関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

子どもたちに真実の教科書を

2011年07月01日 | 子育て・教育

ちょっと前のハナシになりますが、6月17日、H24年度の小中学校の教科書の展示会に行ってきました。

 全国で問題となっている、自由社と育鵬社の歴史と公民の教科書を特に注意して閲覧しました。


○親には、職業許可権、懲戒権などがあり、「子どもは親の親権に服さなければならない」と、子どもを権利の主体としてではなく、親に従属する者とする。
○「天皇が存在し続け、政治が大いに安定し・・」
 「大日本帝国憲法下の天皇が・・実際の政治は、立法、司法、行政の三権にまかせる立憲君主制で有り続けた」
 「天皇のお仕事」「国民とともに歩んだ昭和天皇」という章などなど、天皇礼賛
○「自国を愛せない者は、他国を尊重することができない」「愛国心は自然な感情」などの愛国心の押しつけ
○日本国憲法は、GHQの指令で作られた
○「我が国は世界で最も歴史の古い国の一つ」という記述や、日本の建国を神話で説明。
○日清・日露・日中・第二次大戦と、日本の一連の侵略戦争の正当化と、軍人等の英雄視

○消費税の肯定

などなど、非科学的で一方的な記述で溢れていました。
まさに開いた口が塞がらない、開いた口から教科書の上にヨダレが垂れそうになるようでした。(下品な描写をお詫びいたします

このような教科書が国の検定を通り(検定があること自体が大問題ですが)、それを採択する教育委員会があるということに、慄然とします。

 ところで、閲覧者は私が15番目になっていました。
 教育研修所での閲覧の最終日にしては、随分少ない感じがします。
 先生方はどう思っておられるのか、「どうせ・・」と諦めているのか、教科書の種類に余り差異を感じ無いのか、ちょっと気になりました。

 今後、教育委員、PTA代表者、教科毎に教員から選定された研究委員などからなる採択協議会(鶴岡市、三川町、庄内町の教科書を選定)が推薦する教科書を選び、それを受けて三市町の各教育委員会が最終的に決定することになります。

 子どもたちに真実を伝える教科書の採択が求められています。