このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

ラグビーワールドカップ・ホスト国日本のおもてなし

2019年10月20日 | 政治・経済
ラグビーワールドカップ(W杯)はホスト国・日本が史上初の決勝トーナメント進出を決め、大いに盛り上がっている。今日の南アフリカ戦では熱戦を期待し、勝利を収めてほしいと願っている。

W杯の第1回大会は1987年に開催され、4年ごとに開催。今回の第9回日本大会はアジア初の開催であり、夏季オリンピック、FIFAワールドカップとともに、世界3大スポーツイベントとされているのです。

1987年の第1回大会に日本は招待されたが、3戦全敗で予選敗退であった。その後も低迷を続けた。
2007年 W杯で、4大会連続の全敗が確実視されていたが、予選プール最後の試合で引き分けとなり、予選プール最下位を免れた。

そのような状況であったが、2009年7月28日に行われた国際ラグビー評議会の理事会で、2019年のワールドカップ開催国に日本が決定した。

2011年W杯は2勝を目標としていたが、結局、2勝はおろか、5大会連続勝利なしという結果に終わっていたのです。

しかし、2015年のW杯で、スポーツ史上最大の番狂わせを日本が演じました。
グループB開幕戦で、W杯で2回優勝し世界ランク2位の南アフリカ代表に初対戦ながらラストプレーで挙げたトライによる逆転で、34-32で勝利した。

スプリングボクスから奪ったこの24年ぶりのW杯勝利は、海外のメディアにより「W杯史上最も衝撃的な結果」、「スポーツ史上最大の番狂わせ」と報じられたのでした。

しかし、初の1次リーグ突破はならず1次リーグ敗退の連続記録は8大会連続に伸びてしまった。W杯において3勝したチームが1次リーグ敗退となるのは史上初である。国内外のメディアからは「最強の敗者」等と言われた。ラグビー日本代表のオフィシャル(公式)スポンサーの大正製薬は選手、スタッフ全員に1人当たり100万円で合計5000万円の報奨金を贈呈すると発表したのです。

また、この栄誉により、報知プロスポーツ大賞・特別賞、日本プロスポーツ大賞、第65回日本スポーツ賞・特別賞、毎日スポーツ人賞・グランプリなども受賞しました。

今回の初の決勝トーナメント進出により、次回2023年フランス大会の出場権を獲得。ティア2(格付け)の国が予選プール全勝で1位となるのはワールドカップ史上初とのことです。


前置きが長くなりました。それでは本題についてご紹介します。

今回、W杯を通じて世界に注目されているのが、日本の「おもてなし精神」です。
W杯初戦ロシア相手に劇的勝利を収めた日本。そこで世界中から注目を浴びたのが、開幕戦直前に対戦相手ロシアの国歌を日本のサポーターが練習する姿でした。

そうした姿に続々と集まった外国人サポーターからは、「日本は本当に優しい!」「最高だよ!」「素晴らしいホスト国」といった称賛の声が続出。平和的なムードが溢れる様子に対し、海外ファンも「日本人に敬意を表す」「日本人は素晴らしいホスト、オリンピックも楽しみ」と感銘を受けている。

このような光景は他の試合でも見られました。アイルランド戦の試合前の国歌斉唱の際に英語の歌詞カードを持って、歌う1人の日本女性ファンの姿を画像付きで公開。国籍を越えた温かいサポートの様子に対し海外ファンからは「本日最高の写真だろう」「やめて、キュートすぎる」「日本のファンを愛さずにはいられない」と絶賛されたのです。

さらに16日、ウエールズ代表が事前キャンプを実施した際、福岡県のミクニワールドスタジアム北九州で行われた代表の公開練習では約1万5000人のファンがウェールズの応援歌である讃美歌「カロンラン」を合唱した。

その日、ファンとの交流イベントも行われ、子供たちが選手たちにウェールズの聖歌を歌って歓迎する粋な演出を披露。代表公式ツイッターが実際のシーンを公開すると、「日本人のファンタスティックな歓迎に称賛」「本当に感動的だ」と母国ファンも感激しました。

そして、スタンドのゴミ拾いもロシア戦後、ファンが客席のゴミ拾いをする様子を動画付きで公開し、「誰もが日本人から学ぶことがある」「地球上で最もナイスな国の一つ」「彼らのこの行動、大好きだ」と海外ファンの熱視線を集めたのです。

また、英BBCが日本大会を愛する理由として、他国にも惜しみない声援を送る「日本人ファン」の素晴らしさを挙げている。

ノーサイドの後、死力を尽くした両チームが一列に並んで、スタンドの観衆に深々と一礼するシーンは今大会の名場面となっている。選手たちは惜しみない声援を送る観衆に感謝の気持ちを表現するために、日本式のお辞儀を行ったのです。

一方、BBCラジオ5のラクビ―ユニオン担当プロデューサー、ルイーズ・グウイリアム氏も日本大会を愛する理由に「日本人ファン」の素晴らしさを挙げている。

「今大会の日本人ファンの熱気は今まで赴いた大会とは異なります。対戦国のチームのユニフォームを購入するだけではありません。彼らは出場国の国歌を覚え、情熱的なアルゼンチン人や涙を流すフランス人、複数言語を操る南アフリカ人と同じプライドを持って、一緒に歌うのです」と感銘を受けていた。

またBBCスポーツのベッキー・グレイ記者は、感動の熱戦が続くW杯日本大会。観衆へのお辞儀、ロッカールームやスタンドのゴミ拾いなど参加チームやファンは日本文化を実践し、大きな話題を呼んでいる中、英公共放送BBCも「日本大会で我々が愛した事」と特集「尊敬」という日本の美徳を称賛している。

特派員として日本で取材を続けるグレイ記者は今大会で最も魅了された部分について、「リスペクト」を挙げた。「日本文化は尊敬という部分について我々に多くのことを教えてくれる。

電車では乗車中に携帯電話を使わないよう旅客に想起させるサインが目立ち、試合当日にはファンに他の旅客に不快な思いをさせないように英語で伝えてくれる」交通機関で他者に対する思いやりの作法を実感したというグレイ記者。

選手も日本の美徳を体現している。「他者を尊敬するという崇高な価値観はピッチ上にも反映されている。チームは試合後もピッチを一回りし、スタジアムのすべてのサイドでお辞儀をする。これは感謝を示す時の日本の慣習なのだ」と言った。グレイ記者は今大会の成功は、日本の文化の影響だと結論づけたのです。

少し余談だが、今大会最大のセンセーションとして特派員の胃袋を鷲づかみしているメイド・イン・ジャパンの逸品を紹介した。「芸術品」「驚異的」と紹介し、東京スタジアムの記者からレポートを始めた。

「私は今、東京スタジアムにいます。これから話題にすることはラクビ―についてではありません。今大会、ここまでの最大のセンセーションについて紹介します」と切り出した。そして、隣に元イングランド代表のポール・グレイソン氏が「これは芸術品ですよ」とおもむろに取り出したのは純白の正方形。ヤマザキの「ランチパック」だった。

話題の発端になったのは、ラクビ―・イングランド元代表ロブ・ビッカーマン氏が投稿したツイート。なぜかはわからないけど、W杯メディアラウンジで、これが定番になりつつある。“ピーナッツ・バタークリーム”のサンドイッチだそうだ。

イングランドリーグの元選手でスポーツ評論家のウーゴ・モニャ氏は“素晴らしいサンドイッチ”と評価し、また、同じく元選手のベン・ケイ氏も“し――!!!”と関係者の間で人気になっていることを隠そうとするジョークを飛ばしていたのです。

21日に行われたB組で3連覇を狙うニュージーランドが南アフリカを23-13で撃破し、初戦白星を飾ったが、試合後に印象的な光景が広がった。

オールブラックスの面々がピッチ上で整列し、スタンドに深々と一礼したのだ。記事では「ついに、日本のラクビ―選手たちもオールブラックスに何か教えることができるということに気づいた。敬愛に満ちたファンに対し、敬意を込めた試合後のお辞儀をいかにして実行するか、ということだ」と報じている。

「日本の人たちとできる限り、緊密につながることが僕たちにとってとても重要なことなのです。皆さんがオールブラックスを愛していることを知っています。皆さんからの愛を少しでも返したい。我々はそれを示す必要があるのです」

記事によると、こう語ったキーラン・リード主将は「これまでのサポートはファンタスティックです。今夜も黒いジャージを着たたくさんのファンを目の当たりにしました。それも素晴らしい。今大会を楽しみたい。できるだけ多くの人々に遭いたい。そして、新たなファンになってほしい」と続けたという。

オーストラリアのラジオ局「2GB」の人気パーソナリティ、アラン・ジョーンズ氏は豪州代表の戦いぶりをレポートするために来日。29日に東京スタジアムで行われたウェールズ戦もスタンドからレポートするなど、史上初の日本開催となった今大会をカバーしている。

2GB公式サイトで、ジョーンズ氏は「感銘的なテクノロジーはさておき、2つのことが個人的に際立っている。清潔さ、礼儀正しさです」と言い、親切さ、文化的な部分など「オーストラリア人が学ぶべきことは多い」と語ったという。

番組に登場したオーストラリア出身の日本代表クレイグ・ウイングも日本の美しさを証言。6年間を過ごした39歳は「日本に来る前はまったく何も知らなかった。とてもモダンで、同時にかなり伝統的でもある。本当に住むべき最高の場所です。みんな行った方がいいです」と語ったという。

以上がネットで取り上げられている「日本のおもてなし」についての情報です。

そして、この日本のおもてなし精神を最大限に発揮していると思われるイベントについて、お伝えします。イベント会場は静岡県袋井市にあるJR愛野駅前に設けたおもてなしエリアでのミニステージでの出来事です。

その日、おもてなしエリアから徒歩で約15分にある袋井市のエコパスタジアムで、スコットランドⅴロシアの試合が開催され、スコットランドが勝利しました。その後、18時45分からJR愛野駅前のおもてなしエリアのミニステージで、カントリーラインダンス(チームカントリートゥーシースマイル)が行われました。

チームカントリートゥーシースマイルは地元のカントリーラインダンスのグループで、“トゥーシースマイル”は歯を見せて笑うという意味なんだそうです。参加されたメンバーは20人程度でしたが、明るくて頼りになるとても素敵なお姉さまといった印象を持ちました。Tシャツにジーンズという軽装ですが、粋なハットとバックル、それからブーツもお似合いで素敵でした。

カントリーラインダンスが始まって15分ぐらい経ってから観客が踊り出し、20分過ぎには多くの外国人サポータやファンが一斉に踊り出したのです。参加者の多くが歓喜の歌声とダンスを披露し、会場は混然一体となって大いに盛り上がりました。

日本人のおもてなし精神が世界の人々に受け入れられ、融和し、歓喜するシーンをご覧ください。

勝利のスコットランドScotland終盤熱狂 懐かしのディスコ風 愛野駅のおもてなしエリア ラグビーワールドカップ ノーカット版 Team Country Toothy Smile 遠州 袋井市

日本人の感性を、日本人の知恵や人間性を世界に広めれば、世界は助け合って生きることができると思うのです。

---owari---
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« なぜアメリカは【反日】なの... | トップ | 「アジアは一つ」という大幻想① »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

政治・経済」カテゴリの最新記事