関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

教育講演会~学校給食、学校統廃合~

2011年02月14日 | 子育て・教育

  2月12日(土)、 福島大学の境野健兒先生を招いた、学校統廃合や学校給食民営化に関わる講演に参加しました。

 特に考えさせられた点を挙げますと、(順不同)
 ☆子どもは地域で力を合わせて育てるもの。
 ☆日本の子どもは、「自分はダメだ」というレッテルを貼られることを恐れている(恐れるように育てられている)。自分を責め、いつも横を見ている。
  就職氷河期で採用試験にいっぱい落ちるが、一番きついのは「友達が受かる」こと。
 ☆子どもは、言葉(「理屈」という意味のようでした)ではなく、経験によって育つ。
  ところが経験する機会を奪ってきた。太田暁氏は「子どもを失業させている」と言った。
 ☆地場産学校給食の重要性。人を育てるのは人とひとのつながり。
  フランスでは、幼いうちからの「味覚教育」を重視している。
 ☆学校統廃合
  ○学校は原風景であり、それが無くなった時に人は「流浪の民」になる。
  ○統合で教師が減る。統廃合の裏には、できるだけ金(公費)をかけない考えがある。
   国支出が2分の1から3分の1に減らされ、県が2分の1から3分の2に増やされた。都道府県に「減らしたい」という考えが生まれている。
  ○議論にはデータが必要だが、「複式はよくない」「クラス替えが必要」などのデータは無い。
   高知県教育委員会は「小規模でも何も違いは無い」というデータを発表した。正直だ。
  ○フィンランド(「学力世界一」で注目。広い国土)は、住民のいるところに学校をつくる。小さな複式学級が沢山ある。
  ○小さな学校をつぶさずに、協力し合って残す。=「教育圏構想」の実験を始めている。

  講演の大半は、「教育とは何か」「学校とは何か」など、諸問題を考える前提としての根本理念を教えてくれるものでした。
 後半の学校給食と学校統廃合のお話しは、具体的事例とデータを踏まえた説得力あるものでした。
 
 この間、研究・調査してきた学校統廃合の問題では、先日、地域の方々の熱い討論を聞き、今回は深い理論を学び、私の考えもここ数日でだんだんまとまってきました。



← 「ブログ村鶴岡」ランキング参加のためご協力をお願いします。(何のご負担も発生しません)