関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

「議員年金」話題になりましたが・・

2009年02月06日 | 政治全般

 2月6日(金)、議会で議員年金制度についての勉強会がありました。

 「議員年金」と言うと、「優遇され過ぎ」などの批判が高まった旧国会議員互助年金のことを思い浮かべられる方が多いと思いますが、地方議員年金はそれとはかなり違います。

 旧国会議員年金の場合は、原則として国が直接給付を行い、平均給付額も443万円であったのに対して、地方議員年金は、現役議員の掛け金と負担金で受給者を支える社会保険方式で、平均額も102万円となっています。

 3期12年勤めると受給することができますが、月7万3千円程掛け金を納めての給付額は十万円ちょっとのようです。
 
 国民年金に比べれば「恵まれている」ようにも見えますが、議員が「学卒22才で就職、定年まで勤続38年」というような仕事で無く、何らかの社会的キャリアを中途でトラバーユすることが多いという実情を考えれば、「老後の保障」としては十分なものではありません。

 私自身、前職を勤続20年弱で中途退職しましたが、そのままあと15年勤め上げた場合の退職金も含む生涯賃金と年金額は、現在の議員歳費と議員年金では追いつくことはありません。
 金銭的には、「損した」ことになる訳です。

 「議員なんか誰でもいい」というハナシであれば何も言うことはありませんが、「世のため人のためになる人を議員に」(私もそうなるべく努力します)ということであれば、やはり、子どもを育て上げて、老後も取り敢えず暮らしていける程度の賃金(歳費)と年金などの制度は必要と考えます。
 
 福島県矢祭町は、「議員歳費廃止、公務日に応じた日当制」を実施しましたが、そんな風になれば、議員になるのは生活に心配の無い資産家ばかりということになります。
 麻生太郎か鳩山兄弟みたいな人ですナ。

 私は、それでは結局庶民は損をすると思うのです。