関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

小学校体育館で7mの高さから照明灯が落下!

2006年05月10日 | 子育て・教育

ブログ移転しました!

更新をご無沙汰してしまいましたが、色々検討してこちらに移ることにしました。アクセスし易く、見易いモノとできるかと思いますので、引き続きのご利用をお願いします。

第一号は、この間取り組んでおりました小学校体育館での照明器具落下事故についてです。

小学校体育館で天井から突然照明灯が落下!                4月20日(金)の夕方、鶴岡市立朝暘第一小学校の体育館で、バレーボールスポーツ少年団が練習していたところ、体育館中央付近に居た子どもと子どもの間に、突然何かが落下、大きな音が上がりました。みんなが驚いて見てみるとそれは、天井に下がっていた水銀灯でした。

 私は、事故翌日に関係者に状況を聞くと、週明けから学校調査、教育委員会など関係部局から事情聴取、国会議員を通しての文科省への照会などに取り組み、日本共産党市議会議員団としての申入書を作成し、本日鶴岡市教育長に対して提出しました。その模様は新聞・テレビなどで取り上げられました。

事故に至るまでの経過 一小は昭和34年建設の校舎で、全体が激しく老朽化していますが、落下した照明は後に増設した物6基中の1基。最初から設置されていたものはチェーンで吊られるものですが、増設した物は金属製の支柱で梁に固定されており、支柱の接続部分が折れて落下したものと見られます。他の5基にも、針金で縛って、補修したものもあったので取り外し、4基をチェーンで仮釣り、それも5月1日に新しいものと交換されました。
             

増設したのは「学校開放」に対応するためと見られますが、鶴岡市ではS50年に「市立小中学校開放に関する規則」を制定しているので、その後の措置と思われます(調べたが日時は判明せず)。
 長年の間、何度かボールが当たっている内に次第に強度が低下して破損したものと見られますが、昔の施設なので天井が低いことも当たる確率を高めたのではないかと推察されます。

緊急点検おこなわれるが、事故報告は無し事故後すぐに学校・教育委員会に連絡が入り、その日の使用は禁止、翌日すぐに点検が実施されました。同じ頃に建てられた3つの小学校もすぐに点検がおこなわれ、異常が無いことが確認されました。以上、担当課による対処は迅速におこなわれました。                                                                                                                                                                            しかし、学校から保護者への報告は28日のPTA役員会の場まで無く、全保護者への文書配布などは本日現在おこなわれていません。   教育委員会のこの姿勢は厳しく問われます。(なお、同校校長は、保護者への情報提供に日頃から努力し、意見もよく聞く、誠実で温厚な方という評判です。)

「あり得ない」老朽化 同校は、主に昭和34・35年頃に建設された校舎で、45年間も経過し、学校全体が酷く痛んでいます。本会議の質問でも取り上げたのですが、コンクリートの壁が崩れ落ちる、体育館の床が無数の板きれの貼り付けで修理されているがぶかぶか、プールの給排水管が色んな場所で破裂、などなど、常識では考えられない状態です。今回の事故は特殊な条件の下で発生したように見えますが、5年、10年前に当然の改築がおこなわれていれば起こらなかったという点を見るべきです。

文部科学省の対応はどうか?? 今回の事故の背景には、学校開放前の施設(天井が低い、照明を後で増設)であったという条件がありました。新しい学校では、天井は高く、照明は天井に埋め込まれ、「ガード」もつけられるようになっており、同様の事故が起こる可能性は極めて低いと思われますが、昭和50年代に建てられた体育館などは全国には数多く残っているはずです

ところがそういう状況を踏まえた学校施設の点検基準はつくられていないようです。私は日本共産党の高橋ちづ子事務所にお願いして文科省の認識を質してもらいましたが、「ボールが当たって破損するなどの事故は十分起こりうるものと考えるが、特に調査・把握はしていない」ということでした。

「どうせ十分な改築や点検の予算は無い」という姿勢の現れではないかと思ってしまいました。

今回の事故は、老朽化した校舎で子どもの安全確保のために日夜努力されている教職員の皆さん、PTAの皆さんの心を痛めるものでした。そこに、マスコミの報道がおこなわれるということが、これらの方々にとって心穏やかではいられないことであるということは、私も十分理解できました。従って、こういう行動を起こしていくと言うことには、やや逡巡もしましたが、何よりも子どもたちのことを考えて行動するしかないと思いました。

一小でも、他の学校でも、二度とこのような事故が起こらないようにしよう、行政を反省させ、改築・改修にちゃんととりくんでいくようにさせようと思って取り組みを進めています。

皆さまのご意見をお寄せ頂ければ幸いです。