関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

櫛引・朝日地区の現状と課題~庁舎と議員の懇談会~

2008年08月05日 | 市政全般

 今週、市議会議員と各庁舎との懇談会がおこなわれていますが、5日(火)に私の担当する櫛引地域、朝日地域の懇談がそれぞれ開催されました。

 
 合併後、旧町村地域では、今年3月にそれぞれ「○○地域振興ビジョン」が策定されました。5月には振興ビジョンと今年度予算などについての各地域の地域審議会がおこなわれました。
 懇談会では、審議会での意見なども紹介されました。

 櫛引地域振興ビジョンでは、「地域資源の現状と調査分析」の結果として、
  ☆フルーツの里整備
  ☆グリーンツーリズムの推進
  ☆歴史・文化の里整備
  の3項目が政策課題と設定されました。 

 今回の懇談会では、議員から、
  「振興ビジョンは短期間で実施してもらいたい」
  「(観光の前に)市内他地域との交流も進めるべき」
 などの意見がありました。

 私は、「循環型社会づくりの一つとして、大量に発生する剪定枝についてのバイオマス活用を考えるべきではないか」と質問しましたが、庁舎では、「現在のところ考えていない」という答弁しかありませんでした。


 朝日地域では、重点プロジェクトとして、
 A 地域産業振興
   ☆山ぶどう  ☆新エネルギー  ☆特産物
 B 市民の森・渓谷振興
   ☆六十里越街道エコツーリズム
   ☆大鳥自然の家グレードアップ
   ☆四季と感動のフィールドの整備 
  が設定されています。

 地元選出議員からは、
  「月山ワインの技術確立まで大変な努力があったが、山ぶどうも需要が追いつかず、生産調整が検討されるようになっている。市町村合併の効力で、普及してもらいたい」という意見がありました。

 私は、
  ①中山間地の疲弊は、国が環境保全・食糧生産における地方の役割を正当に評価してこなかったから。大きな役割を果たしていることを大いに発信すべき。
  ②山ぶどうは、JAの出荷額では6200万円ほどだが、経済効果はどの程度になっていて、今後どのぐらいの拡大をめざしているのか
 などと質問しました。
 
 当局は、
  ①まず旧鶴岡市内に発信していきたい。国などへはどのように働きかけていくのか、議員から教えてもらいたい。
  ②原料で5~6千万円だが、加工品も合わせれば1億5千万円ぐらいになっている。これを倍ぐらいにしていきたい。
  と答弁しました。


 朝日地域振興ビジョンには、
  「豪雪地帯・山村に住むためのハンディキャップの指標」が示されています。
  それによると、
   ①公共交通機関にたよれないため、県平均より自動車保有台数が一台多い。
    そのために最小約63万円~最大約73万円の経費がかかる。
   ②奥地集落では、通勤・通学、雪囲い・雪おろし・除排雪などで年間約98万円ほどかかる。
  といいます。

  このような「デメリット」を明示することは、なかなか勇気のいることですが、しかし、「現実を正確に観る」という点で、必要な姿勢です。
  また、山ぶどうでも、東北だけで27市町村が販売の取り組みをしているという資料がしめされました。

 現実を正しく観ないで、「成功事例」「無限の可能性」を謳うことは、百害あって一理無しです。そういう点で、困難な点を直視する朝日振興計画の視点は、リアリズムに貫かれたものとして評価したいと思いました。

  振興ビジョンに掲げられている方策は、確かな未来を保障するものではありませんが、それは各地域・新鶴岡市だけの責任ではありません。
  財界・大企業のもうけを保障するために、地域社会の形をも変えてしまおうという、国の政策に問題の根本があります。

 そういう中で、「地域振興」を図っていくことは、まさにイバラの道でありますが、国政の大本の転換を求めながら、同時に、市民の知恵を集めて、一歩でも二歩でも前進を図る、
 そういう決意で、懇談会に参加しました。

 

    
 


核兵器を無くせ~原水爆禁止世界大会へ鶴岡から~

2008年08月05日 | 平和と民主主義・外交
 4日(月)から原水爆禁止2008年世界大会が始まりました。

 核兵器廃絶・非核平和の日本をめざす、草の根の運動の代表が全国から集結するこの大会には、国連本部から軍縮担当上級代表という役職の方が初めて参加するということで、二年後に予定されるNPT(核不拡散条約再検討会議に向けて、世界の核兵器廃絶の世論と運動を推し進める重要な大会になりそうです。

 鶴岡田川からも10名の方が参加しています。

 私の自宅にも、田川原水協(田川地区原水爆禁止協議会)の方が案内チラシを持って見えられたので、少額の募金をさせていただきました。

 鶴岡田川の代表団には、被爆者の方、戦前生まれの方も参加されています。
 ヒロシマの地はさぞ暑いことでしょう。本当にご苦労さまです。