうちに貴族院に戻ることになりますが、他の領地や王族との交流は、やっぱり残念少女ローゼマインの本領発揮で、なんとも面白い。アーレンスバッハの我が儘な領主候補生ディートリンデや、クラッセンブルグのエグランティーヌと第二王子アナスタージウスの困った関係、ダンケルフェルガーのいつも間が悪い領主候補生ハンネローレなど、登場するキャラクターも多彩です。情に厚いローゼマインに仕える側近たちも、いっぷう変わった者もいるけれど、全体としてはひたむきで忠実なようです。



面白いです。中高年オジサンも思わずハマる面白さです。聞けば『このライトノベルがすごい!2018』で2年連続第1位なのだとか。それもなるほどとうなづける、納得の面白さです。

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妻が寝込んでいる間の買い物ついでに書店へも

2018年12月02日 06時06分19秒 | 散歩外出ドライブ
妻は先日ようやく起き出して、なんとか日常が回復してきました。具合が悪く寝込んでいる間に、何度か買い物に行きましたが、ついでにちゃっかりと書店へも立ち寄り、時間をかけずにさっと眺めて購入して来たのが、

  • 門井慶喜『家康、江戸を建てる』(祥伝社文庫)
  • NHKテキスト『きょうの料理ビギナーズ』11月号
  • 『日経Linux』11月号

の3冊。

『家康、江戸を建てる』は、利根川の東遷、武蔵小判、上水道など、武将の知謀や武力などとは異なる観点からの小説のようで、面白そうです。
『きょうの料理ビギナーズ』11月号は、「野菜ストックでラクラクごはん!」が特集。ビギナーズを楽しみつつ、徐々に上手になりたいところです。
『日経Linux』は、パソコン雑誌を購入したのはずいぶんしばらくぶりのような気がします。今回は、Ubuntu Linux 18.04.1 LTS 日本語 Remix が目当てです。ダウンロードして DVD に焼いてインストールすれば良いのだけれど、様々な新しいツールの入門的解説が誌面に網羅されているのは便利でありがたいところです。

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