ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

白花

2013-10-17 05:00:00 | 田舎

『乾杯条例』なるものが全国に広がっていると聞きました。飲み屋に入るとまず日本酒で乾杯しなさいと言う条例だとか、何を最初に飲もうが人それぞれ、そんなことを強要するなど、とんでもないことです。普通店に入ったら「何飲みます?」って聞かれるものです、こんな条例が出来たら何も聞かれないうちに日本酒がぬっと出て来るかも知れません。それが無料でということなら我慢して(喜んで)飲みますが、自分のお金を払ってるのに飲むものを強制されるなど考えられません。お酒を飲まない人でもレストランで何を食べようかと考えた時、まず出てくるものが決まっていたらイヤでしょ。清酒の売れ行きがどんどん下がってきているので消費を上げることと、日本(或いは地元)文化の継承が目的のようで、先ず清酒で乾杯をしないと罰せられるということではないようですが、大阪市のように公務員や教職員に対しては、条例を守らないと罰則が待っているということもあり得るのです。

宮崎の都城市では、清酒の代わりに焼酎で乾杯と言う条例案が提出されたけど、何を飲もうが個人の自由と言うことで否決されたとか、まぁ南九州では先ず焼酎をという習慣が根付いているから、わざわざ条例などに決めなくても良いのでしょう。日本文化の継承などと称して、個人に一つの価値観を押し付けようとする動きが活発になってきている中、たかが乾杯だとは言ってられないような気がします。

             

古座川沿いの右岸を車で走っていると、いつも左(山)側に小さな白い看板が気になっていました。車からなので何と書いてあるのかよく判りませんでしたが、串本駅の観光案内所にも手書きのポスターが貼ってあったので、ここで手打ち蕎麦をやっているのだと気付いたのでした。それから一度訪れてみようとは思っていたものの、いつもこの前を通る度に「あぁ、そうやった」と思い出し、今度こそ行こうと思いながら、また同じことを繰り返していたのでした。

             

やっと頭の中に留めておくことができ、動鳴気漁港の帰りに寄ってみたのです。道路沿いの大きな木の下に車を停めて、少し奥まったところまで歩かなければなりません。

         

民家を改造した店かと思ったら、どうも改装したような雰囲気ではありません。机や暖簾、炊事用具を追加しただけのよう、やたらと中国の物かと思われるような絵が設えてあるだけで、そんなに工夫を凝らした跡は見受けられません。

ソバは細切りだそうで、10月からは温いかけソバも用意していると言いながら、「麺が細いからすぐ伸びるから、ザルが一番」とか言っていました。

                       

美味しかったらまた来ようと思ったのですが、来年3月でインドネシアに引っ越すらしい。日本の蕎麦がインドネシアで流行るのかどうか、古座で店を出すよりは客は集まるかも知れません。

             

来てみて分かったことばかり、何か頼もうと思うと予約をしておかないとダメなのです。飛び込みで行くと、昼は盛りソバとかき揚げと山かけの三種類しかないのです。美味しかったらまた来ようと思って(2回目)いたのですが、付け汁に甘さが足らないような気がします。名人に習って日々研鑽していると書かれていましたが、私は名古屋で知り合ったU田さんが打つソバの方がずっと美味しいと思うのです。

                       

ここは岩淵地区の一番北にあたります。この樹の周りに適当に停めるよう書かれていましたが、この樹は何の樹なのでしょう。青い実がなっていました。

車を適当に停めておくというぐらいですから、客もまばらなのでしょう。蕎麦を打つと言う風情にはピッタリの古座川流域ですが、その風流を求める人は串本近辺には少ないようです。

                      gooリサーチモニターに登録!